カート・コバーンがいない方のニルヴァーナ!『NIRVANA(U.K.)』の魅力!!

カート・コバーンがいない方のニルヴァーナ!『NIRVANA(U.K.)』の魅力!!

みなさんは「ニルヴァーナ」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?多くの方はカート・コバーンがいたバンドを思い浮かべると思います。しかし、彼らに遡ること20年前に同じ名前で活動していたバンドがいたのをご存知ですか?今回は、そちらのニルヴァーナについて書いてみたいと思います。


ニルヴァーナっていうと誰を思い浮かべますか?

「ニルヴァーナ」というバンド名を聞くと、みなさん何を思い浮かべますか?多くの方が「ああ、カート・コバーンのいたアレでしょ」となると思います。しかし、彼らから遡ること20年前に、イギリスで同名のバンドが活躍していたことをご存知でしょうか?今回はその古い方のニルヴァーナをご紹介したいと思います。なお、この記事では古い方のニルヴァーナを「本家ニルヴァーナ」と記載します。

大多数の方はこっち??

ニルヴァーナ(U.K.)とは?

メンバーはこちらの方々!

本家ニルヴァーナは60年代から70年代にかけて活動したバンドであり、wikiではプログレとありますが、サイケ調の楽曲やストリングスを採用した美麗な楽曲も制作しており、ソフトロックの文脈で語られることも多いです。

彼らがリリースしたアルバム(抜粋)

The Story of Simon Simopath(1967年)

こちらがファーストアルバム。サイケ調やバロック調のポップな楽曲で構成されています。「pentecost hotel」という楽曲が密かにヒットしました。

ALL OF US(1968年)

こちらがセカンド。ファーストを踏襲し、オーケストラを使用したサイケ・ポップ調のアルバムとなっています。

To Markos III/BLACK FLOWER(1970年)

元々は「To Markos III」というタイトルでしたが、後に「BLACK FLOWER」と名称が変更され、ジャケットも差し替えられました。何かあったんでしょうか?

Local Anaesthetic(1972年)

「局部麻酔」というインパクトある邦題のつけられた4枚目のアルバム。プログレマニアの中で一番有名なアルバムはこれではないでしょうか。当時流行したイエスの「危機」に代表されるような、10分を超える超大作な楽曲で構成されており、元来のサイケポップ成分も忘れない構成となっています。

カート・コバーンの方のニルヴァーナと裁判へ!!

結果的に裁判では負けてしまいました・・・

この裁判が行われた当時、既にカート・コバーンの方のニルヴァーナは大人気となっており、「これって売名じゃないの?」という指摘が私の周囲でされていたのは事実です。あまり晩節を汚してほしくはなかった・・・

しかし「リチウム」をカバーしてます

カート・コバーンの方のニルヴァーナに裁判を仕掛けたかと思えば、曲をカバーしたりして立ち位置がよくわかりませんね・・・

同名バンドの悲哀

定期的にアルバムをリリースするくらいには売れていた本家ニルヴァーナですが、カート・コバーンの方のニルヴァーナが世界的な人気を獲得して以来、「ニルヴァーナ」の名前は完全に彼らに取られてしまいました。挙句に「ニルヴァーナ(UK)」とあたかも類似品であるかのような扱いを受けてしまっている本家ニルヴァーナ。「彼らの音楽が過小評価されている」と指摘する人は多いです。これを機会に、皆さんも本家ニルヴァーナの音楽に触れてみてはいかがでしょうか?

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