日本のVWを目指し国民車スバル360を作り上げた「富士重工」の迷車たち~メーカー別マニアック名車  スバル編

日本のVWを目指し国民車スバル360を作り上げた「富士重工」の迷車たち~メーカー別マニアック名車 スバル編

長年、日本の自動車界を支えてきた国産メーカーのマニアックな名車を「マツド・デラックス」が選りすぐってお送りするわよ!今回は日産、三菱、マツダ、いすゞ、ダイハツ、ホンダ、スズキ、トヨタに続きスバルよ!国民車を作った老舗メーカーの名車たちよ!さあ、今回も皆さん楽しんで頂戴ね!


まるで未来からやって来た車!早すぎた名車 アルシオーネ

1985年に登場した「アルシオーネ」は本当に群を抜いたデザインだったわ!

この未来的フォルムは衝撃的だったわ!

スバル アルシオーネ

デザイナーは、日本人の「碇窮一」氏よ!次作後継車の「アルシオーネSVX」が「ジウジアーロ」だった事を考えるとなんの遜色もないアルシオーネのデザインは逸材ね。

一応二代目アルシオーネってことなのかしら?本当にフルモデルチェンジね。

スバル アルシオーネ SVX

エンジンは1800CCの水平対向4気筒のターボエンジンと2700CCの水平対向6気筒NAエンジンが用意されたの。キャッチコピーは「オトナアヴァンギャルド」。意味が良くわからないけどなんだかかっこいいわ!

4WDアバンギャルドなんても言っていたわよね。

アルシオーネCMのワンカット

CMの音楽はアルシオーネの為に作られたと言ってもいい「ハリー・ステントン」の「シカゴ7:05」よ。AOR風の曲調でアルシオーネにぴったりの曲よ!これはあたしが某誌で紹介してるわ。探してみて!

この曲はAOR調のとってもいい曲よ!

アルシオーネCM曲 ハリー・ステントン シカゴ 7:05

そしてデザインの中で特筆されるのは、スバルの車の中で唯一の「リトラクタブルヘッドライト」なの。

富士重工の歴史史上唯一のリトラクタブルヘッドライトよ!

アルシオーネ ヘッドライット

そしてスバル異例の海外先行発売。ハリウッド映画にも使用されたそうよ。一番有名なのは「トム・ハンクス」主演の「Big」ね。たしか、ラストシーンで出てきたような気がしたけど間違ってたらごめんなさいね。

この映画にアルシオーネは出てきたの!

トム・ハンクス主演 ビッグ

話がそれちゃったけど、他にもアルシオーネには優れた所があったわ。空気抵抗係数(CD値)が日本車ではじめての「0.29」と言う数値を叩きだしたの。もちろん当時では最高値よ!「セリカXX」や「サバンナRX-7」の空気抵抗値が「0.34」なのを考えると凄い数値よね。

この車もかっこいいわ!

トヨタ セリカXX

この三台の共通項はリトラクダブルヘッドライトね!

マツダ サバンナ RX-7

内装も未来的だったわ。特に個性的だったのが左右非対称のステアリングと(L字型)まるで未来カーを想像させる「エレクトリック・インストルメントパネル」よ。

この非対称ステアリングはインパクトあったわよね!

アルシオーネ ステアリング&インパネ

そんなアバンギャルドなアルシオーネは「SVX」にモデルチェンジし1991年に販売終了したの。現在でもオーナーさん達は大事に乗ってらっしゃるわ。でもクラシックカーではなく現代にデザインが追い付いて違和感なく思えるのはあたしだけかしら?

「醜いアヒルの子」と揶揄された偉大なスバル360の子孫 「ゼブラマスク」 スバル R-2(水冷)

1969年に販売された「スバル R-2」はちょっと可愛そうな車なの。偉大な先輩「スバル360」は国民車として本当に日本全国で活躍していたわ。その後を継いだのが「スバルR-2」よ。

空冷のスバル360シリーズに突然現れた水冷シリーズよ。

スバル R-2 水冷

あたし実は「R2」が大好きなのよ。前期のあの可愛いフロント部分と後ろから見た背中部分がたまらなかったわ。

この可愛い顔が大好きだったの!

スバル R-2 空冷 (初代)

イタリアの国民車といわれる「フィアット500」を彷彿する部分と「スバル360」を世襲した部分を兼ね備えた「R2」は「ハードミニ」と言うキャッチコピーで登場したわ。

この車と言えばルパン三世を思い出すわね。

フィアット 500

日本の国民車を目指した「てんとう虫」 と言われた名車ね!

