【新耳袋】夏には怪談を…怪談本の草分け的存在「新耳袋」…「山の牧場」知っていますか?

【新耳袋】夏には怪談を…怪談本の草分け的存在「新耳袋」…「山の牧場」知っていますか?

 1990年に体験者の話を元に、木原浩勝氏と中山市朗氏によりまとめられた「新・耳・袋 あなたの隣の怖い話」としてスタートした「新耳袋」。多少リライトされているとはいえ、実話が元になった怪談本は実に怖かったものです。その後、漫画化、ドラマ化もされ、「新耳袋・殴り込み」のようなおもしろ怖いシリーズも生み出しました。


「新耳袋」とは?

〈読み終わったとき、あなたに何かが起きる…。

古来より百話を完結させると怪しいことが起こると語り継がれる「百物語」。現代を代表する怪異蒐集家、木原・中山両氏が命懸けで取材した怪異現象の数々を収録した稀代の怪談実話集!〉
(Amazonより引用)

ノンフィクションの怪談本の中でも、ほんとにこの本は怖かったことを覚えています。

新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)

 「新・耳・袋-あなたの隣の怖い話 」が1990年に扶桑社から出版され、1998年以降、現代百物語「新耳袋」第一話としてメディア・ファクトリーから、それぞれ第二話、第三話…2005年の第十話まで発売されています(その他、特別企画などもあり)。
 こんなにもたくさん「実話」の怪談があったなんて…!
 それ自体も怖いと思ってしまいます。

タイトルの由来~元祖「耳嚢」

〈江戸中期に奉行職を歴任した根岸鎮衛(一七三七‐一八一五)が同僚や古老の話を書き留めた随筆集。猫が人に化けた話、安倍川餅の由来、塩漬にされた河童の事、都で欺かれた好色漢の話等々、珍談・奇談を満載した世間話の集大成。上巻には巻一~巻三を収録。〉
(Amazonより引用)

耳嚢〈上〉 (岩波文庫) 文庫 – 根岸 鎮衛 (著), 長谷川 強

 元祖「耳嚢」の方も、何やら禍々しい感じでぞくぞくしそうです。
 読んでみたいです。
 まだ科学の力が弱い時代の話なので、奇想天外な物語も読めるかもしれないですね!

木原浩勝氏

日本の小説家、怪異蒐集家。

木原 浩勝(きはら ひろかつ)

 木原さんは「新耳袋」以外でも、たくさんの怪談を持っていらっしゃいますね!
 「新耳袋・殴り込み」のDVDの方で、木原さんのオフィス内だと思うのですが、映るシーンが何度も出てくるのですが、何やらミイラのようなものや、奇怪なものがオフィスに飾ってあり…、
「さすが…!」
 と何やらわけもわからず感心してしまったこともありました。

木原浩勝オフィシャルサイト

中山市朗氏

日本の小説家、放送作家、怪異蒐集家、オカルト研究家。
映像作家や小説家などを育成する私塾「中山市朗作劇塾」の塾頭。

中山 市朗(なかやま いちろう)

 中山さんも「新耳袋」以外に、北野誠さんの「おまえら行くな」シリーズ(これも心霊関係)でもおなじみですね!
 どうも中山さんと言えば「山の牧場!」を思い出してしまいます。
 その件の「山の牧場」についても後ほどまとめてみたいと思います。

http://blog.livedoor.jp

漫画版「新耳袋」

漫画ヴァージョンです。
絵があるだけに、恐怖が倍増です!

怪談百物語 新耳袋 第二夜 八甲田山の怪

木原さんが何かかわいく見えますが、「八甲田山」のお話も確か…かなり怖かったかと覚えております。

鯛夢さんによる漫画

掲載誌宣伝: (2) 鯛夢「おしごと帳」

「怪談新耳袋」テレビドラマ

〈『怪談新耳袋劇場版』の第2弾は、古いマンションに引っ越してきた17歳の少女を襲う恐怖の物語を描いた、木原浩勝&中山市郎原作の『新耳袋第六夜』に収録の「居にまつわる二十の話」を映像化!黒川芽衣、吹越満、根岸季衣ほか出演。〉
(Amazonより引用)

怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション [DVD]

アジアン・ホラーの醍醐味が詰まっている

 どこかで書いたかもしれないのですが、日本のホラーと海外の、特にアメリカやイギリスなどのホラーは、似ているようで違うものに思えます。
 YouTubeでのコメントで、外国の方が「アジアン・ホラー、特に日本のホラーは、アメリカのものと全然違う。アメリカのホラーはただの大量殺人…でもアジアンは、なんか違う…アジアンの方が怖い…」と書いておられ、「まさしく!」と膝を打ちたくなりました。
 もちろん、大量の血が流れるホラーも怖いですよ。アメリカのホラーの巨匠、スティーヴン・キングは「自分や自分の家族が、こんな目にあったら、絶対に嫌だ、ということを自分は本に書いている」とおっしゃているくらいですから、書いてる方も怖いくらいに…残酷、痛い、そう「痛い(身体的に、です)」シーンが満載です。それだって、やっぱり「恐怖」です。
 そして、「新耳袋」のような、血の量で言えばアメリカの何分の一、あるいはまったく血が流れないお話だってあります。それなのに、「怖い」。この理屈でもなく、身体的な苦痛でもなく、「なんでかわからない」「理由がない恐怖」…これぞアジアン・ホラーの醍醐味でしょう。「新耳袋」にはそんな話がたくさん詰まっていますね!

