偶然、看護師達の会話を聞いてしまうユキ。
けん
誠は親友の武志とにスポーツカーで爆走中、大型トラックと接触し大事故を起こしてしまう。
武志は即死、誠は奇跡的に一命を取りとめユキの入院している病院に搬送された。
偶然ストレッチャーに乗せられたユキを見かけた誠。青白い顔をして運ばれていくユキを、なぜだか気になるのだった。
親友、武の死。
けん
ユキが気にかかる誠。
けん
孤独なユキの愛読書「怪談」。お気に入りの話は「耳無し芳一」だった。看護士達の話から、長くは生きられないと知り落ち込むユキの前に、耳無し芳一が姿を現した。
芳一は、ユキに1日だけ元気な青春の時間を与えると約束する。芳一の言うとおり、ユキは病院を抜け出し、限られた時間を満喫した。
親友の武志を失い、生きる目標を失ってビルの屋上に立っている誠を目撃したユキは、誠が飛び降りないよう説得する。こうしてユキと誠は出会い、当たり前のように恋に落ちる。
眩しい光が病室を包み、現れたのは「耳なし芳一」だった。
けん
!!!耳なし芳一!?
『愛・旅立ち』(1985)1/2|弱小!名作おバカ映画応援団
バイクで海にやって来た2人。夕日が赤く、海を、ふたりを照らす。「何があっても離れない」と、誓い合った。しかし、オートバイがガス欠になり、誠がガソリンスタンドを探しに行っている間にユキの体調が急変する。
しっかり誠につかまるユキ
けん
デートを楽しむ2人。
けん
病院に担ぎ込まれたユキ。医師たちの懸命な処置にもかかわらず、命を落とす。
ユキの魂は肉体を飛び出して、霊界へ向かう。そこは明るく楽しい素晴らしい世界だった。しかし、ユキは霊界から呼び戻される。誠は、ユキを解剖しようとする医師たちから遺体を奪い、必死に蘇生を試みたのだ。ユキの蘇生は愛の奇跡かもしれない。
一度死んだユキ(!)幽体離脱中。
【愛・旅立ち】 - 好不好
蘇生から半年。ユキは南の島の療養所で、子供たちや老人たちの世話をして働いていた。
笑顔の絶えない明るい生活だった。ある日、島に誠がやって来た。誠はこの半年で自動車整備工の資格を取り、働く場所を見つけていた。2人で一緒に暮らすために準備を整え、迎えに来たのだ。
その夜島では先祖の霊を送る祭りが行われた。海辺に大きな焚火がたかれ、2人は島の人々と共に祭りを楽しむのだった。しかし、島民と踊っている最中、ユキは発作を起こす。
生き生き働くユキ。
けん
夜が明け、ユキは誠に背負われながら浜辺を歩いていた。2人で暮らす生活を夢見ながら、ユキは誠の背中で息を引き取る。
「誠のお給料からヘソクリとか作って、あ!と驚くものをプレゼントしたい。何にしよう、か・・・」幸せな会話は途切れてしまう。
けん
「ユキ、ほんのちょっと待っててくれ。必ず君の場所に帰る」
けん
ロケシーン
若くて初々しい2人が、徳之島の美しい風景の中生き生きしてます!