ボクシング映画といえば『ロッキー』。シリーズ最高傑作『ロッキー3』をここに! 昇天できる主題歌「アイ・オブ・ザ・タイガー」も聴き逃すな!

ボクシング映画といえば『ロッキー』。シリーズ最高傑作『ロッキー3』をここに! 昇天できる主題歌「アイ・オブ・ザ・タイガー」も聴き逃すな!

ボクシング映画といえば誰もが思い出すのが『ロッキー』シリーズ。シリーズ6作の中でも最高傑作の呼び声高い『ロッキー3』をご紹介(まあ、第1作が最高かも)。ともあれ、主題歌「アイ・オブ・ザ・タイガー」は最高! 久しぶりに観ると、また自分は闘えるんじゃないか! まだ自分は勝てるんじゃないか! と思わせてくれる一作!?


『ロッキー3』といえば、この主題歌が燃える!!

 『ロッキー』シリーズは何といっても音楽がいい。
 ビル・コンティの「ロッキーのテーマ(Gonna Fly Now)」はもちろんだが、第3作目の「アイ・オブ・ザ・タイガー」がとにかく燃えるテーマ曲だった。歌ったのは、1980年代のポップ系ロックバンドのサバイバー。アメリカではチャート1位となる大ヒットだった。ちなみに、『ロッキー4』の主題歌「バーニング・ハート」も歌い、こちらも大ヒットしている。
 まずは、「アイ・オブ・ザ・タイガー」から楽しんでいただき、燃えていただこう! 
 ただし、連戦連勝で成功の階段を駆け上り、ハングリーさを失いかけているロッキーと、かつてのロッキーのようなハングリーの塊、新進気鋭の若いボクサー、クラバー・ラングの姿を重ね合わせた映画のワンシーンとともに。

『ロッキー3』とは?

 『ロッキー3』(1982年)は、アカデミー賞作品賞を受賞した『ロッキー』(1976年)の3作目。内容としては、『ロッキー2』(1979年)の続編となっている。本作でもシルベスター・スタローンは監督・脚本・主演を務める。
 内容としては、チャンピオン、アポロに勝利したロッキーの国民的ヒーロー化と挫折、師匠でもあるトレーナーのミッキーの死、宿敵だったアポロ・クリードとの友情など、さまざまな展開が盛り込まれている。マンネリ気味など、賛否はいろいろあるものの、世界中で大ヒットした。マンネリのどこが悪いのかと思いながら観れば、存分に楽しめる。
 なお、『ロッキー』について復習したい方は下のリンクからどうぞ。

ロッキー (映画) - Wikipedia

物語

 宿敵アポロとのリターンマッチで劇的な勝利を収めたロッキーは、チャンピオンとして10度もの防衛に成功する。さまざまな新聞や雑誌、テレビやコマーシャルなどに出演し、国民的なスターとなっていく。

10度の防衛でまさに時代の寵児となったロッキー。
アメリカでの大成功は、まさにこういうもんだという感じ。

 さらに、チャリティーマッチでプロレスの世界王者サンダー・リップスと異種格闘技戦を行うなど、ロッキーはまさに人気絶頂。フィラデルフィアの豪邸での妻エイドリアンと息子との暮らしは、まさに成功者の証だった。

チャリティは、やっぱり異種格闘技ですな。
なかなかに迫力ある。

 フィラデルフィアの英雄ともなったロッキーは、自身のブロンズ像がフィラデルフィア美術館前に設置される除幕式に出席。そこで現役引退を発表する。

ここで一度引退を決意したけど、
その後、何度リングに上がったことか。
ソ連まで行ってたよね、たしか。

 会場に姿を見せていた新進気鋭のクラバーが、「ロッキーは弱い選手と戦ってばかりで自分から逃げている、世界1位の俺と戦え」と挑戦状を叩きつけるのだった。

クラバーがまったくもって憎らしい感じで見事。
でも、若さってのはこういうもんですな、まさに。

 成功に酔い、すでにハングリーさを失ったロッキーにトレーナーのミッキーは、「お前に勝ち目はない」と言う。それでもロッキーは、トレーナーを降りたがるミッキーを無理に説得し、現役最後の試合としてクラバー戦に臨むのだった。結果は2ラウンドKO負け。試合後、直前に控室で心臓発作を起こし重体に陥っていたミッキーのもとに駆け寄るロッキー。しかし、ミッキーは一筋の涙とともにロッキーの前で息を引き取るだった。

