「新竹取物語1000年女王」銀河鉄道９９９の世界観を引き継ぎ,松本零士ワールドをさらに堪能できる宇宙アニメの秀作です。

松本零士を世に知らしめた「宇宙戦艦ヤマト」。
戦時中、日本が誇った「戦艦大和」が数十年の時を経て、今度は、人類滅亡のカウントダウンを背負って旅立って行く、というロマン溢れる物語を,僕らは夢中になってみていました。鉄くずの塊の殻を破り、雄々しく出陣する勇姿は、今でも目に焼き付いています。
そして、銀河鉄道９９９、美しいメーテルとロマン溢れる宇宙の旅に現実をわすれさせてくれました。

雪野弥生それ1000年女王の地球での名前です。この物語のヒロイン。前作のメーテルと酷似しており,メーテルファンは、また会えたと狂喜乱舞しそうなキャスティングです。彼女は,始の通う中学校の教師ですが、同時に,始が引き取られた,伯父の雨森教授の秘書でもあります。謎めいた彼女の存在に始は心を惹かれ行き、色々相談をするようになります。時には、先生のうちを訪ねることも・・・なんて羨ましい！？

いくつかの顔を持つ弥生ですが、本当の姿は、1000年女王、長い間地球を導く救世主の一人でした。ラー・アンドロメダ・プロメシューム、それが彼女のラーメタル星の名前です。そんな彼女は,ラーメタルから遣わされた新1000年女王に,その女王の座の交代を迫られます。彼女はそれを拒否、祖国との戦いを選択するのです。それは地球を愛し守りたいという思い故でした。

ごく普通の中学生雨森始、電子機器の小さな工場を営む両親と暮らしていましたが、その工場で、爆破事件が起こりそこで両親亡くしてしまいます。自身も病院に担ぎ込まれる事態に。そこから様々な事件に巻き込まれていきます。

銀河の彼方にあるラーメタル星。永きに渡り密かに地球と関わりを持ち守り導いて来たこの星でしたが、自分の星の危機を悟り、地球への移住計画を企てます。その情報を傍受した、雨森教授とその後仲間たち、そこにはラーメタル人の弥生や、夜森というやはりラーメタル人で地球に潜入していた人物もいました。

地球の危機に気がついた始は、同時にこの危機を救ってくれるのは、1000年女王であることを知るのです。そこで意を決して1000年女王に会いに行くことにしました。

惑星ラーメタルが本格的に地球への攻撃を開始しました。弥生は必死に攻撃をやめるように訴えますが,祖国の存亡がかかっているため後には引けない指揮官も必死です。

いよいよ危なくなった地球を救うため、1000年女王は大いなる力を持って歴代の1000年女王たちを蘇らせます。卑弥呼、クレオパトラ、楊貴妃！それぞれの時代の衣装を見にまとい圧倒的な力でラーメタル軍を撃破して行きます。

女王たちの活躍によりなんとか勝利した弥生でしたが、最後の戦いが待っていました。
弥生の母でありラーメタルの指導者「ラーレラ」聖女王と呼ばれていました。反目する弥生を容赦なく攻撃するが、100女王たちの助けも得て何とか勝利するやよいでした。

傷を負った弥生。始に別れを告げる悲しい最期です。

のちに出来上がったメーテルレジェンド。こんなに優しかったプロメシュームが、永遠の体を手に入れて機械帝国をつくりあげたあの「銀河鉄道鉄道９９９」星野鉄郎の宿敵となっていたという何とも衝撃的な展開,さらには メーテルと女海賊エメラルダスが姉妹でプロメシュームに戦いを挑むことに...二人はタイプが違うのですが本当に魅力的なヒロイン。なんて嬉しい設定だろうって思ってしまいました。