名前を聞いただけで何の薬と解った家庭常備薬&医療器具いろいろ①

名前を聞いただけで何の薬と解った家庭常備薬&医療器具いろいろ①

私たちはこれまで、やれ風邪引いた、やれ下痢ぎみだ、やれ擦り剥いた、などなど色々な病や疾患で必ず病院に行く人は皆無であろう。症状が軽かったり、忙しいと言った理由で家庭常備薬で済ませることも結構多いのではなかろか? そんな家庭常備薬の中でも、その薬の名前を聞いただけ、或いはその薬のラベルを見ただけで、その薬の効能が解かる(つまりその薬の仕様書を読む必要のない)超~有名な薬があったのだが、現在は見ることが難しくなったものを、記憶を辿りながら紹介して見ようと思う。


昔は必ずと言って良い程、家庭に一つ救急箱があった!!

私の家の物とまったく同じものです。昔ながらの木製です。今は色々な形状や材質の物があります。

一家に一箱、救急箱

常時、薬品や衛生材料・用具をセットして応急処置・災害時に備えましょう。

箱を開くと・・・

救急箱の中には下記のような医薬品などが入っていた。

・医薬品
  風邪薬、鎮痛剤、下痢止め、外傷薬(軟膏)、殺菌剤(消毒薬)、湿布、抗ヒスタミン薬
  軟膏など
・処置用材料
  包帯、止血帯、清浄綿、カットコットン、脱脂綿、絆創膏、三角巾、ガーゼ、綿棒、
  サージカルテープなど
・処置用器具
  ピンセット、はさみ、毛抜き(とげ抜き)、爪切り、体温計、マスク、手袋、安全ピン、
  ペンライトなど
・その他
  応急処置の手引、ボールペン、メモ帳など

ちょっとした怪我や病気に強い味方は「家庭の医学」と「救急箱」!一家に一台の頼れる存在でしたね。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

救急箱の中ではなかったが、これも一応家庭の医薬品だった!!

子供の頃、風呂の後にパフで叩かれた「シッカロール」!!

シッカロールは和光堂ブランドを持つアサヒグループ食品の登録商標であり、これら製品の総称を「ベイビーパウダー」という。ベビーパウダーは、主としてあせもやただれ防止に皮膚に塗布する粉末。乳幼児に用いることが多いためこの名がある。タルカムパウダーともいう。
軽度のあせも、かぶれ、ただれ、股ずれ、剃刀負けなどの患部にも効果がある。一年中四季を通して乳児・幼児に使用する。
特に私の母のような世代(70歳以上)が良く使用していた傾向が強く、私が子供の頃、風呂から出る度に体全体にパフで叩かれて”白兎”になっていた覚えがある。

シッカロール(ベイビーパウダー)の主たる原料は、滑石(タルク)などの鉱物と、コーンスターチなど植物のデンプンである。日本古来の天花粉(天瓜粉、てんかふん)も、同じ目的のものであり、これはキカラスウリのデンプンを用いる。大体粉状であるが固形もある。
作用としては微細な粒子による毛細管現象で水分を吸い上げ、澱粉によって湿度を適度に保ち、滑石によって皮膚表面を滑らかにする。決して乾燥させるわけではなく、皮膚同士の摩擦を少なくすることによって、あせもをできにくくするそうだ。

30年前に私の子供が生まれて早速、私の母が孫にシッカロールをパフで叩こうとした所、私の嫁が「シッカロール、ベビーパウダーは毛穴を塞ぐから使わない方がいい」と言って、危うく嫁姑バトルが始まるかとびくびくした覚えがあります。ただ、「シッカロール、ベビーパウダーは毛穴を塞ぐ」ということが本当なのかどうかは今も解りません。本当ならば、現在も売っている訳がありませんが、知り合いの皮膚科の先生によると、あまり使わない方が良いとのことで、一種の”都市伝説”になっているような・・・?!

では、救急箱の中にあった(今は珍しい)超~有名な家庭常備薬を紹介のしよう!!

軽い擦り傷、切り傷は「赤チン」!!

