触ると壊れてしまいそうな感性を持つジャニス・イアンの音楽は、アメリカよりも日本での方が人気が高い!?

触ると壊れてしまいそうな感性を持つジャニス・イアンの音楽は、アメリカよりも日本での方が人気が高い!?

本国アメリカよりも日本での人気が高いジャニス・イアン。テレビ・ドラマや映画の主題歌にも度々使われていますが、余りにも繊細すぎる感性はアメリカ人よりも日本人好みなのかもしれません。辛く悲しい思いを美しい音楽に昇華させているジャニス・イアンの名曲の数々を追ってみます。


Janis Ian

出  生  名:Janis Eddy Fink 
生年月日:1951年4月7日
出  身  地:アメリカ合衆国 ニューヨーク 
ジャンル:フォークソング 
職  業:シンガーソングライター 
担当楽器:歌、ギター、ピアノ 
活動期間:1965年 - 現在

ジャニス・イアン

ジャニス・イアンは、人種差別批判を歌った「ソサエティーズ・チャイルド」で1960年代後半にデビューします。当時まだ10代だったことで天才少女として大きな話題を呼びますが、それがプレッシャーとなり音楽活動が出来なくなってしまいます。 しかも、カメラマンと結婚したものの幸せは訪れず離婚も経験します。
若く繊細すぎたジャニス・イアンにとっては苛酷な状況ばかりだったようです。

しかし、70年代に入り勇気をもって一歩踏み出したことで真のアーティストとしての道を歩みだすことになります。

Stars

復帰第一作となる1974年発売のアルバム「ジャニスの私小説」です。
本作収録の「我が心のジェシー」をロバータ・フラックが、「スターズ」をフランソワーズ・アルディがそれぞれカバーしています。

1974年リリース

【収録曲】
1. スターズ
2. あなたの面影
3. 感応の馬車
4. 愛の暮らし
5. ありがとう
6. 悲しみのダンス
7. 貴方なしでは
8. 我が心のジェシー
9. あやつり糸
10. アプローズ

ジャニスの私小説

心の弧線に触れるようなメロディ、そして歌声。この曲を聴いて心を揺さぶられない人はいないでしょう。心を鷲掴みにされます。

Between the Lines

70年代のジャニス・イアンは日本、ヨーロッパで絶大な人気を誇っており、ヒット・アルバムとなると他にあるのですが、本国アメリカとなると代表作は1975年発売の「愛の回想録」と言えるでしょう。

アルバム「愛の回想録」は全米1位に輝き、自身の経験を歌ったとされているシングル「17歳の頃」は全米3位の大ヒットとなり、その年のグラミー賞・最優秀女性ヴォーカル賞を獲得しています。
触ると壊れてしまいそうな、とても繊細な感性が痛いほど感じ取れる作品となっています。

1975年リリース

【収録曲】
1. パーティが終わったら
2. 17才の頃
3. 置き手紙
4. 約束事
5. 冬の部屋
6. 想い出の水彩画
7. 愛の回想録
8. 一晩だけの恋人
9. 灯りを下さい
10. お茶と同情
11. 愛する人の子守唄

愛の回想録

悲しい歌というよりも、痛々しいといえる歌です。切々と歌うジャニス・イアン。誠実という言葉がとてもふさわしく思えます。

Aftertones

日本でのジャニス・イアンの人気を決定付けたのが1976年発売のアルバム「愛の余韻」とシングル「恋は盲目」でしょう。
シングル「恋は盲目」はドラマ「グッドバイ・ママ」に使われたこともあり、洋楽シングルチャートで8週連続1位となり、アルバム「愛の余韻」は洋楽アルバムチャートでなんと半年間も首位をキープしていました。

1976年リリース

【収録曲】
1. 愛の余韻
2. 踊りたいのに
3. 恋は盲目
4. バラの少女
5. ブルースの華
6. 朝にお別れを
7. 酔いに身をまかせて
8. 悪い夢
9. 疲れ果てた心
10. 聖なる歌

愛の余韻

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