1984年結成のパンク・ロックバンド『The Offspring』

The Offspring
1984年にアメリカ合衆国カリフォルニア州でデクスター・ホーランド(vo)を中心に結成された、ストリート精神とキャッチーさが魅力のパンク・ロックバンド、オフスプリング(The Offspring)。当初はマニック・サブサイダル(MANIC SUBSIDAL)の名前で活動していましたが、覚えにくいということもあり、86年に現在のバンド名になりました。
1989年にインディ・デビューを果たし、その後、有力パンク・レーベルのエピタフと契約してインディ・シーンでの評価を高め、94年にリリースされたサード・アルバム『Smash』(スマッシュ)が大ヒットを記録して一気に表舞台に躍り出ました。
ちなみに「offspring」(オフスプリング)というバンド名は、当時のメンバーであるジェームス・リルヤによって名付けられました。offspringは(人や動物の)子、 子孫、 結果などの意味ですが、他にも「バカ息子」や「ロックの次に来るもの」などの意味も持っています。
2000年代にはCMソングに採用れることも

日産 「X-TRAIL/エクストレイル」CMソング
2006年5月に日産 「X-TRAIL/エクストレイル」のCMソングとして彼らの楽曲『(Can't Get My)Head Around You/(キャント・ゲッマイ)ヘッド・アラウンヂュー』が採用され、放映されました。

KIRIN TWO DOGS「太陽のカクテル デビュー」篇
2008年に放映された、KIRIN(キリンビール)のカクテル飲料TWO DOGS(ツードッグス)の「太陽のカクテル デビュー」篇のCM曲に、The Offspring (オフスプリング)の『 Pretty Fly (For a White Guy) 』が採用されています。陽気なイメージのCMにとてもよくマッチしています。
1989年デビューからのアルバム・ディスコグラフィ
1989年にリリースされた1stアルバム

The Offspring
インディーズ・レーベルのNEMESIS/CARGOからリリースされた記念すべきファーストアルバム。初期南カリフォルニアのハード・コアシーンの立役者として名高い「トム・ウィルソン」をプロデューサーに迎え制作されました。
1992年にリリースされた2ndアルバム

Ignition
インディ・レーベルとしては空前の大ヒット、1994年にリリースされたアルバム

Smash
ファーストシングル「Come Out and Play (Keep 'Em Separated)」がMTVとLAのラジオ局でヘビーローテーションとなり一気にブレイク。
その結果、インディ・レーベルからリリースされたアルバムとしては空前の1,200万枚の大ヒットを記録しました。彼らと同時期に大ブレイクを果たしたサンフランシスコのバンド=GREEN DAY(グリーン・デイ)と共にメロコアムーヴメントを先導する旗手役となりました。
1997年にメジャー・レーベルからリリースされたアルバム

Ixnay on the Hombre
世界で約1,200万枚のヒットを記録、1998年にリリースされたアルバム

Americana
フランク・コジックによるポップなジャケット・アート・ワークが印象的な5thアルバムになります。アルバムからのファーストシングルである「プリティ・フライ(フォー・ア・ホワイト・ガイ)」がワールドワイドに大ヒット。続いてリリースされたシングル「ワイ・ドンチュー・ゲッタ・ジョブ?」もヒットを飛ばし、シングルのヒットに比例するようにアルバム自体もロング・セラーを記録。最終的に全世界で約1200万枚のメガヒット作となりました。
2000年にリリースされたアルバム

Conspiracy of One
2000年11月にリリースされたアルバムで、発売前に彼らのウェブサイト上で直接リリースするという計画もありましたが、レーベルに訴えると脅され、泣く泣く通常の形でのリリースとなった作品です。プロデューサーにはパール・ジャムの作品などで知られるブレンダン・オブライエンを起用しています。また、前作ほどの商業的成功ではないにしろ、全世界で約550万枚を売り上げています。音楽は疾走感溢れる楽曲が多く、人気が高い一枚です。
2003年にリリースされたアルバム

Splinter
2005年にリリースされたベストアルバム

Greatest Hits
2008年にリリースされたアルバム

Rise And Fall, Rage And Grace
アルバム制作に2年という期間を費やし、パンクという枠を飛び越えた軽快なポップソングが目白押しの意欲作とされる作品です。
2012年にリリースされたアルバム

Days Go By
前作以来、約4年振りとなるアルバム。前作同様エアロスミスやメタリカなどを手がけることで知られるボブ・ロックをプロデュースに迎えて製作されています。相変わらず、彼ららしいキャッチーかつ爽やかな楽曲は健在です。
まとめ

いかがでしたでしょうか。単独ライブや国内フェスなどで何度も来日しており、日本での知名度も高いパンク・ロック・バンド「The Offspring」。バンドのフロントマンであるデクスター・ホーランド(Dexter Holland)も50歳を超え円熟期を迎えているのかもしれませんが、まだまだ新作をリリースしてファンを喜ばせてほしいものです。
The Offspring