スバル 360

販売当初はトランクスペースを増設したり、エンジンにもこだわりをもった部分もあり好調な出だしだったの。でも、この時代は軽自動車の戦国時代でもあったの。トヨタと日産、いすゞ、マツダ以外は売れ筋の軽自動車たちだらけだったわ。ホンダは「NⅢ360」三菱は「ミニカ70」ダイハツは「フェローMAX」スズキは「フロンテ」と協力なライバルとの商戦だったの。

あたしも乗っていたわ!あえて「Ⅲ」と言うのが渋いのよ!

ホンダ NⅢ360

あたしはこの次のモデルにのってたわ!デカイ割りには小さい車が好きなの。

三菱 ミニカ70

この車のデザインも素敵だったわ。一度は乗って見たい車ね。これは72年車よ。

ダイハツ フェローMAX

この車もデザインが個性的だったわ。まさに70年は軽自動車戦国時代ね。

スズキ フロンテ

「R2」は苦戦したわ。70年には「ライトバン」「SS」「スポーティーデラックス」「GL」を投入。71年にはついに掟破りの「水冷」を販売開始。正直びっくりしたわ。

あまり現在ではこのライトバンは見かけなくなったわよね。

スバルR-2 ライトバン

そして、マイナーチェンジのゼブラマスクよ。わたしのイメージのR2は何処へ行ったの?空冷ももちろんゼブラマスクになったんだけど水冷のフロントまわりには本当にぶっ飛んだわ。思いきった決断だったんだけど、ライバル達には差をつけられ72年には掟破りの「水冷」をあっさり撤退。「レックス」に移行し、73年にはR2は4年間と言う短い生涯を閉じるの。なんかジェットコースターのような一生よね。

微妙に空冷と水冷のマスクは違うみたいね。

スバル R-2 空冷 (二代目)ゼブラマスク

あたしこの車実は買う寸前だと思ったの。

スバル レックス

時代と戦い、ライバルと戦い抜いたR2は決して「醜いアヒルの子」なんかじゃなかったのよ。そう!戦国武将のような富士重工の侍として戦った1台だったのね。

驚異のリッターカーキャンピングカー! ドミンンゴ アラジン

1996年に販売された「スバル ドミンゴ アラジン」は密かにキャンピングカーブームだった自動車業界に満を持して投入されたの。

ネーミングからしてイカしていたわよね!

スバル ドミンゴ アラジン

世間では、いすゞの「ロデオ」やマツダの「ボンゴ ブレンディ」が人気だったのかしら?その中でたった1200CCのドミンゴを使ったあたりが独創性の富士重工って事なのね。

何故ロデオだったのか?ベース車両が安かったからと言ういすゞさんのコメントが素敵だったわ!

いすゞ ロデオ キャンピングカー

これが発売されたときに購入を本気で考えたわ。

マツダ ボンゴ ブレンディ

そもそもドミンゴは1983年に「サンバー トライ」をベースに1000CCを搭載、異色の存在だったの。昔、トヨタの「ミニエースコーチ」と言うのがあったけどそれ以来の7人乗りだったわ。そして、リッタカーでありながらワンボックスと言うコンセプトが国内でドミンゴだけだったのでとても人気があったわ。それには、安価やスペースの多さ、乗員定数等ユーザーが求めるものが詰まっていたのね。

この車がドミンゴのベース車ね(初代ドミンゴのベース車)

スバル サンバー トライ

7人乗りが売りだったの!ドミンゴが目指していた車だったのかしら?

トヨタ ミニエース コーチ

1994年に二代目になり1200CCにフルモデルチェンジ、今度は軽自動車の「サンバー ディアス」をベースにしたわ。そして1996年にルーフをポップアップでベットスペースが生まれる「アラジン」が登場したの。このシリーズには確か「アラジンキャンパー」と言う優れものもあったわ。

1200CCでこれだけの装備があれば十分よね。

スバル ドミンゴ アラジン キャンパー

でも、ここで悲劇が起きるの。1998年に軽自動車の企画変更が起きてドミンゴの存在価値が薄れてしまったの。まあ、中にはスズキみたく「ワゴンR」の1000CC版「ワゴンRワイド」なんて車をワザワザ作ったメーカーもあったけどね。そして、同年「ドミンゴ」は15年間のロングセラーの車として販売を終了したの。現在でも中古車市場でたまに見かけるけど人気があるわよね。「富士重工」って本当に1台1台に拘りと楽しさを追求したクルマが多かったわ。その中でも「ドミンゴ アラジン」はエンドユーザーに愛された1台だったのかも知れないわね。

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