映画【哀しい気分でジョーク】ビートたけし初主演の名作を振り返る。

映画【哀しい気分でジョーク】ビートたけし初主演の名作を振り返る。

1985年公開の映画「哀しい気分でジョーク」。ビートたけしの初主演映画として注目された作品です。たけし演じる売れっ子芸人のひろし、忙しくて放ったらかしにしていた10歳の一人息子・健が病気になり「父親」になろうと悪戦苦闘する姿や、健気に両親を想う健に涙しました。「ビートたけし」の名作、「哀しい気分でジョーク」を懐かしく振り返ります。


映画「哀しい気分でジョーク」とは?

タイトル、キャッチコピー共に秀逸です!

キャッチコピー「いつも笑わせていたけれどホントは泣いていたんだぜ」

瀬川昌治「哀しい気分でジョーク」ビートたけし : 昔の映画を見ています

主題歌はビートたけしの「哀しい気分でジョーク」♪

作詞:大津あきら、作曲:大沢誉志幸、編曲:奥慶一。

この映画で泣ける歌として認知された「グリーングリーン」♪

主人公ひろしの一人息子・健は学校で親子コーラスの指揮者をやっています。親子コーラスで歌う曲がこの「グリーングリーン」でした。私も小学校低学年の音楽の授業で歌いました。その時はたぶん2番までしか習わず、幼すぎたためか気づけませんでしたが、あらためて聴くと、父の息子への想い、それを受けた息子の父へ想いが歌われた素晴らしい曲でした。

主なキャスト

売れっ子お笑い芸人。妻と離婚し一人息子の健と暮らしているが、健の事はほぼマネージャーの善平任せ。愛情表現が下手。

五十嵐洋 ビートたけし 

けん

洋とラジオのパーソナリティをつとめるタレント。洋が好きだが洋からは子ども扱いされ、マジメに気持ちを伝えてもはぐらかされる。

ユッコ 中井貴恵

けん

洋の息子。10歳。クラッシック音楽が大好き。

五十嵐健  川辺太一朗

けん

洋のマネジャー。優しい性格で、健からも慕われている。

善平 柳沢慎吾

けん

洋が所属している会社の社長。洋とは若い頃売れないコンビでコントをしていた。

六助  石倉三郎

けん

洋の元妻で健の母親。現在は仕事でオーストラリアに在住。

美枝  大谷直子

けん

健の担任教師。授業参観に人気タレントの洋が現れテンションが上がる。

健の担任 菅井きん

けん

「がひょ~ん!」が持ちネタのお笑い芸人。洋の悪口を陰で言ったりしているが、面と向かうと仲良しを装う。

ベン・村木 原田大二郎

けん

偶然の出会いを装い洋に近づき、金を巻き上げた美人局。

リヨ子 木内みどり

けん

ストーリー

奮闘

売れっ子芸人五十嵐洋は離婚して一人息子の健と2人暮らし。父親らしいことは一切せず、健のことはマネージャーの善平に任せっぱなし。ある日、授業参観があり、親子でコーラスをし、健は指揮者だという。たまには行ってやってくれと善平にたきつけられ、渋々学校に向かう。親子コーラスで歌う曲は「グリーングリーン」。洋は口をパクパクするだけで適当。そんな洋に呆れてため息をつく健だった。

人気芸人・洋が教室に入ってくるとザワつく父兄や子供たち

けん

「めまいがする」と、度々ふらついていた健。学校の校医から病院での検査をすすめられる。病院での検査結果は「脳腫瘍」。手術が厳しい場所に腫瘍があり、余命3ヶ月と宣告されてしまう。洋は善平、事務所社長で古い付き合いの六助と「手術してくれる病院」を探すがどこも断られてしまう。洋は「仕事を減らす・なるべく家で健との親子の時間を作る」ことを決めた。

何度も検査を受ける健

DVDレビュー その35 1-4 - 嗚呼、人生よ。

健のことが気になり仕事が手につかなくなる洋。健は家に早く帰るようになり、やたらベタベタしてくる父を不審に思い始めていた。洋のことが好きで健とも付き合いが長いユッコが洋が父親らしくしようと気持ちを改め家にいるのだと勘違いし「母親兼主婦」として転がり込んでくる。

収録でもイライラし現場に迷惑をかけてしまう(写真はパイ投げで必要以上に洋にパイを顔にぶつけられ怒るポール牧)

けん

今まで放ったらかしにしていた為、健とうまく接することができない洋。一緒に食事を作ろうとしても何もできず、夕飯に誘っても「一人になりたい」と言われてしまう。どうしていいかわからず喜ぶ物を買って帰るしかなかった。

