Lionel Brockman Richie, Jr.
80年代の音楽を愛する人々にとっては忘れることの出来ないミュージシャンの1人であるライオネル・リッチーですが、最近の一般的な若者は名前も曲も聴いたことがないのかもしれませんね。
ライオネル・リッチー、忘れ去られるには余りにも惜しいアーチストなんです。

ライオネル・リッチー
Commodores
ライオネル・リッチーはコモドアーズの一員としてデビューします。そのコモドアーズはライオネル・リッチーが大学在学中の1967年に結成されています。
デビューは1974年のアルバム「マシン・ガン」で、シングルにもなったタイトル曲を聴くと分かるように、当初は、演奏面に比重を置いたファンク・バンドでした。
ライオネル・リッチー は、ボーカル、サクソフォーン、ピアノを担当していますが、徐々にライオネル・リッチー のボーカルを前面に打ち出したスタイルへと移行していきます。
数あるコモドアーズのアルバムの中からこれぞという1枚を選ぶことは非常に難しいのですが、あえて選ぶとすれば1977年にリリースされた5枚目のアルバム「コモドアーズ」です。
コモドアーズには名曲、名盤と呼ばれるものが多数あり、皆捨てがたい魅力をもっているのですが、アルバム「コモドアーズ」には、大人気曲である「ブリック・ハウス」と「イージー」が収録されているというのは大きなポイントです。
その他の曲も素晴らしい出来栄えで、いわゆる捨て曲がありません。今日では名盤として認知されていますが、もっと多くの人に聴いてもらいたいアルバムです。

コモドアーズ
「ブリック・ハウス」。いつ聴いてもカッコイイですね。思わず踊りだしたくなります。
そして、ライオネル・リッチーの甘い歌声をフィーチャーしたバラード曲「イージー」。これはもう言うことなしでしょう。曲の良さも、歌いっぷりも見事ですね。
Lionel Richie
ライオネル・リッチーは、コモドアーズの活動と並行し、作曲家として数々のアーティストに楽曲を提供しています。代表的なのが全米1位となったケニー・ロジャースの「レイディ」です。
また、1981年にはダイアナ・ロスとのデュエットによる同名映画の主題歌「エンドレス・ラブ」を歌い世界的に大ヒットさせています。
全米で9週連続の1位となった「エンドレス・ラブ」の大ヒットをきっかけに、1982年にライオネル・リッチーはコモドアーズを脱退しソロ活動を開始します。
最初のソロ・アルバムは1982年にリリースされた「ライオネル・リッチー」です。自身の名前をアルバムタイトルにしただけあって自信作だったのでしょうね。
参加ミュージシャンは30名を超えており、力を入れていたことがそれだけでも伺えます。そしてそれだけの素晴らしい作品に仕上がっています。
本作からは「トゥルーリー(全米1位)」、「ユー・アー(全米4位)」、「マイ・ラヴ(全米5位)」の3曲がシングル・カットされており全て大ヒットしています。

ライオネル・リッチ-
ソロ第一弾なので、相当に力のこもったはずなのに、とてもリラックスしていて純粋に楽曲の良さと声で聴く人の気持ちに合わせて寄り添ってくれる。
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アルバムは当然のように全米1位となり、「トゥルーリー」はグラミーを受賞しています。
Can't Slow Down
翌1983年にリリースされたアルバム「オール・ナイト・ロング」は全米1位をはじめ全世界で大ヒットし、トータル2000万枚を超えるセールスを記録しました。
ライオネル・リッチーの代表作と言ってよいでしょう。
シングル・カットされた「オール・ナイト・ロング」と「ハロー」は、共に全米1位となっています。
また、グラミー賞で最優秀アルバム賞と最優秀プロデューサー賞を受賞しています。

オール・ナイト・ロング
ライオネルを一躍スターダムに押し上げた名盤。 ビルボード1位獲得の80年代を代表する1枚。
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Dancing on the Ceiling
前作、前々作とソロになってからのアルバムを大ヒットさせたライオネル・リッチーが、その人気と実力を不動のものとしたソロ3枚目となる1986年リリースのアルバム「セイ・ユー、セイ・ミー」です。アルバムと共にタイトル曲がこれまた大ヒットしました。

セイ・ユー、セイ・ミー
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「セイ・ユー、セイ・ミー」の大成功後、ライオネル・リッチーは永い充電期間に入り、次に新作を発表するのはなんと10年後です。
それ以降、アルバムのリリース時期こそ長くなりますがコンスタントに発表しており、現時点での最新作である2012年にリリースされた「タスキーギ」は全米1をはじめ世界各地でヒットしており健在ぶりをパワフルに見せつけています。
全世界でアルバムを1億枚以上売っているライオネル・リッチーからまだまだ目が離せません。