1981年に結成されたスラッシュ・メタル・バンド四天王の一角『Anthrax』(アンスラックス)

1981年に結成されたスラッシュ・メタル・バンド四天王の一角『Anthrax』(アンスラックス)

米ニューヨークで1981年に結成されたスラッシュ・メタル・バンド『Anthrax』。2016年にも新作をリリースするなど、今なお活躍する現役バンドです。


1981年に結成されたスラッシュ・メタル・バンド『Anthrax』

アンスラックス

Anthrax

アメリカのニューヨークで1981年に結成されたスラッシュ・メタル・バンド。メンバーチェンジを経ながらも、1984年にデビューアルバム『フェイスフル・オブ・メタル』をリリース。スラッシュ・メタルのメジャー化に貢献し、ジョーイ・ベラドナ(vo)、スコット・イアン(g)、ダン・スピッツ(g)、フランク・ベロ(b)、チャーリー・ベナンテ(ds)の布陣でリリースした1987年のサード・アルバム『アマング・ザ・リヴィング』で一気に知名度を上げました。

彼らのバンド名「Anthrax」は、英語で”炭疽菌”を意味します。この名前は結成時にメンバーらが百科事典でたまたま見つけた単語。その「アンスラックス」という語感やスペルから、これはメタルだと感じ、バンド名に採用したとされています。2001年にはアメリカ合衆国同時多発テロに伴う”炭疽菌騒動”によるバンド名変更の危機もありましたが、それを乗り越え、現在に至ります。

1991年には、ヒップホップグループの雄パブリック・エナミー(PUBLIC ENEMY)のチャックDをフィーチャリングした彼らの楽曲“Bring The Noise”をカヴァーしたシングルが大ヒットし、メタルとヒップホップという異色のコラボレーションを実現させ、ラップメタルという新たなジャンルを開拓しました。

1982年にニューヨークので結成。87年にデビュー。チャック・D、フレイヴァー・フレイヴ、ターミネーターXの3人をフロントに据えたラップ・チーム

Public Enemy

スラッシュ・メタル四天王の一角と称される『Anthrax』

同時期にデビューしたMetallica(メタリカ)、Megadeth(メガデス)、Slayer(スレイヤー)と並んで、スラッシュ・メタル四天王と称されています。海外においては「BIG 4」「THE FOUR HORSEMEN」と呼ばれています。近年では“THE BIG 4”よる合同ツアーで大成功を収めています。

Metallica(メタリカ)

Megadeth(メガデス)

Slayer(スレイヤー)

メタル一辺倒ではない音楽性…アルバム・ディスコグラフィ

1984年リリースのファーストアルバム

1.“Deathrider”	
2.“Metal Thrashing Mad”	
3.“I’m Eighteen” (Alice Cooper cover)
4.“Panic”	
5.“Subjugator”	
6.“Soldiers of Metal”
7.“Death from Above”
8.“Anthrax”
9.“Across the River” (Instrumental)	
10.“Howling Furies”

『Fistful Of Metal』

1985年リリースのセカンドアルバム

1.“A.I.R.”	
2.“Lone Justice”	
3.“Madhouse	
4.“S.S.C./Stand or Fall”
5.“The Enemy”	
6.“Aftershock”	
7.“Armed and Dangerous”	
8.“Medusa”	
9.“Gung-Ho”

『Spreading the Disease』

当時、”狂気のスラッシュ感染”という邦題が付けられたことで知られる、続く3作目と並んで名作との呼び声が高いAnthraxのセカンドアルバム。また、本作からバンドに加入したネイティブ・アメリカンを祖先持つボーカル、ジョーイ・ベラドナの伸びやかなボーカルも特徴的です。

1987年にリリースされたミニ・アルバム

1.“I’m the Man” (Censored Radio version)	
2.“I’m the Man” (Def Uncensored version)	
3.“Sabbath Bloody Sabbath (song)” (Black Sabbath cover)
4.“I’m the Man” (Live)	
5.“Caught in a Mosh” (Live)	
6.“I Am the Law” (Live)

『I’m The Man』 E.P

1987年にリリースされたサードアルバム

1.“Among the Living”	
2.“Caught in a Mosh”	
3.“I Am the Law”	
4.“Efilnikufesin (N.F.L.)”	
5.“A Skeleton in the Closet”	
6.“Indians	
7.“One World”	
8.“A.D.I./Horror of It All”	
9.“Imitation of Life"

『Among the Living』

本作は前年に『Master of Puppets』リリース後のヨーロッパ・ツアー中にバス事故で急逝したMetallica(メタリカ)のCliff Burton(クリフ・バートン)に捧げられた作品としても知られています。これまでのメタル感に加えてストリート感が前面に押し出された音が特徴です。

1988年9月にりリリースされた4thアルバム

1.“Be All, End All”	 
2.“Out of Sight, Out of Mind”	 
3.“Make Me Laugh”	 
4.“Antisocial (Trust cover)	 
5.“Who Cares Wins”	 
6.“Now It’s Dark”	
7.“Schism”	
8.“Misery Loves Company”	
9.“13” (Instrumental)	
10.“Finale”

