乱一世さんのプロフィール
トゥナイトとは
伝説の深夜番組『トゥナイト2』が14年ぶりに復活!! - Middle Edge(ミドルエッジ)
エンディングテーマ曲がなんとも豪華
沢田知可子「会いたい」、ZARD「眠れない夜を抱いて」、西脇唯「7月の雨なら」など、そうそうたる名曲がエンディングを飾っていたようですね。
乱一世さんは、当時まだテレビでは少なかったリポーターとして活躍、軽妙な語り口と歯に衣着せぬ物言いで人気者になり、テレビ、ラジオでレギュラー番組を6本も抱えていた売れっ子でした。
事件は1997年8月26日に起きた。
番組をテコ入れしようと、盛り上げるために番組内で乱一世さんは、ついつい、禁断のセリフを出してしまいます。
「トイレはCM中に、どうぞ行ってください。」と、言ってしまったのです。
生放送でしたので、当然カットもなし。
CM中にすぐに謝罪すべきか確認した。
もちろんテレビ業界で働いている乱さんなので、自分の発言がまずかったことはすぐにわかりました。
CM中に、プロデューサーに、「CM後に謝罪すべきかどうか」お伺いを立てたそうです。
しかし、プロデューサーは、「乱さんの言ったことだから、みんな冗談だとわかってくれるよ」と楽観的な判断をし、番組はそのまま謝罪なしで続けられました。
これがニュース番組などでしたら、すぐに謝ることも不自然ではなかったのでしょうが、トゥナイトという、ある意味ノリで突っ走る番組だったので、謝罪などしてしまうと空気が重くなると判断したようです。
この判断が、完全に乱さんのその後の仕事人生を狂わせてしまいました。
楽観視しすぎた現場。
乱さんも、現場で一番偉い人に聞いて、「問題ないよ」と言われたので、「ああ、そんなもんか」と、安心していました。
しかし、そううまくはいきません。
多額の広告費を出して番組を支えているスポンサーに対して、「CMは見なくていい」という発言は、当然スポンサーの激怒をかいます。
翌日の新聞で大騒ぎに。
深夜番組なので、朝刊ではないですが、翌日の一般紙の夕刊に軒並み、乱さんの失言が記事になりました。
また、テレビのニュースにもなったようです。
ここで、乱さんも、自分の発言が、「社会的に影響を与えてしまった!」と気づきました。
しかし、ここまで問題が大きくなると、もはやどうすることもできません。
テレビ局のトップから呼び出しを受ける。
早速、テレビ局から、今後の対応について話をするために、乱さんは呼び出しを受けます。
乱さんが普段会わないような、経営のトップが出てきて、「とりあえず、2,3か月間はおとなしくしていてくれ。そのうちみんな忘れるだろうから」という説明だったそうです。
つまり「謹慎処分」ですね。
乱さんも、それを真に受け、2,3か月待てば復帰できるのだな、と思っていました。
芸能界から消されてしまった乱さん。
しかし、いつまでたっても、復帰のオファーは、乱さんのもとには来ませんでした。
自宅謹慎の乱さんは、ついこの間まで自分が出ていた番組が、自分がいなくてもなんの変りもなく流れているという現実に、ショックを受けます。
ああ、干されたのだな、とその時感じたのでしょう。
「犯罪者」「重病人」扱いされてしまう。
そのうち、友人や仕事仲間からは、「どうなの?」「大丈夫なの?」「これからどうするの?」などと、連絡が入ってきます。
しかし、乱さんにはどうしようもありません。諦めの気持ちも入ります。
乱さんは、「犯罪者か重病人のような扱いだった」と表現していました。
そのうち、乱さんのまわりからは人が消えていきます。

テレビの世界は甘くなかった。
トゥナイト (テレビ番組) - Wikipedia
事務所は乱さんを見捨てなかった。
それまで、乱さんの収入は最高月500万、平均でも月300万くらいあったそうです。それがゼロになってしまったということです。
当時乱さんは40代後半、家族の生計も立てるべき年代でしたが、事務所にも迷惑をかけたということで、事務所を退職することにしたそうです。
しかし、事務所は、乱さんを見捨てはしませんでした。
事務所はあくまでも、小倉智昭さんと乱さんの2枚看板で行く、という方針を崩さず、解雇をせずに、サラリーマンとして月給制で雇入れすることにしてくれたとのことです。
乱さんの今
失言報道から月日は流れ、徐々に仕事のオファーが再開されだしてきた乱さん。
自分がどん底だった時に支えてくれた人への感謝の思いは、今でも忘れないと言っていました。
今はラジオなど声の仕事を中心に、精力的に活動しているようです。
華やかなスターとしての活躍は失敗してしまいましたが、その苦い経験を乗り越えた今、乱さんは新たな仕事をしてくれるでしょう。
乱一世 プロフィール