触ると壊れてしまいそうな感性を持つジャニス・イアンの音楽は、アメリカよりも日本での方が人気が高い!?

触ると壊れてしまいそうな感性を持つジャニス・イアンの音楽は、アメリカよりも日本での方が人気が高い!?

本国アメリカよりも日本での人気が高いジャニス・イアン。テレビ・ドラマや映画の主題歌にも度々使われていますが、余りにも繊細すぎる感性はアメリカ人よりも日本人好みなのかもしれません。辛く悲しい思いを美しい音楽に昇華させているジャニス・イアンの名曲の数々を追ってみます。


Miracle Row

1977年発売のアルバム「奇跡の街」には、TBSドラマ「岸辺のアルバム」の主題歌に使われヒットした「ウィル・ユー・ダンス」が収録されています。
一般に日本人にとってはこの曲がジャニス・イアンのイメージとなっているのではないかと思います。「ウィル・ユー・ダンス」のヒットを受けて、アルバムも日本だけで100万枚を超える大ヒットとなっています。

1977年リリース

【収録曲】
1. パーティー・ライツ
2. あなたの微笑
3. サンセット・オブ・ユア・ライフ
4. テイク・トゥ・ザ・スカイ
5. キャンドルライト
6. 一人にして
7. スロー・ダンス・ロマンス
8. ウィル・ユー・ダンス
9. アイル・クライ・トゥナイト
10. 奇跡の街|マリア

奇跡の街

Janis Ian II

都会的でロック色が強かった前作「奇跡の街」に対して、1978年発売のアルバム「愛の翳り」はアコースティックでジャズよりの音になっています。
ダビングはされていないような印象で、まるでスタジオライブを聴いているような音作りがされています。

1978年リリース

【収録曲】
1. イリュージョン
2. サム・ピープル
3. 星降る今宵は
4. 一夜だけのホテル
5. ドゥ・ユー・ウォナ・ダンス
6. わるい癖ね
7. 愛のきずな
8. ママの家
9. 街角の吟遊詩人
10. ひとり暮らし
11. ホッパー・ペインティング

愛の翳り

Night Rains

1979年発売のアルバム「ナイト・レイン」はかなりの意欲作です。何と言ってもディスコ・ミュージックのプロデューサー、コンポーザーとして名高いジョルジオ・モローダーの起用に驚かされます。ゲスト・ミュージシャンは多彩でアルバート・ハモンド、ブルース・スプリングスティーンのバックを務めるEストリート・バンドのサックス奏者クラレンス・クレモンズ、そしてジャズ界の大御所チック・コリアなどが参加しています。
意図的にイメージ・チェンジを図ったのでしょう、今までのNY的なものからヨーロッパ的なものへと、
文学少女が歌っていた自閉的なものから明るく開けた世界へと。新たなジャニス・イアンを感じることができるアルバムとなっています。
従来のファンは戸惑ったかもしれませんが、ジャニス・イアン本人が大好きなアルバムだそうです。

1979年リリース

【収録曲】
1. 心の裏側
2. フライ・トゥー・ハイ
3. メモリーズ
4. ナイト・レイン
5. 夜の帳
6. デイ・バイ・デイ
7. 閉ざされた心
8. 人生は風車
9. フォトグラフズ
10. ジェニー(アイオワ・サンライズ)

ナイト・レイン

オリジナル・アルバムには収録されていない角川映画「復活の日」のテーマ曲「ユー・アー・ラヴ」ですが、現在では「ナイト・レイン」にボーナス・トラックとして収められています。

幸せそうに思えた結婚は長くは続かず、80年代はジャニス・イアンにとって辛い時代となりました。2度目の結婚も失敗し、金銭トラブルや病気などで音楽活動が出来なくなってしまいます。
本格的な活動再開は90年代に入ってからで、2003年には同性愛者であることをカミングアウトし、14年間付き合っていた女性と正式に結婚しています。

辛く悲しい出来事を美しい歌にしてきたジャニス・イアン。これからは幸せで楽しい歌をひとつでも多く歌えるといいですね。

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