「オルゴール」とは?


予告編
主題歌は長淵剛の「激愛」
挿入歌は「シェリー」こちらも名曲
キャスト
神崎勇次 長渕剛

ヤクザ。かつて兄貴分だった阿南から目の敵にされている。
けん
翔 哀川翔

勇次の舎弟。勇次の妹のきよと結婚が決まっている。
けん
きよ 仙道敦子

勇次の妹
けん
早苗 永島暎子

勇次の元嫁。勇次が服役中に蓮を産む。出所しても絶対に会わないと約束をさせるが、勇次は「自分が名前を付ける事」を条件につけた。
けん
仙吉 石倉三郎

服役中。出所後は、阿南の所に行き、勇次への嫌がらせをやめさせるべく戦いたいと思っている。
けん
阿南 寺田農

阿南連合の会長
けん
蓮 加藤雅典

勇次の息子
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土門 中村嘉葎雄

刑事。阿南からも勇次からも金を貰っている。
けん
骨董屋の店主 大滝秀治

ふらっと現れ、オルゴールのを聞きに来る勇次を気に入っているようで、コーヒーを勧めてきたりする。
けん
ストーリー

勇次は銀座で阿南連合の覚せい剤中毒の鉄砲玉、瀬川に襲われる。逆に勇次に追い詰められた瀬川は子連れの母親を刺してしまう。かつては阿南連合に入っていたが今は一匹狼の勇次。兄貴分だった阿南は勇治を目の敵にしている。

阿南連合からの刺客に白昼堂々襲われる。
けん
勇次は服役中に生まれた息子・蓮のことが気がかりだった。舎弟の翔になんとか探し出すように命じていたが難航しているようだ。蓮の母、早苗とはすでに獄中で離婚しており、弁護士を通じて生涯子供には会わないことが条件になっていた。
勇次がつけた条件は、子供の名前をつけさせてくれ、というもの。「男なら蓮」と。

実はもう蓮の居場所を突きとめていた翔ときよ。「知らないほうがいい。兄ちゃんがさらに苦しむ事になる」2人は隠しておくことに決めた。
けん

顔も知らぬ息子への想い・寂しさを紛らわすかのように骨董屋にあるオルゴールの音色に癒される勇次。
けん

蓮は母・早苗と小さなアパートで2人暮らし。母は仕事でほとんど家におらず、幼稚園のお迎えもなく鍵っ子。夜は隣の部屋から漏れ聞こえる母のあえぎ声に耳をふさぎうずくまるしかできない。
けん
勇次の妹・きよは舎弟の翔と恋人同士。勇次と3人で暮らしているが、2人は同じ部屋。結婚式までの日々を指折りかぞえていた。

一緒に寝たがるきよだったが、「結婚式までは純潔でいて欲しい」と翔。
けん

結婚式当日までの手作りの日めくりカレンダー。カレンダーを破くきよは幸せそうだ。
けん
ある日、阿南から蓮の写真を見せられて怒り、荒れる勇次。蓮を見つけられない翔にキレまくる。きよは、そんな兄を見かね蓮の通う幼稚園の前に勇次を連れて行く。蓮は母親が向かえに来ないため、寄り道をしながら1人で帰るのだ。父子は初めて顔を合わせた。

阿南から「蓮っていうんだって?」等としたり顔で写真を差し出された。
けん

写真は、初めて見る息子と元嫁の姿だった。そっと胸ポケットにしまう勇次。
けん

蓮を探し出せなかった翔に怒り、ボコボコにする。(本当は見つけていたのに・・・)
けん

父親の名乗りはあげられないが、少しだけ会話することができた。勇次は会話の中で気になる事があった。この日は日曜だったが、たまたまおゆうぎ会で蓮は幼稚園に登園していた。おゆうぎ会を見に来た父兄と楽しそうに幼稚園を出る大勢の子供達を見たからだ。「おまえ、お母さんは?」の質問に「仕事」。「お父さんはいるだろ?」の質問には「たくさんいるよ!」と答え蓮が走り去ってしまったからだ。
けん

蓮を夜遅くまで1人で留守番させ男と酔っ払って帰ってきた早苗に勇次の怒りが爆発!
けん
そして勇次はまた幼稚園帰りの蓮を、ジープで海までドライブに連れて行ったり、ハンバーガーを一緒に食べたりと父子水入らずの楽しい時間を過ごした。
蓮と食事をしている店の向かい側の車からは、阿南連合のスナイパーが勇次に照準をさだめていたが、出所してきた仙吉がスナイパーを殺し助けてくれていた。

蓮にハンドルを握らせ、その小さい手に自分の手を重ねる勇次。幸せな父子の時間。
けん

よほど嬉しかったのか、蓮は自宅でドライブの絵を描いたり、ダンボールで工作したジープで遊んでいた。
けん
幸せな日々が続くはずだったある日、阿南の嫌がらせはエスカレートし、きよと翔が連れ去られた。翔は阿南連合の組員たちにボコボコにされ、阿南に頭を撃たれ殺されてしまう。翔が殺される一部始終を見ていたきよは、ショックのあまり記憶を失ってしまう。

阿南たちにボコボコにされ殺されてしまう。
けん

手作りの日めくりカレンダーは「あと10日」から破られることはなくなった。
けん

記憶をなくし入院中のきよ。兄を思い出せない、妹のひざにあのオルゴールを乗せ音色を聞かせる勇次。きよの反応はない。
けん
勇次は、知人の結婚式に出席中の阿南をトイレに追いつめ日本刀で斬り殺した。
パトカーで土門の隣に座らされ移動中の勇次は、偶然、蓮の姿を見つける。最初は顔を隠す勇次だったが、走り出そうとするパトカーの中、勇次の耳に飛び込んできたのは「お父さん!」自分を呼ぶ蓮の声だった。

この期におよんで言い訳したり、「ガキ(子供)が3人いるんだよ、お前もガキいるからわかるだろ~」などと見苦しい命乞い。
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私的、見どころ!
号泣のラストシーン!

パトカーの中で蓮を見つける。
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「お父さーん!」叫びながらパトカーを必死に追いかけてくる蓮。
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無理矢理パトカーから転がり出て蓮の元へ走る勇次。手錠をかけられ、足は阿南に撃たれていたが、息子の名を叫びながら走り続ける。
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「お父さーん!」「蓮!」勇次は蓮を抱き上げた。
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エンドロール

映画の本当に最後の最後まで、蓮を抱きしめる勇次が映されていました。
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ジープが泣かせる!

蓮の大好きなジープに乗ってドライブ。父子の幸せそうな姿に涙が溢れてしまいます。この時に流れる「シェリー」がまた映像にマッチしていて泣かされます!
けん

自分で作ったのジープで部屋を走り回る蓮。母が不在の時間、楽しかったドライブを思い出してるのかと思うとまた泣けた。
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兄妹愛!

妹を嫁に出す兄、兄を1人にする妹。お互いを思いやる兄妹。優しい時間がゆっくり流れている大好きなシーン。
けん
ミドルエッジ世代になり、子を持つ親になりあらためて観直してみると、蓮と勇次の父子が絡むシーンでの涙量が倍に増えたように思います(年齢的なもの!?)。