アカデミー賞受賞を逃してしまった優秀傑作映画、あれこれ!!①

アカデミー賞受賞を逃してしまった優秀傑作映画、あれこれ!!①

アカデミー賞と言えば、映画界で”最高の栄誉”とされるが、映画史に残る傑作映画がすべてこの賞を受賞できた訳ではない。特に、アカデミー賞で重要な賞として作品賞が挙げられるが、いくら最高傑作と映画評論家などに言われても、色々な理由で受賞できなかった優秀作品が存在する。そんな映画作品をいくつか紹介します。


『市民ケーン』(しみんケーン、原題: Citizen Kane)は、1941年公開のアメリカ映画。RKO配給。監督・製作・脚本・主演はオーソン・ウェルズ。モノクロ、119分。
オーソン・ウェルズの監督デビュー作。「バラのつぼみ」という言葉を残して亡くなった新聞王ケーンの孤独で空虚な生涯を、それを追う記者が取材した関係者の証言から回想形式に描かれる。

『市民ケーン』のポスター

“バラのつぼみ”の意味とは??

新聞王ケーンが、“バラのつぼみ”という謎の言葉を残して死んだ。新聞記者のトンプソンは、その言葉の意味を求めて、生前のケーンを知る人物にあたるが……。様々な人物の証言から、新聞界に君臨した男の実像が浮かび上がる、斬新な構成と演出で評判を呼んだ、ウェルズ弱冠25歳の処女作。決して時代の動乱に翻弄された訳でもなく、運にも才気にも恵まれ、望む物全て手に入れることが出来たはずなのに、虚無に囚われたまま、結局、何一つ得ることのできなかった哀れな男の生涯。人生を誤った敗北者の虚しい姿が、ラストで明かされる“バラのつぼみ”の正体によって、観る者の胸をえぐるが如く、赤裸々に浮かび上がる。

”新聞”という第4権力にメスを入れようとした!?

主人公のケーンが実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルにしていたことから、ハースト自身によって上映妨害運動が展開され、第14回アカデミー賞では作品賞など9部門にノミネートされながら、脚本賞のみの受賞にとどまった。しかし、通常の時間配列を無視した大胆な構成や、パン・フォーカス、長回し、ローアングルを多用した斬新な映像表現などにより、現在に至るまで世界映画史上のベストワンとして高く評価されている。

言論界を敵に回すと恐ろしいですね!!。放送界を含めて言論界は第4の権力とも言うそうです。
ちなみに、同年のアカデミー賞受賞作品は、ジョン・フォードが監督し、ウォルター・ピジョン、モーリン・オハラなどが出演した、『わが谷は緑なりき』だった。

大元が映画からだった『雨に唄えば』!!?

『雨に唄えば』(あめにうたえば、原題:Singin' in the Rain)は、アメリカのポピュラーソングおよびそれを主題歌にした1952年公開のミュージカル映画。
1950年代のミュージカル映画は舞台演目がオリジナルなものがほとんどですが、『雨に唄えば』は映画オリジナル脚本で製作された珍しいケースの作品です。公開からおよそ30年後、初めて本作のステージミュージカルが公演されました。

『雨に唄えば』の一場面

サイレントからトーキーへ移行した際のドタバタを風刺する描写!!

トーキーの出現でハリウッドは大騒動。それまでスターだったリナ(ジーン・ヘイゲン)もその悪声から将来が危ぶまれる。パートナーのドン(ジーン・ケリー)はリナの吹き替えに採用されたキャシー(デビー・レイノルズ)に目をつけ、親友のコズモ(ドナルド・オコナー)と一緒に、彼女を次代のスターに担ぎ出そうとする。サイレントから新たなる時代に突入した映画界の楽屋裏を軸に、ジーン・ケリーとデビー・レイノルズのロマンスを描いた名作ミュージカル。

監督の知名度??

