工藤の熱意が通じたのか、マシンガンの音はピスタチオを缶の中に少しずつ落とすことで作れるとアドバイス。
その後も、ダムの決壊時の音(トイレの流す音)や夜空に舞い上がる花火(50円玉の穴に息を吹き込むなど)をアドバイスし、なんだかんだ手伝わされる守衛だった。職人気質で、効果音は自分の頭で考え、手作りが信条の彼だが、無事に生放送が終わった頃には、すっかりドタバタ劇の一員に。
最後、工藤に次に効果音が必要な際は準備があるから事前に教えて欲しいと伝えるなど、まんざらでもない様子だった。
花火の音が必要になった際は、50円玉を使って花火が上がっていく様をスタジオで実演!
他の三谷幸喜作品との関係
映画「みんなのいえ」
映画「12人の優しい日本人」
陪審員2号役は相島一之だった。
映画「12人の優しい日本人」 もし日本に陪審員制度があったら!?と想像した三谷幸喜コメディの隠れた傑作です! - Middle Edge(ミドルエッジ)
作品データ
監督 三谷幸喜
脚本 三谷幸喜
俳優 唐沢寿明、鈴木京香、西村雅彦、戸田恵子、藤村俊二等
公開 1997年
時間 103分
登場人物それぞれの思惑、やる気の有無が素直に表されると、ドタバタ劇の幕開けとなる!
皆、自分のことしか考えていなかった!
一番の被害者は、主婦の脚本家・鈴木みやこさんで間違いない!
三谷幸喜は、ごくありふれたシチュエーションでも、そこに人間が居れば、面白おかしく映像化できる。即興の舞台劇のようにみせて、綿密な計算が見え隠れする脚本。これは彼の多くの作品に通ずるが、本作ではそこに”生放送”と言う状況が加わり、スピード感が増した。
人間、困ってもなんとかなるよなぁという誰もが持つ経験則を、103分の映像に詰め込んだような映画だった。