現役チャンピオンが滅多打ちされるの図。
弱い相手と試合を組んでいると
こんなことになるんですな、
日本でもかつてあったような・・・。

ミッキーの一筋の涙には心震える。
ロッキーの慟哭もやたら悲しい。

 失意のロッキーだったが、アポロの友情やエイドリアンの愛ある叱咤激励から、再び闘争心とハングリーさを取り戻す。アポロの協力を得てハードトレーニングを積んだロッキーは、アポロとのリターンマッチに臨むのだった・・・。

それにしても、エイドリアンは美しくなったよなあ。
成功とはこういうものかなあ。

すんごい筋肉。
同時期に撮影してた『ランボー』のための肉体改造だとか。
ちなみに、『ロッキー』シリーズは、
やはりトレーニングシーンも非常に燃える。
動画もどうぞ!

<キャスト>
ロッキー・バルボア・・・シルヴェスター・スタローン
エイドリアン・・・タリア・シャイア
ポーリー・・・バート・ヤング
アポロ・クリード・・・カール・ウェザース
ミッキー・・・バージェス・メレディス
クラバー・ラング・・・ミスター・T
サンダー・リップス・・・ハルク・ホーガン
デューク・・・トニー・バートン
ロッキー・ジュニア・・・イアン・フリード

<スタッフ>
監督・脚本 シルヴェスター・スタローン
音楽  ビル・コンティ
撮影  ビル・バトラー
プロデューサー アーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフ
主題歌 サバイバー『アイ・オブ・ザ・タイガー』

『ロッキー3』が公開された1982年といえば・・・。

 1982年、まずは日本のヒットチャートから!
1位 待つわ あみん 101.8万
2位 セーラー服と機関銃 薬師丸ひろ子 83.5万
3位 聖母たちのララバイ 岩崎宏美 78.5万
4位 心の色 中村雅俊 69.7万
5位 北酒場 細川たかし 64.8万
6位 悪女 中島みゆき 62.4万
7位 ハイティーン・ブギ 近藤真彦 60.7万
8位 チャコの海岸物語 サザンオールスターズ 55.7万
9位 情熱・熱風・せれなーで 近藤真彦 55.6万
10位 ふられてBANZAI 近藤真彦 53.0万

 マッチ(近藤真彦)がベスト10に3曲で人気絶頂。ただ、1982年は角川映画『セーラー服と機関銃』が大ヒットし、薬師丸ひろ子がスターになった年でもある。ところで、この年は名曲が多い。中島みゆきの『悪女』や岩崎宏美の『聖母たちのララバイ』、中村雅俊の『心の色』など、本当に素晴らしい曲がちゃんとヒットチャートにランクインしていたと思う。それでは、ここでは『聖母たちのララバイ』を。岩崎さん、歌上手いっす。

 1982年は昭和57年、さまざまなことがありました。ピックアップしましょう。
★東北新幹線、上越新幹線の開業
★ソニーが世界初のCDプレーヤー「CDP-101」発売
★テレホンカードの使用開始
★「笑っていいとも!」が放送開始
★ホテルニュージャパン火災発生(33人死亡)
★日本航空350便墜落事故(24人死亡)
★1000年ぶりの惑星直列現象
★フォークランド紛争が開戦

「テレフォンショッキング」の初回ゲストは桜田淳子だった。

やはり、『ロッキー』シリーズは不滅だ!

 まあ、誰が何と言っても『ロッキー』シリーズは不滅だ。
 ということで、全シリーズの予告編を一気に!!

『ロッキー』

『ロッキー2』

『ロッキー3』

『ロッキー4/炎の友情 』

『ロッキー5/最後のドラマ』

『ロッキー・ザ・ファイナル』

やはり、名盤『ロッキー』のサントラをここに紹介!

 や、やはり、名盤『ロッキー』(1作目)のサントラはご紹介しないと。
 ビル・コンティの名曲の数々にクラクラする。『ロッキー』の成功はこの音楽も大きな要因だと個人的には思う。これを聴きながらトレーニングすると、自分が強くなれるような、闘えるような、勝てるような、そんな気になってくる。まさに、サントラ界のチャンピオン。
 さらに、フルマラソンの後半に挫けそうになった時には、特に効き目がある!!!
 ぜひ、聴くだけ聴いてください!

最後にもう一度、ロッキーのための「アイ・オブ・ザ・タイガー」を!