『State of Euphoria』

アルバムアートワークは、モンキー・パンチさんの代表作 『ルパン三世』の作風に大きな影響を与えたことで知られる漫画家 Mort Drucker さんが手掛けたことでも話題に。

1990年リリースのアルバム

1.“Time”	
2.“Blood”	
3.“Keep It in the Family”	
4.“In My World”	
5.“Gridlock”	
6.“Intro to Reality”	
7.“Belly of the Beast”	
8.“Got the Time	
9.“H8 Red”	
10.“One Man Stands”	
11.“Discharge”

『Persistence of Time』

1991年にリリースされたアルバム

1.“Milk (Ode to Billy)”	
2.“Bring the Noise”	
3.“Keep It in the Family” (Live, Birmingham, England)	
4.“Startin’ Up a Posse”	
5.“Protest and Survive”	
6.“Chromatic Death”	
7.“I’m the Man ’91”	
8.“Parasite	
9.“Pipeline	
10.“Sects”	
11.“Belly of the Beast” (Live, Birmingham, England)	
12.“N.F.B. (Dallabnikufesin)”

『Attack of the Killer B’s』

1993年にリリースされたアルバム

1.“Potters Field”	
2.“Only	
3.“Room for One More”	
4.“Packaged Rebellion”	
5.“Hy Pro Glo”	
6.“Invisible”	
7.“1000 Points of Hate”	
8.“Black Lodge”	
9.“C₁₁ H₁₇ N₂ O₂ S Na”	
10.“Burst”	
11.“This Is Not an Exit”

『Sound of White Noise』

1995年10月にリリースされたアルバム

1.“Random Acts of Senseless Violence”
2.“Fueled”	
3.“King Size”	
4.“Riding Shotgun”	
5.“Perpetual Motion”	
6.“In a Zone”	
7.“Nothing”	
8.“American Pompeii”	
9.“Drop the Ball”	
10.“Tester”	
11.“Bare”

『Stomp 442』

初期のスラッシュ・メタル感は影をひそめ、90年代に台頭したオルタナティヴ・ロック感が色濃く漂うアルバム。

1998年にリリースされたアルバム

1.“Crush”	
2.“Catharsis”	
3.“Inside Out”	
4.“P&V”	
5.“604”	
6.“Toast to the Extras”	
7.“Born Again Idiot”	
8.“Killing Box”	
9.“Harms Way”	
10.“Hog Tied”	
11.“Big Fat”
12.“Cupajoe”	
13.“Alpha Male”	
14.“Stealing from a Thief / Pieces”

『Volume 8: The Threat Is Real』

2003年にリリースされたアルバム

1.“Contact”	
2.“What Doesn’t Die”	
3.“Superhero”	
4.“Refuse to Be Denied”
5.“Safe Home”	
6.“Any Place But Here”	
7.“Nobody Knows Anything”	
8.“Strap It On” Feat. Dimebag Darrell	
9.“Black Dahlia”	
10.“Cadillac Rock Box” (feat. Dimebag Darrell)	
11.“Taking the Music Back'(feat Roger Daltrey	
12.“Crash”	
13.“Think About an End”	
14.“W.C.F.Y.A.”We’ve Come For You All

『We’ve Come For You All』

2011年にリリースされたアルバム

1.“Worship”
2.“Earth on Hell”	
3.“The Devil You Know”	
4.“Fight ‘Em ‘Til You Can’t	
5.“I’m Alive”	
6.“Hymn 1″	
7.“In the End”	
8.“The Giant”	
9.“Hymn 2″	
10.“Judas Priest”	
11.“Crawl”	
12.“The Constant”	
13.“Revolution Screams”	
14.“New Noise” (begins at 11:08)

『Worship Music』

1990年リリースの作品「Persistence of Time」以来、実に21年ぶりに、Joey Belladonna さんが復帰。懐かしくもある彼のボーカルを聴くことができるアルバムです。

2016年にリリースされたアルバム

1.“You Gotta Believe”	
2.“Monster At The End”	
3.“For All Kings”	
4.“Breathing Lightning”	
5.“Suzerain”	
6.“Evil Twins	
7.“Blood Eagle Wings”	
8.“Defend/Avenge”	
9.“All Of Them Thieves”	
10.“This Battle Chose Us!	
11.“Zero Tolerance

『For All Kings』

2014年の秋からレコーディングが開始され、じっくりと時間をかけて製作され、2016年にリリースされたスタジオ・アルバムになります。

まとめ

Anthrax

いかがでしたでしょうか。昨年2016年にも新作アルバムをリリースするなど、”昔の楽曲”でライブを重ねるバンドをは一味違う、常に進化を続けるバンドAnthrax。そんな彼らの硬派な音楽を、80年代、90年代、2000年代と、年代別に聴き直してみるのもよいかもしれません。

ANTHRAX | Official Website

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