1967年から活躍する歌手「森山良子」

森山良子
東京で1948年1月18日に誕生した森山良子さんは、父親がジャズ・トランぺッターの森山久さん、母親が元ジャズ歌手の浅田陽子さん。同じく、叔父は日本ジャズ界の草分け的存在のティーブ釜萢さん、従兄弟がムッシュかまやつさんという音楽一家で、まさに音楽に囲まれて育ちました。
1967年に荒木一郎さんが作詞作曲したシングル「この広い野原いっぱい」でデビューします。1960年代後半のカレッジ・フォークの中心的な存在として活躍。“日本のジョーン・バエズ”とも称されました。
その後、ミリオンセラー「禁じられた恋」をはじめ「涙そうそう」、「さとうきび畑」、「あなたが好きで」など、数々のヒット曲を生み出します。透明感のある歌声と歌唱力が特徴で、名実ともに日本のトップシンガーになっていきます。
1960年代後半にはカレッジ・フォークの中心的な存在に
デビュー曲『この広い野原いっぱい』からヒットに恵まれます
余談として本来、森山良子さん自身はジャズシンガーを志望していましたが、当時この曲を発表するとヒットソングとなり、その後もジャズ以外の分野でばかりヒットに恵まれてしまう結果になりました。その発端となった曲がこのデビュー曲であったとされています。

この広い野原いっぱい/一番星の歌
音楽の教科書やみんなのうたでもおなじみの曲『今日の日はさようなら』
1973年には高等学校1年生の音楽の教科書に掲載されたほか、1974年にはNHKの『みんなのうた』でも放送、また、キャンプファイヤーの際に歌われるなど、日本人にはお馴染みの曲になりました。

恋はみずいろ/今日の日はさようなら
紅白初出場でも歌われた曲『禁じられた恋』
オリコンでは8週にわたりシングルチャート1位を獲得。70万枚を超えるヒットを記録し、この年の年末に行われた第20回NHK紅白歌合戦に初出場したときにこの曲を歌いました。

禁じられた恋/心からあなたに
近年、よく歌われるあの曲が収録されたアルバムはこちら
名曲『涙そうそう』は98年のアルバム「TIME IS LONELY」に収録
1990年代に、森山良子さんが、ライブで共演した沖縄県石垣島出身の3人組アコーステックバンド「BEGIN」と意気投合し、沖縄の曲を依頼したことがきっかけでこの曲が生まれました。その後、BEGINから送られたデモテープに書いてあったタイトル”涙そうそう”が沖縄の言葉で「涙がぽろぽろこぼれ落ちる」という意味であると聞き、森山さんが23歳でこの世を去った実の兄を想う歌詞をつけました。

アルバム「TIME IS LONELY」
歌い継がれる名曲『さとうきび畑』は69年のアルバムに収録
楽曲『さとうきび畑』は、1969年に、森山良子さんのアルバム『森山良子カレッジ・フォーク・アルバムNo.2』に収録されたのが最初のレコード化でした。

6thアルバム「カレッジ・フォーク・アルバム No.2」
80年代からはドラマやバラエティ番組でも活躍

ミエと良子のおしゃべり泥棒

ドラマ『金曜日の妻たちへIII 恋におちて』
奥田瑛二さん演じる年下の男と不倫に堕ち、その中で自分を少しずつ見つめ直し変わってゆくという主婦の役を好演し、ドラマ初出演ということもあり話題になりました。
息子の「森山直太朗」さんもミュージシャンとして活躍されています

「森山直太朗」

アルバム「乾いた唄は魚の餌にちょうどいい」
2008年には「生きてることが辛いなら」で日本レコード大賞作詞賞を受賞。2013年12月のアルバム『自由の限界』に続き、2014年8月にシングル「若者たち」をリリース。
http://tower.jp/artist/345952森山直太朗 - TOWER RECORDS ONLINE
森山直太朗オフィシャルサイト
まとめ

いかがでしたでしょうか。デビュー50周年を迎えた森山良子さん。昨年末にはTV番組で親子共演で話題になるなど、活躍し続けています。そんな、彼女の色褪せない楽曲をあらためて聴き直してみるのもよいかもしれません。