 最後にもう一度、今度こそ、本当に燃える「アイ・オブ・ザ・タイガー」。大成功で腑抜けになったロッキーがハングリーさを取り戻したシーンとともに。ほとんどネタバレだが、物語の流れはシリーズ全作品、だいたい変わらないのでよいかと。

では、こちらをどうぞ!

『ロッキー3』DVD

関連する投稿


ロッキー・マルシアーノ 24歳で本格的にボクシングを始めるまで

ロッキー・マルシアーノ 24歳で本格的にボクシングを始めるまで

179㎝、84㎏。スピードも、テクニックもなく、不屈のブルドーザーのように突進するファイトスタイルで49戦49勝43KO、引き分けさえない全勝無敗のパーフェクトレコードを持つ世界ヘビー級チャンピオン。


 内藤大助  イジメに克ち、イジメっ子にリベンジ

内藤大助 イジメに克ち、イジメっ子にリベンジ

日本フライ級、東洋太平洋フライ級、WBC世界フライ級チャンピオン、42戦36勝3敗3分、勝率85.7%、KO率63.9%。恐ろしく強いボクサーなのにオネエを疑われるほど柔和、かつ元イジメられッ子。中学時代に凄絶なイジメに遭い、20歳でジムに入門し、 22歳でプロデビュー。そして24歳で全日本新人王になった後、イジメっ子と再会する。


漫画『はじめの一歩』が「ワンダ モーニングショット」と初コラボ!「ファミリーマートのはじめの一歩缶」が数量限定で発売!!

漫画『はじめの一歩』が「ワンダ モーニングショット」と初コラボ!「ファミリーマートのはじめの一歩缶」が数量限定で発売!!

ファミリーマートにて、講談社「週刊少年マガジン」で連載中の『はじめの一歩』と、アサヒ飲料のロングセラー商品「ワンダ モーニングショット」がコラボした「はじめの一歩×ワンダ モーニングショット ファミリーマートのはじめの一歩缶」が1月28日より全国のファミリーマート約16,200店にて発売されます。


漫画家・森川ジョージの麻雀優勝記念緊急企画!『はじめの一歩』の麻雀回(3話分)が無料公開中!!

漫画家・森川ジョージの麻雀優勝記念緊急企画!『はじめの一歩』の麻雀回(3話分)が無料公開中!!

「週刊少年マガジン」で『はじめの一歩』を連載中の漫画家・森川ジョージが、11月27日に放送された麻雀対局トーナメント『麻雀オールスター Japanext CUP 決勝戦』にて優勝を飾りました。それを記念し、『はじめの一歩』の麻雀回が「マガポケ」にて現在無料公開中となっています。


「CRONOS」より実録やくざ映画の金字塔『仁義なき戦い』とのコラボアイテムが発売決定!!

「CRONOS」より実録やくざ映画の金字塔『仁義なき戦い』とのコラボアイテムが発売決定!!

株式会社ワールドフィットが展開する、ミニマルでありながらスタイリッシュ且つ独創的なデザインが特長の“フィジタル パフォーマンス クロージング(※)”を提案する「CRONOS(クロノス)」より、名匠・深作欣二監督による実録やくざ映画の金字塔『仁義なき戦い』とのコラボレーションアイテムが発売されます。


最新の投稿


世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

葛飾区商店街連合会は、2025年10月10日より『キャプテン翼』とのコラボイベント「シーズン2」を亀有・金町・柴又エリアで開催。キャラクターをイメージした限定メニューやスタンプラリーを展開し、聖地巡礼と地域活性化を促進します。


キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

人気アニメ『キン肉マン』の「完璧超人始祖編」の名言・名場面を題材にした英会話学習書『キン肉マン超人英会話』が、2025年11月29日(土)にKADOKAWAより発売されます。超人たちの熱い言葉を通じて、楽しみながら実用的な英語表現をインプットできます。TOEIC満点保持者やプロレスキャスターなど、豪華プロ集団が監修・翻訳を担当した、ファン必携の英語学習本です。


【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

開催直前!TOKYO MX開局30周年記念「昭和100年スーパーソングブックショウ」が10月16日に迫る。古舘伊知郎と友近がMC、豪華ゲストと共に贈る一夜限りの昭和ベストヒットに期待高まる!


ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂が、『鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブ~Autumn Season~』を11月13日にビルボードライブ大阪、16日にビルボードライブ東京にて開催する。今回は、1975年にリリースされた1stソロアルバム「BAND WAGON」の発売50周年を記念したプレミアム公演となる。


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。