営団(東京メトロ)6000系について

営団(東京メトロ)6000系
営団6000系電車 - Wikipedia
営団6000系電車 - Wikipedia
36編成353両という内訳は、一番最初の試作車が3両1編成で、残りの35編成はすべて10両編成で製作されたということです。
試作車3両は、綾瀬支線(綾瀬ー北綾瀬)で、長年活躍しました。
最新テクノロジーを導入、1972年のローレル賞を受賞
とにかく、昔の地下鉄って、「暑かった」ですよね。地下なのでクーラーから出す熱も排出できないので、クーラーはなく巨大な扇風機が回っていました。この「暑さ」は、抵抗器制御からくる熱だったので、それを克服するために、回生ブレーキを導入したということです。
ローレル賞とは
「鉄道友の会」が1961年から作った、その年の優れた車両に贈呈する、名誉ある賞です。
それより前から「ブルーリボン賞」がありましたが、華やかな特急車両が毎年受賞する傾向があったため、普段頑張っている通勤型電車にもスポットを当てたいと、創設した賞です。
6000系は、1972年のローレル賞を受賞しました。
日本の都市部の電車は、現在ほとんどVVVFインバータを搭載しています。その先駆けとなったのが、この6000系のようです。
地下鉄千代田線には、国鉄も207系900番台というVVVFインバータを搭載した電車を使用した経緯があり、最新の技術が試されてきた路線なのですね。
高鳴る【VVVFインバータ】!!孤高の存在 国鉄207系900番台 その界磁チョッパ制御の魅力 - Middle Edge(ミドルエッジ)
今年(2017年)に引退との噂も
東京メトロ・千代田線から6000系が今年度で引退? | ゆけむりミルキーウェイ
長距離運用をこなしてきた6000系
地下鉄千代田線は、西側では代々木上原から小田急線に、東側では綾瀬からJR常磐線各駅停車に乗り入れしていますが、かつては両社の信号の方式の違いのために、小田急とJR常磐線両方に乗り入れできるのは、東京メトロの車両のみでした。
最近ではJR所属のE233系が小田急線まで入線、逆に小田急の車両が常磐線に入線するなど、柔軟な運用が開始されています。
そのため、「本厚木発取手行き」という、神奈川県、東京都、千葉県、さらに茨城県まで走り抜ける運用を6000系はじめ千代田線の電車は一人でこなしていました。
広範囲を走る電車のため、それぞれの沿線の住民の方にも、6000系の印象は深いのではないでしょうか。
また、鉄道ファンの人にとっても、地下鉄では駅しか走行シーンが撮影できないのに対し、地上の線路に乗り入れてくれると、撮影しやすいということもありますね。
6000系の特徴は「非対称的な顔」

一般的な電車の顔の代表(103系)
国鉄103系電車 - Wikipedia

営団(東京メトロ)6000系
東京メトロ6000系 - 日本の旅・鉄道見聞録
「ドカン」という「爆弾ドア」にもコアなファンが
6000系からはじまり、後輩の7000系(有楽町線)、8000系(半蔵門線)でも見られますが、ドアが開くときに、「ドカン!」という音が出るドアにも、コアなファンがいます。
40年以上千代田線で活躍してきた営団6000系。
まもなく引退という噂が広まってきました。
近年の通勤電車の礎を築いた6000系。
乗る、撮影するなら今のうちでしょう。