カール・ルイス「以外」で100m走で輝いた選手、90年代の世界記録上位5選+日本人最速!

カール・ルイス「以外」で100m走で輝いた選手、90年代の世界記録上位5選+日本人最速!

80年代から90年代前半にかけて、”史上最速の男”はアメリカの「カール・ルイス」であった。そのルイス「以外」にどんなスプリンターが居たかを振り返ってみたい。”20世紀最速の男”は誰だったか思い出して欲しい。


1967年7月12日生まれ。国籍はカナダ(出身はハイチ・カパイシャン。1975年にカナダに引っ越した。)。
身長:180cm、体重:86kg。

《自己ベスト》
60m:6秒45(1993年、世界歴代6位)
100m:9秒84(1999年)
200m:20秒21(1999年)
走幅跳:8m03(1987年)
三段跳:15m96(1986年)

ブルニー・スリン

1999年の世界選手権の100mで、9秒84という好記録で銀メダルを獲得した。この記録は少し前に破られたドノバン・ベイリーの前世界記録に並ぶタイムであった。

書籍「Bruny Surin: Le lion tranquille (French)」

《トリビア》

走幅跳にもエントリーしており、1990年のコモンウェルスゲームズでは7位に入るなどしている。

1991年の世界選手権では、カール・ルイスとリロイ・バレルの対決が話題となっていた。スリンは決勝で8位ではあったが、入賞を果たしている。

また、リレーでも活躍し、1996年のアトランタオリンピック4×100mリレーの決勝では、アメリカの記録を約0秒5上回り、金メダルを獲得した。

《第1位》モーリス・グリーン(1999年6月16日)【9秒79】

1974年7月23日生まれ。国籍はアメリカ。
身長:176cm、体重:80kg。

《自己ベスト》
100m:9秒79(1999年)
200m:19秒86(1997年)

モーリス・グリーン

20代前半は記録が伸びず、ハンバーガーショップの店員・倉庫番・競争犬の世話などのアルバイトで生計を立てるという苦しい選手生活を送っていたグリーン。

アトランタオリンピックでのドノバン・ベイリーの世界新記録での優勝を目の当たりにし、コーチを変えるなどし、トレーニングを積んでいった。
無名のまま出場した1997年アテネ世界選手権では大本命と目された前回のチャンピオン、ドノバン・ベイリーを序盤からリードし、9秒86の大会タイ記録で優勝。大きな注目を浴びた。

そして、1999年6月16日に行われたアテネ国際グランプリ100mにおいて、当時の世界記録9秒84を、一気に100分の5秒も短縮する9秒79という驚異的な世界新記録を樹立し、人類で初めて100mを公式に9秒7台で走った男となり、20世紀における史上最速の男となった。

本来のレースパターンは先行逃げ切り型だが、後半さらに加速し、9秒79の世界新記録で駆け抜けたモーリス・グリーン

《トリビア》

100mでは9秒台を51回記録しており(その他にローリングスタート、風速計故障、それぞれ1回ずつ9秒台で走っている)、アサファ・パウエルに次ぐ史上2位の記録である。

《日本人》伊東浩司(1998年)【10秒00】

1970年1月29日生まれ。兵庫県神戸市出身。
身長:180cm。

《自己ベスト》
100m:10秒00 (1998年)
200m:20秒16 (1998年)
400m:46秒11 (1996年)

※画像は著書「疾風になりたい―「9秒台」に触れた男の伝言」

伊東浩司

1998年12月、バンコクアジア大会の男子100m、準決勝で当時のアジア記録ともなる日本新記録の10秒00を出した。

この際、速報タイムでは9秒99で、ついにアジア人・非ネグロイド初の9秒台かと思われたが、準決勝だったため最後は少し流しており、期待された記録は達成できなかった。

非アフリカ系選手で当時の最高記録となる10秒00をマークしたのは、1984年のポーランドのマリアン・ヴォロニンに続き2人目であった。その年の年末、紅白歌合戦にゲスト出演するまでに知名度が上がり「アジアの風」と呼ばれた。

9秒99でゴールしたかと思われたが、幻に終わった・・・

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