アマチュアとしてのレコードデビュー
鈴木聖美
EpicSingles
パワフルな歌声で魅了し続ける鈴木聖美がプロシンガーとしてデビューしたのは1987年でした。この同じ年にデビューした人は坂本冬美や伊秩弘将などいますが、ほとんどの人が現在でも40代後半や50代前半など比較的デビュー時に10代20代の人が多く、デビュー時の年齢が34歳という鈴木聖美がいかに遅咲きの歌手だったかがよくわかります。ですが、その天性の歌唱力で人気を博し女性のファンが多く存在するアーティストとしてあまりにも有名ですね。
もしかして I LOVE YOU.
不思議でおかしい男女のためのデュエットソング、もしかして I LOVE YOU. | 1982年 | リマインダー - 80年代音楽エンタメコミュニティ、エキサイティング80’s!- Re:minder
先ほども言ったように鈴木聖美がデビューしたのは1987年です。ですが、上のジャケット写真には鈴木聖美が写っています。実はプロデビューする前に「シャネルズ+1」という形でアマチュアとしてデビューをしているのです。
シャネルズとは実弟の鈴木雅之がリードボーカルを務めていたドゥーワップを歌うバンドとして1980年にデビューしていました。鈴木聖美もバックコーラスなどで参加はしていたもののメジャーデビューに至るまでは紆余曲折があったようです。
デビューまでのみちのり
鈴木聖美が小学校高学年の頃に、R&B,Soulなどの西洋音楽に興味を持ち、20歳の頃にバンドなどで歌っていました。その歌唱力を買われプロデビューの話はたくさんあったと言われています。ですが、「女の幸せは結婚」という固定観念から音楽の道に進むことはなくバンドも抜け結婚をしました。
姉が聞いていた音楽に触れて実弟の鈴木雅之も音楽の道に進み、デビューとなったのでその活躍を応援していましたが、結婚生活は長く続かず2児の母親となりながら離婚という結果に・・・。
その後はシングルマザーとして仕事をしながらバックコーラスとして参加をしたことが運命を変えた瞬間だったのかもしれません。
シンデレラ・リバティ
シンデレラ・リバティ/鈴木聖美 with Rats&Star|迷わず聴けよ!
デビュー曲は1987年4月1日に発売された「シンデレラ・リバティ」。この曲は既に芸能界を引退し俳優の三浦友和と結婚した山口百恵が三浦百恵として作詞し作曲はまたもや歌唱力に定評のあるアン・ルイスという話題にならない方がおかしいメンバーで作り出された曲で、歌詞の内容とメロディーと鈴木聖美の歌声とが相まってデビュー曲としてはビックアーティスト並みの貫禄となりました。
ロンリーチャップリン
「鈴木聖美 with Rats&Star」としてはシングルは3曲のみでアルバムも1枚という結果になっていますが、その後の活躍へと続いていく通過点としては成功したのではないでしょうか。シングルの3曲はカラオケでも常連曲として有名で、2曲目の「ロンリーチャップリン」はデュエットできるポップスという感じで若い世代に歌われました。
名曲は誰しもが歌ってみたいと思うものです。特に演歌歌謡曲が主になっていたデュエット曲に一風変わったジャンルのデュエット曲ともなるとソウルフルに歌いあげたい人には堪らない名曲なのでしょう。
3曲目の「TAXI 」はアルバム「WOMAN」からのシングルカットされた曲でカラオケの定番となっていますが、その歌は鈴木聖美を満喫できる内容なので今でも歌い継がれているのだと思います。