1981年に結成されたスラッシュ・メタル・バンド『Anthrax』

Anthrax
アメリカのニューヨークで1981年に結成されたスラッシュ・メタル・バンド。メンバーチェンジを経ながらも、1984年にデビューアルバム『フェイスフル・オブ・メタル』をリリース。スラッシュ・メタルのメジャー化に貢献し、ジョーイ・ベラドナ(vo)、スコット・イアン(g)、ダン・スピッツ(g)、フランク・ベロ(b)、チャーリー・ベナンテ(ds)の布陣でリリースした1987年のサード・アルバム『アマング・ザ・リヴィング』で一気に知名度を上げました。
彼らのバンド名「Anthrax」は、英語で”炭疽菌”を意味します。この名前は結成時にメンバーらが百科事典でたまたま見つけた単語。その「アンスラックス」という語感やスペルから、これはメタルだと感じ、バンド名に採用したとされています。2001年にはアメリカ合衆国同時多発テロに伴う”炭疽菌騒動”によるバンド名変更の危機もありましたが、それを乗り越え、現在に至ります。
1991年には、ヒップホップグループの雄パブリック・エナミー(PUBLIC ENEMY)のチャックDをフィーチャリングした彼らの楽曲“Bring The Noise”をカヴァーしたシングルが大ヒットし、メタルとヒップホップという異色のコラボレーションを実現させ、ラップメタルという新たなジャンルを開拓しました。

Public Enemy
スラッシュ・メタル四天王の一角と称される『Anthrax』
同時期にデビューしたMetallica(メタリカ)、Megadeth(メガデス)、Slayer(スレイヤー)と並んで、スラッシュ・メタル四天王と称されています。海外においては「BIG 4」「THE FOUR HORSEMEN」と呼ばれています。近年では“THE BIG 4”よる合同ツアーで大成功を収めています。

Metallica(メタリカ)

Megadeth(メガデス)

Slayer(スレイヤー)
メタル一辺倒ではない音楽性…アルバム・ディスコグラフィ
1984年リリースのファーストアルバム

『Fistful Of Metal』
ジャケットで損してるアルバム。中味は名曲揃いの傑作です。正統派メタルの名盤と言えるんじゃないかな。ニール・タービンのVOも、味があって、決して悪くはない。
http://hvymetal.com/21705.htmlFISTFUL OF METAL - この曲を聴け!
1985年リリースのセカンドアルバム

『Spreading the Disease』
当時、”狂気のスラッシュ感染”という邦題が付けられたことで知られる、続く3作目と並んで名作との呼び声が高いAnthraxのセカンドアルバム。また、本作からバンドに加入したネイティブ・アメリカンを祖先持つボーカル、ジョーイ・ベラドナの伸びやかなボーカルも特徴的です。
1987年にリリースされたミニ・アルバム

『I’m The Man』 E.P
1987年にリリースされたサードアルバム

『Among the Living』
本作は前年に『Master of Puppets』リリース後のヨーロッパ・ツアー中にバス事故で急逝したMetallica(メタリカ)のCliff Burton(クリフ・バートン)に捧げられた作品としても知られています。これまでのメタル感に加えてストリート感が前面に押し出された音が特徴です。
1988年9月にりリリースされた4thアルバム

『State of Euphoria』
アルバムアートワークは、モンキー・パンチさんの代表作 『ルパン三世』の作風に大きな影響を与えたことで知られる漫画家 Mort Drucker さんが手掛けたことでも話題に。
1990年リリースのアルバム

『Persistence of Time』
1991年にリリースされたアルバム

『Attack of the Killer B’s』
1993年にリリースされたアルバム

『Sound of White Noise』
前年に脱退した Joey Belladonna さんの後任として、元 Armored Saint の John Bush さん(Vo.) が本作から参加しています(後に同バンドへ復帰)。
http://hagane-ya.net/archives/8356【鋼】Anthrax『Sound of White Noise』レビュー
1995年10月にリリースされたアルバム

『Stomp 442』
初期のスラッシュ・メタル感は影をひそめ、90年代に台頭したオルタナティヴ・ロック感が色濃く漂うアルバム。
1998年にリリースされたアルバム

『Volume 8: The Threat Is Real』
2003年にリリースされたアルバム

『We’ve Come For You All』
2011年にリリースされたアルバム

『Worship Music』
1990年リリースの作品「Persistence of Time」以来、実に21年ぶりに、Joey Belladonna さんが復帰。懐かしくもある彼のボーカルを聴くことができるアルバムです。
2016年にリリースされたアルバム

『For All Kings』
2014年の秋からレコーディングが開始され、じっくりと時間をかけて製作され、2016年にリリースされたスタジオ・アルバムになります。
速度・硬度・強度の全てを兼ね備えたまさにスラッシュ・メタル四天王の一角として君臨する彼らに相応しいサウンドだとしている。
https://www.barks.jp/news/?id=1000122835アンスラックス、新作は速度・硬度・強度の全てを兼ね備えている | anthrax | BARKS音楽ニュース
まとめ

Anthrax
いかがでしたでしょうか。昨年2016年にも新作アルバムをリリースするなど、”昔の楽曲”でライブを重ねるバンドをは一味違う、常に進化を続けるバンドAnthrax。そんな彼らの硬派な音楽を、80年代、90年代、2000年代と、年代別に聴き直してみるのもよいかもしれません。
ANTHRAX | Official Website