007シリーズ誕生25周年記念作品は、ハード&シリアスな『リビング・デイライツ』。王道スパイ映画好きなら見逃すな!

007シリーズ誕生25周年記念作品は、ハード&シリアスな『リビング・デイライツ』。王道スパイ映画好きなら見逃すな!

007シリーズ15作目の25周年記念作品は、大型予算で製作され、ハード&シリアスなものとなった『リビング・デイライツ』。王道&骨太のスパイ映画が好きなら見逃す手はない! なによりも、4代目ボンド、ティモシー・ダルトンと清楚なボンドガール、マリアム・ダボのコンビがいい。一度観ていても十分にまた興奮できる作品だ!


まずは予告編!

まずは予告編を。
まさに、ハード&シリアスな007。
ロジャー・ムーア作品好きにはハード過ぎるかもしれない。
この『リビング・デイライツ』、ハード系スパイ映画のお手本ではある。

ダンディ極まりない4代目ボンド、ティモシー・ダルトン

 007シリーズの15作目『リビング・デイライツ』は、4代目の新ジェームズ・ボンドを迎えた。ティモシー・ダルトン。3度目のオファーを受けての出演だった。まあ、ダンディ極まりない、その風貌は、制作側が3度もオファーするのも納得だ(オファーの詳細は下に)。

流し目はダンディの基本。

はい、こちらも極上の流し目。

ダルトンのオファー・エピソード

ティモシー・ダルトンは4代目007

 いちおう確認だが、ジェームズ・ボンドは現在まで6人が演じている。4代目のティモシー・ダルトンは、映画化権などの制作側の問題もあり、『リビング・デイライツ』『消されたライセンス』の2作にしか出演していない。
 ちなみに、故ダイアナ妃がティモシー007を「もっともジェームズ・ボンドらしい」と言ったという話は有名。実際に、チャールズ皇太子とダイアナ妃が撮影現場を訪れた動画もある。

初代 ショーン・コネリー 1〜5作目、7作目
二代目 ジョージ・レーゼンビー 6作目
三代目 ロジャー・ムーア 8〜14作目
四代目 ティモシー・ダルトン☆ 15〜16作目
五代目 ピアース・ブロスナン 17〜20作目
六代目 ダニエル・クレイグ 21〜24作目

007シリーズ15作目『リビング・デイライツ』とは?

 1987年公開のシリーズ第15作。シリーズ誕生25周年の記念作品として、大型予算で製作された。原作は、イアン・フレミングの短編『ベルリン脱出』(The Living Daylights)。
 当時の国際情勢を色濃く反映し、完全悪役にソ連。そのアフガニスタン侵攻を描き、当時の兵器目白押しでリアルさを追求。それまでのシリーズ最大のスケールを誇る作品となっている。

あらすじ

カーラ役のマリアム・ダボのびっくり顔が可愛い。アストンマーチンの秘密装備が出るたび、見ることができる。このコンビ、なかなかいいのだ。

アクション映画に爆発はつきもの。
見事にスリル満点!

まさに、アクション映画の真骨頂。
空はスパイでいっぱいさ!

ボンドの馬姿。

やはり、このシーンこそが、ジェームズ・ボンド。
決まってます!

<キャスト>
ジェームズ・ボンド/ティモシー・ダルトン
カーラ・ミロヴィ/マリアム・ダボ
ゲオルギ・コスコフ/ジェローン・クラッベ
ブラッド・ウィティカー/ジョー・ドン・ベイカー
ネクロス/アンドレアス・ウィズニュースキー
カムラン・シャー/アート・マリック
ソーンダース/トーマス・ウィズリー
フェリックス・ライター/ジョン・テリー
レオニード・プーシキン/ジョン・リス=デイヴィス

<スタッフ>
監督/ジョン・グレン
製作/マイケル・G・ウィルソン、アルバート・R・ブロッコリ
脚本/リチャード・メイボーム、マイケル・G・ウィルソン
音楽/ジョン・バリー
主題歌/a-ha
エンディング・テーマ/「イフ・ゼア・ウォズ・ア・マン」プリテンダーズ
撮影/アレック・ミルズ
編集/ジョン・グローヴァー、ピーター・デイヴィス

ボンドガールは清楚系!? 