どしゃ降りの雨の中、『雨に唄えば』をケリーが歌い踊るシーンは今さら説明のないほどの名シーンだが、それ以外にもケリー、オコナー、レイノルズの3人が陽気に歌う『グッドモーニング』など数々のナンバーが楽しめる。
ちなみに、同年のアカデミー賞受賞作品は、セシル・B・デミルが監督し、ベティ・ハットン、コーネル・ワイルドなどが出演した、『地上最大のショウ』だった。監督の名声に負けてしまったようですね。

日本の股旅時代劇と共通する西部劇映画『シェ-ン』 !!

『シェーン』(Shane)は、1953年公開のアメリカ映画である。パラマウント映画製作・配給。監督はジョージ・スティーヴンス、主演はアラン・ラッド。カラー、118分。
ジャック・シェーファーの小説の映画版。映画批評家のアンドレ・バザンは「sur-Western(新たな西部劇)」と位置づけ[2]、普及したばかりのシネマスコープで西部の風景を壮大に描き、興行的にも成功した。第26回アカデミー賞で撮影賞(カラー部門)を受賞。

『シェーン』の一場面

孤独なガンマンとワイオミングの美しい山間風景の相対!!

舞台は緑麗しいワイオミングの高原地帯。流れ者のガンマンが縁あって開拓移民のスターレット一家に厄介となる、旅人シェーン。折しも、この地では開拓移民と牧畜業者の間で土地をめぐる諍いが起こっていた。やがて、スターレット一家にもその騒動が飛び火してきた時、世話を受けていたシェーンは、彼らの間に割って入っていく……。西部の股旅物としてはまことにオーソドックスな展開なるも、全てのスタッフ・キャストによる奇跡のコラボレーションがこの名作を造りあげた。風景描写・人物描写共に丹念かつリアルな演出を施した監督のG・スティーヴンス。J・シェーファーの原作を基に、あくまでも子供の視点から物語を構築させ、英雄譚と人情劇を融合させた脚本。ワイオミングの美しい山間風景の中にキャラクターを確実に捉えた撮影。そして、主題曲『遥かなる山の呼び声』の余韻も忘れ難い、調べの数々。シェーンに扮するA・ラッドは一世一代と言っていい快演を見せ、その早撃ちシーンと相俟って観客に永遠に記憶されるであろう主人公となり、一家の父=V・ヘフリンと母=J・アーサー、この映画の語り手でもある少年ジョイ=B・D・ワイルドも正に適役。そして、実は少ない登場シーンながらも強烈なインパクトを残して消えていくJ・パランスの黒づくめのガンマン。語るべき要素は枚挙に暇がない。優れた西部劇は少なくないが、ここまで多くの人に愛された作品はそうあるものではない。大衆性と娯楽性の両方を持ち合わせているからこそポピュラーとなるのだ。それは10年以上経ってから、同名のTVシリーズ(主演はデヴィッド・キャラダイン)になった事でも明らかであろう。

「シェーン!! カムバック!!」は当時の流行語になる!!

シェーンが家に来てから彼を慕い、憧れていたジョーイは犬とともに酒場まで追いかけてきたのだったが、傷ついた身体を心配して一緒に家に帰ろうと呼びかけるジョーイに、シェーンはもう戻れないと言って、馬に跨りワイオミングの山へと去っていった。必死に呼びかけるジョーイの声はやがて「シェーン!! カムバック!!」と山にこだまするのであった。
あまりにも有名なフレーズは当時の日本で、流行語にもなった。
この映画もなぜアカデミー賞作品賞を逃したのか、まったく理解できない。
ちなみに、同年のアカデミー賞受賞作品は、フレッド・ジンネマンが監督し、バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフトなどが出演した、『地上より永遠に』だった。気持的には、アラン・ラッドの演技が若干弱いような感じがするのだが、まさかそんな理由ではないでしょう!!?

ミステリースリラーの最高峰の一つとして数えられる『裏窓』

『裏窓』(うらまど、Rear Window)は、1954年のアメリカ映画。ニューヨークのとあるアパートを舞台にしたサスペンス。ウィリアム・アイリッシュによる同名の小説を原作とし、大幅に脚色、ヒッチコックが技巧の極みを尽くした傑作サスペンス。

『裏窓』の一場面

趣味は”のぞき”!?

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