※宗教的なものが関わってくる「エクソシスト」のようなホラーも怖いですね…だけど、やはり和風ホラーとの違いは、恐怖の対象となる悪魔に名前があり、どんな存在なのか少しはわかっていることでしょうか?
(和風ホラーにも「リング」の貞子や、「呪怨」の伽椰子のように、恐怖の対象に名前もありどんな存在かもわかっているものもありますね! しかし、どちらもフィクション、小説です。「実話怪談」の場合、たいていが、恐怖の存在についての情報があまりにも少なく、予想でしかない場合が多く、それがよけいに怖かったりします…もちろん落ち武者や軍人の姿で現れる場合もありますが…)。
最近では海外でも「パラノーマル・アクティビティ」のような新スタイルのホラーも出てきました。これもおもしろいです。

「新耳袋・殴り込み」とは?

「怪談新耳袋 殴り込み!劇場版〈東海道編〉」のメンバーです。
行く場所により、メンバーは変遷。

「殴り込みGメン」の面々

 とにかく「新耳袋」に書かれている場所を全て訪れたい! そして心霊現象をとらえたい!
 という方々が集まって、なんとも不謹慎…と言いましょうか、「デス・ジャンケン」やら「怪しげルーレット」「ブリーフマン(ギンティ小林さん)の変な踊り」、マスコットとして市松人形の「いせ(初代)」「はち(二代目)」、樹海で拾った(!)藁人形の「わらびん」とともに、おもしろおかしく(でも、各メンバーは真剣!)日本各地の「新耳袋」地帯へ出向き、レポートしてくれます。
 

書籍と連動

著者は、「殴り込みGメン」レギュラー・メンバーでもあるギンティ小林さんです。

新耳袋殴り込み 最恐伝説 (角川ホラー文庫)

ギンティ 小林(ぎんてぃ こばやし、本名:小林誠、1971年5月5日 - )は、映画関係のライター。ペンネームは、彼が熱愛するアメリカのB級アクション俳優ロバート・ギンティに由来する。杉作J太郎の男の墓場プロダクションに所属。
(Wikipediaより引用)

ギンティ小林氏

ギンティ小林(@gintykobayashi)さん | Twitter

ちょっとだけ見てみましょう。「地獄編・北関東の廃病院」

廃病院自体も怖いのですが、ギンティさんが語る謎の白装束の集団も、怖いです!

謎の白装束の集団が…!

夜の廃病院に鎌…!?
やっぱり…悪魔教なのでしょうか?

鎌が…!

ゲストである小塩さん、この後、涙を流して…!
手前に置いてあるマスコット市松人形の「はち」と藁人形の「わらびん」…こんな場所だとよけいに呪われそうです…。

ゲストにも容赦ないGメンのミッション!

新耳袋殴り込み・Let's悪魔教 - YouTube

謎の多い「山の牧場」

 「山の牧場」のお話と言えば、なんといっても中山市朗さんです。

画像では普通に見えますが、なんとも言い難いほど異様な建物です。
様々な方がここへ訪れていらっしゃいますが、年代ごと、いく度に、その様子が変わっている…ことも謎です。
そして、何故かいつも誰もいない…!
(そういう時を狙って行ってらっしゃるのかもしれないのですが…)

山の牧場

「山の牧場」の全体像です。
1980年代当時のものかと思われます。

中山市朗氏が描いた図

中山市朗さんのお話と「山の牧場」へ…(新耳袋・殴り込みGメン)

 実際に「山の牧場」とはどういう場所で、どんなふうに異様で怪奇なのか…?!
 実際に「新耳袋・殴り込み」Gメンのメンバーと中山市朗さんが一緒に、現場へ行った動画がありましたので、ご紹介です。

牧場の入り口には、ふさわしくない紙おむつの山…!
確か、この牧場には、トイレもなかったらしいのです。
そして、何度か目に行ってみると(これは北野誠さんだったかと思います)、今度はこれまた大量のトイレが設置されていたり…。

大量の紙おむつ…!

ここには元々、階段はなかったようです。
コンクリートを開けて階段を新たに設置されたようですね。
階段がない二階…どうやって行くのでしょう??

階段がありますが…

中山さんが見た時の文字色が違うらしいので、いたずらかもしれないのですが、こんな場所で「たすけて」の文字を見るのは、少し怖い気もしますね…。

「たすけて」の文字…

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