空耳とはなに?
空耳アワーとは、1982年から放送開始された、テレビ朝日系列で金曜日の深夜(地域によって時間は異なる)に放映されている「タモリ倶楽部」の中の1コーナーとして1992年に誕生しました。
視聴者から「日本語以外で歌われているが、あたかも日本語のように聞こえる歌詞(空耳)」の投稿を募り、制作サイドでつけたイメージ映像を交えて紹介するという『タモリ倶楽部』を代表するミニコーナーのひとつです。
「空耳アワー」としてのコーナーが始まってからは、パーソナリティはイラストレーター、デザイナーの安斎肇さんです。当時「キューティクルサラサラ」とタモリさんに言われた長髪でしたが、25年がたった今は、白髪で帽子を被っているナイスな初老のおじさんへと変化しました。対して、タモリさんは25年たっても、あまり変わってはいないですね。
祝!25周年!空耳アワーネタを原曲のこの部分で聞く!その1ーQUEENー - Middle Edge(ミドルエッジ)
空耳のおすすめの楽しみ方
上の、「空耳とはなに?」の記事にも書いてありますが、私の空耳の楽しみ方は、まず、その空耳の箇所のタイムまで飛び、「ああ、確かにこう聞こえるな」と楽しんだ後、その楽曲を最初から通しで聞きます。
私は外国語はさっぱりわからないので、和訳された歌詞を知ることができると、そのリリックが織りなす世界観と、空耳に聞こえる(たいがいとてもくだらない意味の言葉が多い)言葉の意味、そしてそれに付随する映像との3つのコラボが、むしろ、より原曲のアートとしての素晴らしさが引き立つものになるように思えます。
メタリカ(METALLICA)の表記について
アーティストへの尊敬を表すためには、本来の英語表記(METALLICA)とするべきですが、空耳の日本語のいい意味での「チープさ」を、あえて表したいので、ここでは、日本語で「メタリカ」と表記させていただきます。
決して、アーティストを冒涜する意図などはございません。ご了承ください。
メタリカとはーメタリカの魅力

バッテリー メタリカ 収録アルバム: Master Of Puppets [Explicit] 1986/3/3
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メタリカの魅力とは、なんと言っても「この世の終わりだー!!」とばかりの絶叫ボーカルと、それを打ち消さんばかりのバックグラウンドです。このアルバムの表紙も十字架が並んでおり、終末感満載ですね。
現在までに30曲の楽曲が空耳作品に採用され、メタリカも1曲に複数の箇所が採用されている曲があります。
メタリカは、アメリカ・ロサンゼルス出身の、アメリカ、いや世界を代表するヘヴィーメタルバンドです。ジェイムス・ヘットフィールド(ボーカルおよびギター)とラーズ・ウルリッヒ(ドラム)らが中心となって1981年に結成されました。後に本拠地をサンフランシスコに移したそうですが、今や世界中を飛び回り、日本にも9回来日しているようです。
スラッシュメタルの魅力
メタリカは初期はスレイヤー、アンスラックス、メガデスとともに、スラッシュメタル四天王と呼ばれました。その後いろいろな要素を取り入れ、現在の立ち位置を確立したようです。
スタッシュメタルの「スラッシュ」とは、「鞭打つ」という意味だそうで、その「スラッシュ」という言葉の語感の通り、「シュッ!シュッ!」というようなスピード感のあるメタルだと私は思います。また、拍数も多く、演奏側には超人的なスピードについていけるだけのテクニック、ボーカルには絶叫し続ける体力が必須になります。これが、聴いている側には、血を煮えたぎらせるような激しい陶酔感を与えるもとになります。
それでは、メタリカの珠玉の空耳作品集をご覧ください。
エンター・サンドマン
実際の空耳アワーの映像です。
ブラッケンド
このブラッケンド(ブラック・エンドという表記は間違いのようですね。black end ではなく、Blackenedが正しい表記ですので。)の入っているアルバム「メタル・ジャスティス」は、権力の持つ見苦しい腐敗の面や、核戦争など、社会的なテーマが強く、従来のヘビーメタルのスラングにまみれた歌詞の内容と比べ、知的であるとメディアでも取り上げられたもののようです。
これはもう、空耳ファンには珠玉の1曲だと言えるでしょう。メタリカの空耳は命令口調が多いと言われますが、「バケツリレー水よこせ!」は、その中でも最高に完成度の高いものだと思います。1曲に3つの空耳が入っていますが、1曲通しで聞くと、途中で曲のイメージがガラッと変わるんですが、そこがまた素晴らしいのです。
実際の空耳アワーの映像です。
(実際の映像はなし。すみません。)
実際の空耳アワーの映像です。
竹書房はこのような本を出しているところです。

ターン・ザ・ページ
実際の空耳アワーの映像です。
バッテリー
なんか面白い画像があったので、紹介します。この2つの空耳は連続しているようですね。
実際の空耳アワーの映像です。
スルー・ザ・ネバー
アーティスティックな感性に鋭い方などの中には、「空耳は邪道だ。アーティストに対する侮辱だ」とおっしゃる方も多いと思います。確かに、アーティストが独自の世界観を駆使して創造した楽曲のことを笑いものにするのは「ひどい」と思われるかもしれません。しかし、洋楽は言葉がわからない人も聞く以上、最初の取っ掛かりとしては、そのアーティストの名前が知れるという利点もあります。私は、メタリカの名前もメタルの魅力も知らなかったのですが、今では、気が滅入っている時にメタリカを聞くと、「細かいことに悩んでるんじゃねえ!」と一蹴されそうなパワーをもらえます。
洋楽をまったく知らない人が洋楽の素晴らしさに目覚めるきっかけとなることがあることも、理解していただけると嬉しいな、と思います。