美しいブロンドのイギリス女優マリアム・ダボが登場。いつものボンドガールに比べると、グッと清楚で可愛い感じで日本人好みと言える。ちょっと華奢な雰囲気も守ってあげたくなる。国籍はイギリスということだが、オランダ人とグルジア人のハーフらしく、落ち着いた感じもなかなか良い。ちょっとオードリー・ヘップパーンにも似ていてその点もポイントが高いのだ。
 

この雰囲気。負けます。

清楚な感じだが、意外にボディはボンドガール風!?

アストンマーチン復活!007はやはり秘密兵器が面白い!

 007シリーズの楽しみの一つに、ジェームズ・ボンドが使うスパイ道具や秘密兵器がある。特にクルマ(ボンドカー)は大きな楽しみである。『リビング・デイライツ』では、アストンマーティンV8が登場。イギリスでは、ヴァンテージ・ヴォランテ(コンバーチブルタイプ)、チェコスロバキアでは、サルーン(クーペタイプ)が活躍している。特に、サルーンは、Qのハードカスタマイズによりかなりの重装備となり、見事なアクションを披露した。以下にサルーンの装備を紹介しよう。

1 フィリップスのカーコンポ搭載。警察無線を傍受できる(時代を感じさせる装備・・・)。
2 タイヤのハブにカッターレーザー装備。併走する車を切断(これはいい)。
3 フォグランプが開いてミサイル装備(フロントガラスに照準ディスプレイあり。先進的)。
4 言わずと知れた防弾ガラス装備(いまどきだと、装備とも言えないかもしれないが)。
5 氷面を切断できるホイール装備(アイディアがすごい)。
6 タイヤに鋭利なスパイク、車体下部にアウトリガーを装備。氷上の走行が可能(面白い)。
7 リアナンバーにロケット・ブースター搭載。車体をジャンプさせることが可能(素晴らしい)。
8 時限自爆装置(最終兵器がこれだった・・・)。

なんて素晴らしい後ろ姿。
ティモシー・ダルトンとお似合い。

アストンマーティンV8 ヴァンテージ・ヴォランテ(コンバーチブルタイプ)、乗ってみたい。

レーザーカッター!!

「1/43 007 ボンドカー Aston Martin V8 Vantage (スキー仕様) 」

いやいや、つい欲しいと思ったらこんな感じで売ってるなんて。すごいな。

「Lada 1500」リビング・デイライツ

ついでにこんなものまで! 需要はあるのだろうか!?

007は音楽を語らずして観るな!

007といえば、印象的なテーマ曲。そのテーマ曲を作ったのはモンティ・ノーマンだが、その後、アレンジをし、長く音楽を担当していたのがジョン・バリーだ。
 ところで、『リビング・デイライツ』では、当初、ペット・ショップ・ボーイズが主題歌を歌う予定だったとか。a-haよりは良いと思うが、歌詞が宗教色うんぬんでボツ。
 それにしても前作のデュラン・デュランの主題歌「A View to a Kill」が大当たりしたからって、a-haは辛いと思う(あくまでも個人的にだが)。案の定、コラボのはずがジョン・バリーの言うことを聞かないa-haの曲はアメリカで発売されずに終わった(イギリスで5位ならまあいいのか)。おまけにバリーは「もはや自分の出る幕ではない」とボンド映画から引退してしまった。
 なお、今作はシリーズ初のオープニングとエンディングで違うテーマ曲が歌われた。エンディングがプリテンダーズ。これはいい。

007シリーズ傑作動画をどうぞ!

007シリーズは本当に人気が高い。
面白い動画がたくさんある。
この機会にその一部をどうぞ!

それではこちらをどうそ!

「リビング・デイライツ」(デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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