ブライアン・フェリーの「TOKYO JOE」
ブライアン・フェリーの名曲「TOKYO JOE」。
1977年の「イン・ユア・マインド」 (意味はあなたの心に)に収録されていた楽曲。

アルバム「イン・ユア・マインド」(紙ジャケット仕様)
木村拓哉主演のドラマ「ギフト」の主題歌に起用!
同曲は、1997年4月期のテレビドラマ「ギフト」の主題歌に起用された。主演を当時”ロン毛”をなびかせ、人気絶頂だった木村拓哉が務めており、同曲も大ヒットとなった。
木村の走るシーンが多い同ドラマだが、起用理由はディレクターが「都会を疾走するキムタクのイメージにピッタリ」とセレクトしたという。
フェリー自身は「曲とドラマの雰囲気がピッタリ合っていると思う。キムタクは性格もいいし、ハンサムだね」とコメントしている。
オリコン洋楽シングルチャートで2週連続1位を獲得した。

ギフト完全版 VOL.4 [VHS]
フェリー自身も同ドラマに、6月4日放送分でほんの少しだがカメオ出演を果たしている。だが、後述の事件の影響もあり、動画サイトなどでフェリーの活躍を目にする機会は非常に少ない。
木村拓哉が見事なナイフさばきを見せる点も売りだった同ドラマだが、1998年1月に起きた殺人事件の犯人がそのシーンに影響されたともされ、以降再放送はされていない。
現在、通販サイトのアマゾンなどで、同ドラマのVHSが販売されているが、一本の値段が数万円もするなど高値での取引となっており、さらにフェリーの出演シーンを観ることが困難である。
今はもう見られない?木村拓哉主演の問題?作「ギフト」 - Middle Edge(ミドルエッジ)
ブライアン・フェリーのプロフィール
1945年9月26日、イングランド北部ニューカッスル生まれ。
ロック・ミュージシャン(シンガーソングライター)。
担当楽器は、キーボード、ハーモニカ、ギター。
「Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第60位に選出されている。

『TOKYO JOE』を歌うブライアン・フェリー

ロキシー・ミュージックのデビューアルバム「Roxy Music」
1970年代前半に突然現れた元祖ビジュアル系といえるグラム・ロック。その音楽性って? - Middle Edge(ミドルエッジ)
1979年から1983年にかけて、再結成ロキシー・ミュージックで活動した後、ソロ活動を再開。
1985年に「ボーイズ・アンド・ガールズ」が大ヒットした。また、同アルバムからシングルカットされた「DON’T STOP THE DANCE」は、富士フイルムのビデオテープのCMに使われている。
同CMにはフェリー自身も出演している(※同曲は2002年に再び日産・プリメーラのCMに使われている)。
1997年に本稿で特集している『TOKYO JOE』が、日本で大ヒットした。
2001年、ロキシー・ミュージックの再々結成ツアーに参加。

日本で発売されたシングル『TOKYO JOE』
ブライアン・フェリーの音楽性
ロキシー・ミュージックでは、曲作りの中心を担い、グラム・ロック(グリッター・ロック)の一派とも目された。ソロ活動では、他人の曲をカバーするのも好んでいる。
基本的にシンガーであるが、ハーモニカやギター、キーボードも演奏する。特にほとんどのアルバムとライブにて披露されているキーボードは他に類を見ない個性的なサウンドで、ある意味で”ヘタウマの典型例”と言われている。
ハーモニカも音源などで聴くことが出来る。本来ブルースの楽器であるハーモニカが、ブライアンにかかるとまるでソウルのサックスのような端正な味わいがある。
一方、ギターは初期のライブ映像などで見ることが可能。ブライアンのギターの評価は、”基本的にシンガーの余興の域を越えないレベル”だと言う。
ブライアン・フェリー、ロキシー・ミュージックの名前しか知らずに聞いていた『TOKYO JOE』。ファンからすると、日本のドラマ主題歌に起用されたのは驚くべきことだったのだろう。
ミステリアスで少し危険な雰囲気のあったドラマ「ギフト」と同曲は非常にマッチしていた。ただ、イントロの何故か中国風の音使いなど、”外国人のイメージする日本”でよく勘違いされるよなぁ・・・と思っていた。だが、それもまた思い出深い(笑)