洋はレーザーディスクやクラッシックのレコード、健の好きな物を買い与える

哀しい気分でジョーク|映画|WOWOWオンライン

本音

仕事をセーブしているため、金がない洋。六助が歌のお兄さんのような仕事をとってきた。洋にとってはまるでヤル気がしない仕事だが、健は喜ぶ。

洋の番組に親子コーラス「東京代表」として出演する健

けん

親子コーラスの曲は「グリーングリーン」。相変わらず口パクだったが、洋は歌詞を読み、歌を聴き、辛くなってしまう。そして健は出番を終えるとめまいで倒れてしまい病院に運ばれる。そこでユッコは健の病気を知る。

洋は「グリーングリーン」の歌詞が胸にせまり、うつむいてしまう

けん

「歌のお兄さん」としての仕事もダメになった洋に、「子供が病気だと記者会見しよう!そうすれば世間の同情も集まり仕事もバンバン入る!」と言う六助。それにキレた洋を見て、ユッコはたまには外で飲もうと誘う。ユッコは健の病気を知らず軽薄な気持ちで転がり込んだことを詫びる。「オレは不マジメな事をマジメにやることはできる。でも、マジメなことをマジメにはできない。」だから亭主失格で父親としても失格だとユッコに素直な気持ちを語る。ユッコはもうすぐ夏休みに入る健を海外旅行に連れて行きたいが金がない洋に100万渡し「これで行ってきな」と言いマンションから去った。

ユッコに自分の本音を語った洋

けん

去っていくユッコを見送り放心する洋に女が声をかけてきた。酒を呑み寝ているとカメラのシャッター音で目が覚める。女は以前から洋に目をつけていた美人局だった。写真のネガを返して欲しけりゃ金を出せと言う。今さっきユッコからもらったキャッシュカードを取られ、ベンツも売るハメになってしまった。

美人局にひっかかる

けん

クイズ番組(司会はうつみ宮土理・鈴木ヒロミツ)に親子で出演し一等のオーストラリア旅行を狙うが…

けん

親子で出演したクイズ番組では、洋が珍回答を連発し、参加賞しかもらえなかった。マジメにやらない洋に善平は苛立ち「健坊はオーストラリアに行きたがってますよ!お母さんに会えるかもって!」と言ってしまう。「どうすりゃいいんだよ。親父は役に立たないからお母さんの方がいいのかよ!」洋はなんとしてもオーストラリアに健を連れて行くため、六助に頼み興行権を別会社に売り旅費を作った。

心底落ち込む洋

けん

オーストラリアへ

オーストラリアで楽しく観光する2人。別れた妻の仕事先を訪ねると、明日が結婚式で今日は休みだと言う。住所を聞き垣根越しに健は母親の姿を見つける。隣には小さな女の子が「明日からママね!ママって呼ぶ練習!ママ~、ママ~!」とはしゃいでいる。その姿は幸せそうで、声をかけることもせず2人はその場をあとにした。

母の住所を訪ねると…

けん

母・美枝の家から公演に来た2人。母親にまた会いに行こうと言う洋に、健は自分が死ぬことを知っていると告白する。死んでしまうからこそ会えない。そんな事を今教えたら可哀想だと。「幸せそうで良かった」と健は言う。「コアラが抱きついてきて可愛かったな。お前もこれからはオレに抱きつけ!」健を抱きしめる洋だった。

「ボク、死ぬんでしょ?」

けん

別れ

帰りの飛行機の中、急にめまいと耳鳴りを訴える健。洋は励まし続けるだけで何もできない。

「耳鳴りがする!グルグル回ってる!」健の病状が急変する

けん

「しっかりしろ!パパ、グリーングリーン歌えるようになったぞ!もう一回タクトを振ってくれよ!」
健は眠るように静かに息をひきとった。

「ほら、抱きつけ!抱きつけ!」眠るように息を引き取った健を洋は抱き続けた

けん

ちょい見せ!

私的、見どころ!

★劇中に観光案内のテロップが流れたのが新鮮

オーストラリアを観光している洋たちでしたが、スクリーンに観光テロップがチョイチョイ出てきて驚きました。現在の映画じゃあまり見られませんよね!

★柳沢慎吾が好演!

売れっ子芸人・洋のマネージャーで、妻に逃げられた洋に代わり、家事や健の面倒をよく見ている善平。
健の病気がわかり必死にいつも通りに振舞おうとしているのが見てるこちらにも伝わりました。まるで自分の弟のように、子供のように健に接しているシーンが多々あり、好感度アップしました!

洋のマネージャーの善平役でした

けん

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