このアルバムの素晴らしいところは、収録曲がロックンロール一辺倒ではないというところです。ハードで荒々しい面と美しく優雅な面が絶妙なバランスで配されたアルバムになっています。
中でも「天国の階段」は、静なるレッド・ツェッペリンを代表する名曲です。
天国への階段
レッド・ツェッペリンが現在でも多くの人々に受け入れられている理由のひとつに、独自のグルーヴ感が挙げられます。その代表と言えるのがこのアルバムの最後を飾る「レヴィー・ブレイク」で、このドラムはスタンダードと言えるほどサンプリングされています。
なお、3曲目の「限りなき戦い」には、ゲスト・ボーカルとしてフェアポート・コンヴェンションのメンバーだったサンディ・デニーが参加しています。
レッド・ツェッペリンの楽曲でロバート・プラント以外でリードボーカルをとったのは唯一サンディ・デニーのみです。
アルバムを通して聴くと、これがまた何とも良いアクセントになっています。
Sandy Denny
After that
その後、アルバムを「聖なる館」、「フィジカル・グラフィティ」、「プレゼンス」、「永遠の詩 (狂熱のライヴ)」、「イン・スルー・ジ・アウト・ドア」と5枚出したところでジョン・ボーナムの死亡によりレッド・ツェッペリンは解散してしまいます。
1988年に行われたアトランティック・レコード40周年コンサート以降は残りの元メンバー3人にジョン・ボーナムの息子であるジェイソン・ボーナムをドラマーとして迎え入れLED ZEPPELINとしてライブが行われています。
未発表音源もいろいろとアルバムとして発表されていますが、それらを聴くとレッド・ツェッペリンはつくづくライブ・バンドだったんだなと思います。
それでは最後にレッド・ツェッペリンの素晴らしいライブ・ステージをご覧ください!