トラブル続出1988ソウルオリンピック
2016リオオリンピックは、感動の名シーンを生んだ半面、選手が強盗被害に遭ったと偽証をしたり、プールの色が緑色になったり、選手村のホテルのシャワーが出なかったりなどトラブル続きでもありました。この28年前、1988年韓国のソウルオリンピックも今回同様トラブルの連続でした。
ソウルオリンピック

ベン・ジョンソン ドーピング問題

花形種目の一つである男子陸上100メートルでは、絶対王者カール・ルイスにカナダの新生ベン・ジョンソンが挑む形に。結果は、9秒79という人類史上初の9秒7台の世界新記録で金メダル。驚異の記録に会場はどよめき、世界が歓喜した。
しかし、その直後、ベンがステロイドの一種スタノゾロールの使用によるドーピングの陽性反応が出たことで、世界記録と金メダルを剥奪された。雰囲気をぶち壊す結果に。
ボクシング不正事件

ボクシングライトミドル級決勝、アメリカのロイ・ジョーンズ・ジュニアと地元韓国の朴時憲が対戦。試合は、試合中ジョーンズが2度のダウンを奪い、有効打も86対32と圧倒的な形でジョーンズの勝利かと思われた。しかし、判定は朴の勝利。まさかの朴の金メダル獲得となった。
しかし、のちに、韓国側の審判の買収が発覚。金メダルはく奪となった。
なお、ジョーンズには金メダルのレプリカが与えられた。
ボクシング乱闘問題
ボクシングバンタム級2回戦韓国の辺丁一とブルガリアのアレクサンダー・クリストフ戦。判定となり、結果はブルガリアのクリストフの勝利。しかし、その結果に納得のいかない辺側のコーチが、なんと審判を殴る暴挙に。更には他のコーチは止めるわけではなく、審判員と激しい揉み合い、リングサイドからは椅子が投げ込まれるなどカオス状態に。
この日の残りの試合は中止となった。
柔道、度重なる日本への不可解判定
日本発祥の柔道。今もそうですが、日本にとって負けてはならない種目ですが、韓国でも柔道は人気スポーツ。最大のライバルである日本が姿を消すことは好都合と考えたのか、不可解で納得のいかない判定が相次いだ。ネットで一気に世界に情報が広まる今だったら大変な事になっていただろう。
聖火鳩焼き問題

ソウルオリンピック開会式のこと、演出で放たれた平和の象徴・鳩が聖火台のところへ。数羽が無残にも焼かれていく姿が世界中に生中継された。オリンピックの精神とは真逆の行為に完全に演出のミスである。
いかがでしたでしょうか?いまだに世界のスポーツファンのなかから「最もひどかったオリンピック」とまで言われているソウルオリンピック。オリンピックのイメージが直接、その開催国のイメージに直結しますから2020年東京は最高のものにしたいですね。
とにかくスポーツは気持ちよく、後味良いものにはしてほしいです。それができないのであれば国際大会に出る資格がないのではないでしょうか。