思い出の「昭和有名人伝記マンガ劇場」:第4回、歌にコントに大活躍!「高田みづえ物語」

思い出の「昭和有名人伝記マンガ劇場」:第4回、歌にコントに大活躍!「高田みづえ物語」

1977年3月に「硝子坂」で歌手デビューした「高田みづえ」1985年に当時大関だった若嶋津関と結婚。そのまま芸能界を引退し、以後は二所ノ関部屋のおかみさんとしても有名。デビュー3ヶ月後に雑誌掲載された幻の伝記マンガ、「高田みづえ物語」を紹介しよう!


先日各メディアで報じられた、元大関若島津関の二所ノ関親方の不慮の事故により、再び注目を集めたのが、我らがミドルエッジ世代にとっての実力派アイドル、高田みづえ。

アイドル時代の、高田みづえ。

今から40年前の、1977年3月に「硝子坂」で歌手デビューした彼女は、「潮騒のメロディー」や「私はピアノ」「そんなヒロシに騙されて」など、数々のヒット曲を残したまま、1985年に当時大関だった若嶋津関と結婚。そのまま芸能界を引退し、以後は二所ノ関部屋のおかみさんとして、部屋を切り盛りされていた。

デビュー直前の記事。
モノクロながら見開き2ページに渡って掲載されるなど、彼女は期待の新人として業界内の注目を集めていた。

「月刊平凡」1977年4月号より

デビュー当時から、その歌の上手さは同期の新人歌手と比べても群を抜いていた彼女だが、幸い今でもYoutubeでその頃の映像は見ることが可能だ。
ここに紹介した動画の中でも、特にデビュー直前に「夜のヒットスタジオ」で「硝子坂」を歌った時の歌唱力は凄過ぎ!

シングル「通りすぎた風」と貴重な水着グラビア。

そこで今回は、彼女のデビュー3ヶ月後に雑誌掲載された幻の伝記マンガ、「高田みづえ物語」を紹介しようと思う。

注:高田みづえについて更に詳しく知りたくなった方は、以下のリンクからどうぞ。

高田みづえ - Wikipedia

マンガ「高田みづえ物語」概略

本作の掲載は、月刊少年マガジン1977年7月号

「高田みづえ物語」掲載誌表紙

本作が掲載されたのは、月刊少年マガジンの1977年7月号。作者は当時ラブコメやギャグマンガで活躍されていた、さかもとしゅうじ先生。

「高田みづえ物語」扉絵

本作は全20ページ。他の連載マンガと比べて少ないページ数と、高田みづえがデビューして間もない時期の掲載のため、デビューまでの苦労とデビュー曲リリース辺りで話が終わっているのが残念!まだ夏なのに年末の新人賞の話題で締めくくられるなど、デビューしたての新人だけに作者の方も相当エピソードの確保に苦労されたようだ。

日本テレビの「スター誕生」では無く、フジテレビのオーディション番組「君こそスターだ」のグランドチャンピオンを獲得、華々しく芸能界にデビューした彼女。果たしてその背景にはどんなドラマがあったのだろうか?

マンガ「高田みづえ物語」内容紹介

子供の頃から歌手に憧れていた彼女

この出演が、彼女の芸能界入りのきっかけとなるとは!

中学校時代に夏まつりのノド自慢に出演

運命のアドバイスにより東京へ!

少女時代から歌手を夢見て、島倉千代子や都はるみなど演歌を得意のレパートリーとしていた高田みづえ。1973年に中学に入学した彼女が鹿児島の親類の家に遊びに行った際、夏祭りの催しで開催されていた素人ノド自慢大会に出場。残念ながら不合格に終わった彼女を、ノド自慢大会の審査員が呼び止めた!

「君はさっき不合格だったけど、才能はピカ一だった!東京へ行って自分の才能を試してみないか?」
こうして彼女は東京へと向かうことに。

オーディション番組「君こそスターだ!」に出場

見事、第18代グランドチャンピオンに!

15歳でフジテレビの人気オーディション番組、「君こそスターだ!」に出場した彼女は、見事に第18代グランドチャンピオンの座を獲得!

デビューに向けて猛レッスン!

ついにデビューが決まった!

デビュー曲の作曲は、あの大物!

山口百恵と森昌子に会う!

中学卒業と同時に上京した彼女は、当時の所属事務所社長の家に下宿しながら、毎日厳しいレッスンに明け暮れることに。
そして1977年3月25日、ついに彼女は「硝子坂」で歌手として芸能界にデビューを飾ることになる。ちなみに「硝子坂」の作曲は、当時様々なヒット曲を提供していた、宇崎竜童!

マンガの中では偶然テレビ局で会った、山口百恵と森昌子に応援されるエピソードが描かれているのだが、こうして数々の大物芸能人の協力と激励を受け、歌手高田みづえはデビューを飾ったのだ。

新人歌手の売り込みはかなりハード!

彼女はこの時まだ16歳。

家族思いの高田みづえ!

デビュー曲のキャンペーンで、多忙な毎日を送る彼女。
そんな中でも、郷里の祖父母への思いやりを忘れないのが、素晴らしい!

世間の評価も次第に上がって行く

頑張れ、高田みづえ!

デビュー曲「硝子坂」のヒットにより、高田みづえへの業界内の評価も次第に高まって行く。
果たして彼女は、見事新人賞を取ることが出来るのか?
家族思いの彼女の挑戦はまだまだ続く。頑張れ、高田みづえ!

最後に

前述した通り、デビューして3ヶ月の頃に書かれた内容のため、デビュー曲「硝子坂」がヒット中!の辺りで話が終わってしまっている本作。
参考までにその後の展開を付け加えておくと、高田みづえはこの後、見事に1977年の各新人賞を総ナメにすることになる。
(第19回日本レコード大賞・新人賞、日本歌謡大賞・放送音楽新人賞、FNS歌謡祭・最優秀新人賞)

更に、デビューした77年と翌年の78年の2年連続で紅白歌合戦にも出場!その後1年あまりの低迷期を迎えるが、1980年にリリースした名曲「私はピアノ」で見事に復活を果たした。

ドリフ大爆笑82より

更に、彼女の活躍の場は歌だけでなく、当時大人気のドリフターズの番組や、同じく人気番組だった「カックラキン大放送」にも出演してコントにも挑戦!
アイドルでありながら、その高い歌唱力とバラエティやコントにも対応出来る能力の高さは、今も我々ミドルエッジ世代の記憶に強く残っている。

若嶋津関との結婚披露宴

1985年、当時大関だった人気力士の若嶋津関と結婚し、芸能界から引退することを決めた彼女。
今回の不慮の事故で、図らずも再びメディアに取り上げられることになったわけだが、YAHOOの検索ランキングにもその名前がランクインするなど、彼女が昔アイドル歌手だったことを知らなかった世代も多かった様だ。
今回彼女の歌の映像を見返したのだが、やはり今みてもその歌唱力の高さはスゴいものがある。当時リアルタイムで見ていた人も、名前は聞いたことがあるけど・・・という若い世代の方も、是非この機会に彼女の歌に触れて頂ければと思う。

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