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【なんとなく一発屋】流行った曲【1997年版】 - Middle Edge(ミドルエッジ)
ル・クプルの「ひだまりの詩」は、この曲です。
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ル・クプルとは
ル・クプルの2人の来歴
Le Couple - Wikipedia
孤独に耐えた少女時代と夫・藤田隆二さんとの出会い
藤田恵美さんは、幼い時に両親が離婚し、その後両親は他界してしまいます。孤独な少女時代を過ごした彼女は、家族というものに憧れを持つようになります。
1983年に、当時恵美さんが加入していたバンドに、藤田隆二さんが加入します。二人は意気投合し、7年後に結婚。孤独だった恵美さんは、念願の家族を手に入れます。
売れなかった下積み時代とキャラバン活動
結婚3年後に、2人はル・クプルを結成します。
当時2人は30歳でした。アーティストとしては遅いデビューとなります。
売れない日々を過ごしますが、隆二さんは恵美さんの才能を信じ、2人は活動を続けます。
そして、2人で有線放送局631局を、9か月かけてキャラバン営業活動をします。
「ひだまりの詩」との出会い
そのキャラバン活動の結果が出て、「ひだまりの詩」を、恵美さんに歌って欲しいというオファーが届きます。
当時ル・クプルの楽曲は隆二さんが作っていたのですが、この「ひだまりの詩」は、まったくの別人が書いた曲を歌うということで、二人の間ではとまどいがあったようです。しかし、最終的にこのオファーを受け、「ひだまりの詩」が完成します。
180万枚の大ヒット、紅白にも出場
「ひだまりの詩」は、180万枚の大ヒット(155万枚という情報もあります。)となります。1997年のチャート3位、歴代チャートでも70位という記録を打ち立てました。
その勢いで、NHK紅白歌合戦にも出場を果たします。
再び売れない時代に 夫・隆二さんの苦悩
隆二さんの作った曲が売れず、他人が作った「ひだまりの詩」が大ヒットし、その後また隆二さんの作った曲で活動をしますが、再び、売れない時代に逆戻りしてしまいます。
やがて、隆二さんのプライドは崩されていきます。
他人の曲しか売れない、という事実に、世間では、「一発屋」のレッテルを貼られます。
隆二さんは恵美さんに暴言を吐いたりし、夫婦の絆は崩壊してしまいます。
しかし、せっかく手に入れたかけがえのない「家族」を失いたくないと、恵美さんは必死に忍耐を重ねます。
離婚へ=ル・クプル解散
なんとか維持されていた夫婦生活は、あることをきっかけに完全崩壊します。
恵美さんがソロ活動を始めて、あろうことかソロアルバムが海外でヒットとなります。
自分だけが売れないという事実に絶望した隆二さんは、ついに、離婚を切り出します。
こうして、2005年にル・クプルは活動を休止、2人は2007年に離婚します。
2015年、テレビ番組内で和解
隆二さんの暴言により壊れてしまった夫婦関係ですが、2015年のテレビ番組で、2人は10年ぶりに再会しました。
そこで隆二さんは、「恵美さんがいてくれたから、ル・クプルとして活動でき、感謝している。」
「仕事でも夫婦、家庭でも夫婦で、境界線が引けなくなり、混乱してしまった。」
「本当は離婚などしたくなかった。すみませんでした。」と、思いを語り謝罪。
恵美さんも、「離婚してから、自分にも至らない部分があったのではないかと考えていた。」とご自分の思いを隆二さんに伝えました。
そして、一夜限りのル・クプル再結成で、「ひだまりの詩」を2人で披露しました。
現在、隆二さんは音楽プロダクションの仕事をしているそうです。
そして恵美さんは、一旦は歌から離れたものの、現在はル・クプルとは違うジャンルで歌手活動を再開し、まさに「ひだまりの詩」の歌詞のごとくお2人とも活躍されているようです。
「一発屋」と言われ、また、離婚という事情を抱えているとはいえ、「ひだまりの詩」がみんなの心の奥底に響く、素晴らしい曲であることには変わりありません。
これからの2人のご活躍を期待したいと思います。