「新耳袋」とは?

新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)
「新・耳・袋-あなたの隣の怖い話 」が1990年に扶桑社から出版され、1998年以降、現代百物語「新耳袋」第一話としてメディア・ファクトリーから、それぞれ第二話、第三話…2005年の第十話まで発売されています(その他、特別企画などもあり)。
こんなにもたくさん「実話」の怪談があったなんて…!
それ自体も怖いと思ってしまいます。
タイトルの由来~元祖「耳嚢」

耳嚢〈上〉 (岩波文庫) 文庫 – 根岸 鎮衛 (著), 長谷川 強
元祖「耳嚢」の方も、何やら禍々しい感じでぞくぞくしそうです。
読んでみたいです。
まだ科学の力が弱い時代の話なので、奇想天外な物語も読めるかもしれないですね!
木原浩勝氏

木原 浩勝(きはら ひろかつ)
木原さんは「新耳袋」以外でも、たくさんの怪談を持っていらっしゃいますね!
「新耳袋・殴り込み」のDVDの方で、木原さんのオフィス内だと思うのですが、映るシーンが何度も出てくるのですが、何やらミイラのようなものや、奇怪なものがオフィスに飾ってあり…、
「さすが…!」
と何やらわけもわからず感心してしまったこともありました。
木原浩勝オフィシャルサイト
中山市朗氏

中山 市朗(なかやま いちろう)
中山さんも「新耳袋」以外に、北野誠さんの「おまえら行くな」シリーズ(これも心霊関係)でもおなじみですね!
どうも中山さんと言えば「山の牧場!」を思い出してしまいます。
その件の「山の牧場」についても後ほどまとめてみたいと思います。
漫画版「新耳袋」

怪談百物語 新耳袋 第二夜 八甲田山の怪

鯛夢さんによる漫画
掲載誌宣伝: (2) 鯛夢「おしごと帳」
「怪談新耳袋」テレビドラマ

怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション [DVD]
アジアン・ホラーの醍醐味が詰まっている
どこかで書いたかもしれないのですが、日本のホラーと海外の、特にアメリカやイギリスなどのホラーは、似ているようで違うものに思えます。
YouTubeでのコメントで、外国の方が「アジアン・ホラー、特に日本のホラーは、アメリカのものと全然違う。アメリカのホラーはただの大量殺人…でもアジアンは、なんか違う…アジアンの方が怖い…」と書いておられ、「まさしく!」と膝を打ちたくなりました。
もちろん、大量の血が流れるホラーも怖いですよ。アメリカのホラーの巨匠、スティーヴン・キングは「自分や自分の家族が、こんな目にあったら、絶対に嫌だ、ということを自分は本に書いている」とおっしゃているくらいですから、書いてる方も怖いくらいに…残酷、痛い、そう「痛い(身体的に、です)」シーンが満載です。それだって、やっぱり「恐怖」です。
そして、「新耳袋」のような、血の量で言えばアメリカの何分の一、あるいはまったく血が流れないお話だってあります。それなのに、「怖い」。この理屈でもなく、身体的な苦痛でもなく、「なんでかわからない」「理由がない恐怖」…これぞアジアン・ホラーの醍醐味でしょう。「新耳袋」にはそんな話がたくさん詰まっていますね!
※宗教的なものが関わってくる「エクソシスト」のようなホラーも怖いですね…だけど、やはり和風ホラーとの違いは、恐怖の対象となる悪魔に名前があり、どんな存在なのか少しはわかっていることでしょうか?
(和風ホラーにも「リング」の貞子や、「呪怨」の伽椰子のように、恐怖の対象に名前もありどんな存在かもわかっているものもありますね! しかし、どちらもフィクション、小説です。「実話怪談」の場合、たいていが、恐怖の存在についての情報があまりにも少なく、予想でしかない場合が多く、それがよけいに怖かったりします…もちろん落ち武者や軍人の姿で現れる場合もありますが…)。
最近では海外でも「パラノーマル・アクティビティ」のような新スタイルのホラーも出てきました。これもおもしろいです。
「新耳袋・殴り込み」とは?

「殴り込みGメン」の面々
とにかく「新耳袋」に書かれている場所を全て訪れたい! そして心霊現象をとらえたい!
という方々が集まって、なんとも不謹慎…と言いましょうか、「デス・ジャンケン」やら「怪しげルーレット」「ブリーフマン(ギンティ小林さん)の変な踊り」、マスコットとして市松人形の「いせ(初代)」「はち(二代目)」、樹海で拾った(!)藁人形の「わらびん」とともに、おもしろおかしく(でも、各メンバーは真剣!)日本各地の「新耳袋」地帯へ出向き、レポートしてくれます。
書籍と連動

新耳袋殴り込み 最恐伝説 (角川ホラー文庫)

ギンティ小林氏
ギンティ小林(@gintykobayashi)さん | Twitter
ちょっとだけ見てみましょう。「地獄編・北関東の廃病院」

謎の白装束の集団が…!

鎌が…!

ゲストにも容赦ないGメンのミッション!
新耳袋殴り込み・Let's悪魔教 - YouTube
謎の多い「山の牧場」
「山の牧場」のお話と言えば、なんといっても中山市朗さんです。

山の牧場

中山市朗氏が描いた図
中山市朗さんのお話と「山の牧場」へ…(新耳袋・殴り込みGメン)
実際に「山の牧場」とはどういう場所で、どんなふうに異様で怪奇なのか…?!
実際に「新耳袋・殴り込み」Gメンのメンバーと中山市朗さんが一緒に、現場へ行った動画がありましたので、ご紹介です。

大量の紙おむつ…!

階段がありますが…

「たすけて」の文字…

壁にドア…ですが…!?

お札が…
【新耳袋】ファイル02 山の牧場【殴り込み】 by すくらんぷ - ニコニコ動画
「山の牧場」の不可思議さをまとめると…
「山の牧場」の真相はいかに…?!
MALさんのブログ : 発掘!不思議ナックルズ~「山の牧場」の正体
おおまかな様相はわかったような気がしますが、知れば知るほど、謎も多くなったような…気もします。
「山の牧場」がある場所は、元々、神社かお墓のような場所だった可能性が高い…ということも、かなり気になりますし、「やっぱり…!」という気もします。
もしかしたら、本来、建物を建てるべきでない場所に建ててしまった牧場なのかな…とも思えます。
ともあれ、憶測であり、誰も「ここは自分の土地だ」と名乗り出ない(出ることができない事情があるのでしょうか?)…のも、不思議に思えます。やっぱり、真相は闇の中…のように思われます。
21世紀で様々なことが進化した時代ですが、この世の中、まだまだ不可思議で謎な場所、ものなどなど…たくさんあるのだな…と「新耳袋」を呼んだり見たりしながら、気付いたりもしました。