通称「赤チン(あかチン)」として知られている商品名のマーキュロクロム液はメルブロミンの水溶液(メルブロミン液)であり、暗赤褐色の液体である。通称の赤チンは「赤いヨードチンキ」の意味で、同じ殺菌・消毒の目的で使われる希ヨードチンキが茶色なのにたいして本品の色が赤いことからつけられた。
メルブロミン(merbromin)は、皮膚・キズの殺菌・消毒に用いられる局所殺菌剤である。メルブロミンは有機水銀二ナトリウム塩化合物であり、フルオレセイン骨格を有する。
メルブロミンは局所殺菌剤としての用途が最も良く知られている。傷に処置した場合、皮膚は鮮やかな赤色に染まる。アメリカ合衆国では、メルブロミンの使用は他の殺菌剤(ポビドンヨード、塩化ベンザルコニウム、クロロキシレノールなど)によって置き換わっている。メルブロミンはその「異常な価格の安さ」のため、特に発展途上国では未だに重要な殺菌薬である。

赤チンで傷治療

日本では、製造工程で水銀が発生するという理由から1973年頃に製造が中止されたが、常備薬として求める声は多く、海外で製造した原料を輸入することで現在も販売されている。
製薬会社等がメルブロミンの希釈液を製造することは禁止されていないが、原薬であるメルブロミンの国内合成は、その原料となる水銀の輸入、貯蔵、使用等が規制の対象となっていることから、中国等の外国から輸入したメルブロミンの原薬を国内で精製水と調合することで製造されている。
傷口の赤い色が薄れるころには、かさぶたが取れて治ったものだった。消毒して乾かす治療が良しとされた時代の話。

怪我のことならお任せ!常備品として家庭にあった赤チン(マーキュロクレム液) - Middle Edge(ミドルエッジ)

あなたは傷口消毒で「オキシドール」派ですか?「アクリノール」派ですか?

軽くはないが、そんな重症でもない外傷の時、まずは傷口を消毒薬で浸したガーゼで塗布し、その上から油紙を巻き、その上から包帯を巻いたもんでした。その外傷消毒液について、庶民の評価(=嗜好)は大きく『オキシドール(オキシフル液)』派と『リバノール(アクリノール液)』のふたつに分かれているようです。
近年は、圧倒的に主流なのはオキシドール(オキシフル液)。オキシドール(オキシフル液)は今や外傷消毒液の代名詞とも言える。
そもそもオキシドール(オキシフル液)とは、あの理科の実験で御馴染み=“過酸化水素水(カサンカスイソスイ)”の希釈液です。以前から髪の毛の脱色にも応用されてきたように、傷口炎症部位を“弱酸で焼く”という発想はシンプルかつストレート。ゆえに、堅実な殺菌効果が期待できるそうだ。今や“オキシドールをガーゼに浸して消毒”なんてのが、最も「当たり前」になった感がある。
傷口にふれたとたんジュワワっと泡立つ、あの刺激! ツンとしみる奥底の清涼感が、いかにも現代風な『消毒フィーリング』?なのでしょうか?。

オキシドール(オキシフル液)とは、過酸化水素H2O2の2.5~3.5W/V%(重量対容量百分率)水溶液にフェナセチンなどの安定剤を加えたもの。過酸化水素水ともいい,商品名オキシフル。弱酸性で軽いオゾン臭のある無色透明の液体で,アルカリ性にすると激しく泡だって分解する。細菌や血液,膿などに触れると,それらに含まれたカタラーゼによって分解され,発生期の酸素が生じる。この酸素は強い酸化力をもち,殺菌作用や創傷に対する清浄作用を現す。これらの作用のうち,殺菌効果はそれほど強くはないが,栄養型の細菌などに対しては生活力を奪う。

「リバノール(アクリノール液)」派は少ないものの、効果は確実!!

アクリノールはリバノールという名称で市販されていて、左の写真はガーゼにリバノール液を沁みこませているため、そのガーゼをピンセットで摘んで傷口に貼り付けるタイプであった。

アクリノール(Acrinol)は、化学名を乳酸6,9-ジアミノ-2-エトキシアクリジン一水和物(2-Ethoxy-6,9-diaminoacridine monolactate monohydrate)と言い、分子式C15H15N3O・C3H6O3・H2Oで表される殺菌消毒薬の一つである。別名エトジン(Ethodin)。分子量361.39。CAS登録番号は1837-57-6。融点240℃(分解)の黄色の結晶性粉末で、水、エタノールには可溶。
アクリノールは、0.05~0.2%の水溶液が殺菌消毒薬として利用される。しばしば市販の絆創膏やガーゼに黄色い消毒薬が染みこんでいるものが見かけられるが、この消毒薬がアクリノールである。 生体組織に対する刺激性は極めて低く、血清、タンパク質の存在下においても殺菌力が保たれる。そのため、化膿局所に使用されることが多い。

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