『昭和のオカルトブーム』:「ロズウェル事件」「宇宙人解剖映像」「オリバーくん」

『昭和のオカルトブーム』:「ロズウェル事件」「宇宙人解剖映像」「オリバーくん」

『昭和のオカルトブーム』として当時、一世を風靡した「ロズウェル事件」(1947年当時の事件・1978年以降の再調査)と「宇宙人解剖映像」(1995年)、「オリバー君」(1976年)を振り返ってみましょう。グロテスクな画像や映像があります。苦手な方は閲覧注意です。


サンティリとシューフィールドによると、サンティリが1992年に見たものに基づいて、シミュレートされた捏造された異星人への死体解剖を彼らは撮影し、損傷していなかったオリジナルのフィルムの少しのフレームを加えることによって、損傷したフッテイジを「修復した」と述べた。彼らはどの部分がオリジナルのフッテイジかを特定していない。 サンティリによると、セットはロンドン、カムデンタウンのロチェスタースクエアにあるアパートの空き部屋の居間に構築された。 彫刻家のジョン・ハンフリーズJohn Humphreysが、二つのダミーの異星人死体を構築するのに三週間のあいだ雇われた。 彼は死体を作るのに、ロンドン、スミスフィールド精肉市場の中のS.C. Crosby Wholesale Butchersから得られた、ゼリーの中にセットされたヒツジの脳、ニワトリの内臓、および膝関節を含むキャストを使った。 ハンフリーズは、彼に撮影される効果を制御できるようにするために、この精査を引き受ける主任科学者の役割も演じた。 フッテイジの制作は別個に二回試みられた。撮影後、チームはこれらの「死体」を、小さなかけらへと切り刻みロンドン中のゴミ箱に捨てることで処理した。番組の中で「ガラスの後ろのマスク男」を演じた男へのインタビューもされていた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E4%BA%BA%E8%A7%A3%E5%89%96%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%A0

宇宙人解剖フィルム - Wikipedia

チンパンジーと人間の混血?「オリバー君」(1976年) 後にオリバー君は「チンパンジー」であることが判明。

オリバーが謎の類人猿とされた根拠は、常に直立二足歩行をすること、頭髪が薄い外見、人間の女性に発情すること、ビールを飲み、煙草を吸うことなどである。

特に染色体の数が人間が46本、チンパンジーが48本なのに対して、オリバーは47本であることが強調された。また、オリバーが捕獲された地域では原住民とチンパンジーが共生する風習があるとも説明された。

しかし、後に日本の放射線総合医学研究所における検査でオリバーの染色体は48本でチンパンジーと同一だったこと、腰椎のレントゲン検査により腰椎の数もチンパンジーと同じ4個、血清蛋白のパターンもチンパンジーと一致したことが判明している。

オリバー君(オリバーくん、生年不詳-2012年6月2日)は、1976年に「チンパンジーと人間の中間にあたる未知の生物」「ヒューマンジー」「人パンジー」という触れ込みで来日し、話題となったチンパンジーである。

オリバー君来日
チャーターした貨物専用機で羽田空港に到着、報道陣の前で大あくびするオリバー君(東京・大田区)(1976年07月15日) 【時事通信社】

オリバー君来日(1976年07月15日)

日本中を巡回してまわり、どの会場も満員だったという。

康はアメリカで話題になっていたオリバーに目をつけ、所有権を持つマイケル・ミラーと契約をして日本での興業権を得た。日本中を巡回してまわり、どの会場も満員だったという。

康 芳夫(こう よしお、1937年5月15日 - )は、東京都出身のプロデューサー。自称「虚業家」。また、「伝説のプロデューサー」という異名でも知られる。 東京大学卒業。

1960年代から1970年代にかけて、テレビ局とタイアップして珍奇な企画を立ち上げて日本中を熱狂させた。

1976年7月のオリバーの来日は、興行師の康芳夫の仕掛けである。

1976年7月22日に「木曜スペシャル 謎の怪奇人間オリバー!」と題して、学者らが鑑定分析する模様を放送して24.1%の高視聴率をあげた。

これを担当したのが日本テレビの社員ディレクターだった矢追純一であった。

日本テレビでは出演料500万円を払い、1976年7月22日に「木曜スペシャル 謎の怪奇人間オリバー!」と題して、学者らが鑑定分析する模様を放送して24.1%の高視聴率をあげた。

オリバー君は「チンパンジー」だった(チンパンジーの亜種「ボノボ」だったという説もある)

オリバー君はディナーショーに正装で出席。タバコも吸う。

まずは76年の7月19日までに判明していた検査結果について。京都大学霊長類研究所(当時)の岩本光雄氏が行ったオリバーの血清タンパクの検査では、血清タンパクのひとつであるトランスフェリンのパターンを調べたところ、チンパンジーと全く同じパターンを示した。 またレントゲンの検査でも、オリバーはチンパンジーと同じ4本の腰椎があり(人間は5本)、骨盤も首のつき方もチンパンジーと同じ特徴を示した。 なお静岡大学(当時)の平沢弥一郎教授によれば、検査が終わった後にオリバーは、ごく自然に手の甲を地面につけて4本足で歩いたという。どうやら2本足で歩けたのは訓練の結果らしい。 続いては96年と98年、それに2006年に行われた検査について。 まず96年に行われた検査ではシカゴ大学の遺伝学者デヴィッド・レッドベター博士がオリバーの染色体を調査。チンパンジーと同じ48本であることを確認している。 続く98年には、テキサス衛生科学センター大学のシャーリーン・ムーア博士と、トリニティ大学のジョン・イーリィ博士によってミトコンドリアDNAの鑑定が行われた。その結果、母親は中央アフリカのチンパンジーであることが判明した。 そして2006年。アリゾナ州立大学の遺伝学者アン・ストーンによって最新のY染色体検査が行われ、父親も中央アフリカのチンパンジーであることが明らかになった。やはりオリバーはチンパンジーだったのである。

http://www.nazotoki.com/oliver.html

人とチンパンジーの混血種「オリバー」

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