サントリーのビールCMでお馴染みだった「モルツ球団」
元プロ野球選手により結成された野球チーム。
サントリーのビール「モルツ」のプロモーションの一環として、CMなどで1995年から活動している。
CMは終了したが、その後は年に1度「モルツドリームマッチ」(現在は「サントリードリームマッチ」)と称してチャリティーマッチを行うのが恒例。
試合内容と結果は、「週刊御意見番」などで放送される。

「サントリードリームマッチ2016」
親分・大沢啓二が率いた「モルツ球団」
創立当時の触れ込みは“無敗の草野球集団”!実際の成績
初年度は「新球団モルツ」として登場し、翌年から「モルツ球団」、2006年より「ザ・プレミアム・モルツ球団」となっている。
モルツ球団及び対戦チームのメンバーは毎年同じメンバーではなく、年ごとに新しく加入する選手や参加しない選手がいる(NPB球団に監督・コーチとして所属している場合は参加しない)。
なお、川藤幸三は毎年参加しており、ポジションが「代打」になっている。

1995年の「サントリーモルツ 東京ドーム ドリームトーナメント」チケット
創立当時は“無敗の草野球集団”という触れ込みであったが、実際のモルツ球団の成績は2009年時点で11勝5敗、初勝利は第3回大会であった。
試合のルールは、基本的には通常の野球のルールに則っているが、一度登板した投手が2回出たりするなど、基本のルールから逸脱した行為を行っても問題無い。

1998年には大阪でも開催!
【モルツ球団 90年代の成績】
・[1995年7月6日] 開催場所:東京ドーム
神戸市消防局と対戦。記念すべき第1戦目は、6回に集中打を浴び7-2で敗戦。
負け投手は深沢恵雄 。
・[1996年7月8日] 開催場所:東京ドーム
一球CLUBと対戦。新加入の原辰徳が唯一の得点をたたき出すも、打線が3安打と沈黙。鉄人・衣笠のエラーも。4-1で敗戦。
負け投手は江川卓。
・[1997年7月14日] 開催場所:東京ドーム
新城ドラゴンズと対戦。待望の初勝利。打っては11安打、投げては完封リレーで真骨頂を見せる。0-6で勝利。
勝ち投手は西本聖。
・【1998年7月3日】 開催場所:大阪ドーム
リトルパラダイスと対戦。初の大阪大会。新加入の江夏ー田淵の元阪神黄金バッテリーがチームに勝利をもたらす。0-3で勝利。
勝ち投手は北別府学。
・[1998年7月6日] 開催場所:東京ドーム
横浜サウージと対戦。初参加の「まさかり投法」村田兆治が鮮烈のデビュー。またも完封リレーで3連勝。0-4で勝利。
勝ち投手は西本聖。セーブは江夏。
・[1999年6月28日] 開催場所:東京ドーム
Dainamaito Don2と対戦。張本の3安打、真弓の球団史上初のスタンドインのソロホームラン。1安打完封リレーで4連勝。0-6で勝利。
勝ち投手は西本聖。

モルツ球団グラス
以降、2001年まで勝ち続け、6連勝を飾った。
2000年からは相手もプロ野球OBとなり、2002年には外国人OB中心の「ワールド・パワーズ」と対戦。
相手チームの助っ人パワーが爆発し、5-4で競り負けた。
モルツ球団に欠かせない!浪速の春団治こと「川藤幸三」の現役時代を振り返る!

こちらはサンデーモーニングに登場した最近の川藤幸三さん
川藤 幸三(かわとう こうぞう)。
1949年7月5日生まれ。福井県三方郡美浜町出身。
1967年にドラフト9位で阪神タイガースに入団。
ポジションは外野手。右投右打。
元プロ野球投手の川藤龍之輔は実兄。
<現役通算成績>
・771試合出場・打率2割3分6厘・16本塁打・108打点

阪神一筋!川藤 幸三!
俊足・強肩で鳴らし、1969年にはウエスタン・リーグ盗塁王(30個)を獲得した。
1イニング3盗塁という快挙も達成。
1974年までは一軍で代走・守備固めを務め、度々スタメンで出場するようになっていたが、アキレス腱を断裂したことで、足へ負担の掛からない代打に活路を見出すようになる。
1985年には21年ぶりのリーグ優勝と日本一を経験。川藤自身、入団18年目で初めての優勝だった。
1986年、現役19年目にしてオールスターゲームに、全セの吉田義男監督(阪神監督)の推薦で初出場。同年の引退への花道となった。

川藤幸三
川藤幸三の人柄が伝わるエピソード
川藤幸三とは - goo Wikipedia (ウィキペディア)

上岡龍太郎

近年の川藤幸三とランディ・バース
川藤幸三は現役時代レギュラーではないもののスター選手並みの人気を集めた。
モルツ球団での試合は往年の名選手たちにとって、現役時代のピリッとした緊張感を取り戻せる絶好の機会なのだろう。
一度は観戦したい球団だ。

ザ・プレミアム・モルツ球団 川藤幸三
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