「特撮巨大ヒーロー」の登場と「高度経済成長期」(1954年から1973年)の関係を探る

「特撮巨大ヒーロー」の登場と「高度経済成長期」(1954年から1973年)の関係を探る

特撮巨大ヒーローの歴史と高度経済成長期の関係を見てみると、いろいろな面白いことが見えてきます。特撮番組は日本経済や世相と連動しているのですね。


1954年、高度経済成長期が始まった時、巨大怪獣「ゴジラ」(1954年11月3日)が出現した

日本民主党の第1次鳩山一郎内閣(1954年12月)から「高度経済成長期」が始まる。

日本経済が飛躍的に成長を遂げた時期は、1954年(昭和29年)12月(日本民主党の第1次鳩山一郎内閣)から1973年(昭和48年)11月(自民党の第2次田中角栄内閣)までの約19年間である。

一部文献では、高度成長第一期(設備投資主導型)が1954年(昭和29年)12月から1961年(昭和36年)12月まで、高度成長転型期(転換期)が1962年(昭和37年)1月から1965年(昭和40年)10月まで、高度成長第二期(輸出・財政主導型)が1965年(昭和40年)11月から1973年(昭和48年)11月までとされる。

日本民主党の第1次鳩山一郎内閣(1954年12月)から「高度経済成長期」が始まる。

第1次鳩山一郎内閣(だいいちじはとやまいちろうないかく)は、衆議院議員・日本民主党総裁の鳩山一郎が第52代内閣総理大臣に任命され、1954年(昭和29年)12月10日から1955年(昭和30年)3月19日まで続いた日本の内閣である。

第1次鳩山一郎内閣の閣僚

日本が高度経済成長期に入るタイミングに合わせて、「ゴジラ」(1954年11月)も出現した。

東宝『ゴジラ』 1954年(昭和29年) 11月3日 日本の怪獣映画の元祖である。巨大怪獣ゴジラが登場するゴジラシリーズ第1作。

日本が高度経済成長期に入るまで、ゴジラは眠っていた。

海底に潜んでいた太古の怪獣「ゴジラ」が水爆実験により目を覚まし、日本の首都・東京を襲撃する。

日本が高度経済成長期に入るタイミングを狙って出現した大怪獣ゴジラ。世界が震撼した。

1960年に池田内閣の下で策定された長期経済計画「所得倍増計画」。その後日本経済は計画以上の成長に至った。

1960年7月14日、東京・日比谷公会堂。

自民党総裁に選出され会見する池田勇人氏。11月の総選挙を前に、所得倍増計画を発表

自民党の新政策発表演説で所得倍増論を述べる「池田勇人」首相

「東京オリンピック」(1964年)を機にカラー放送が本格化したことからカラーテレビの普及率が急速に高まった。

東京オリンピック(とうきょうオリンピック)は、1964年(昭和39年)10月10日(後の体育の日)から10月24日の期間にかけて日本の東京で開かれた第18回夏季オリンピック。

「東京オリンピック」(1964年)

トーチを手に聖火台へと向かう坂井義則

「東京オリンピック」(1964年)を機にカラー放送が本格化したことからカラーテレビの普及率が急速に高まった。

「東京オリンピック」(2020年)

1965年、「いざなぎ景気」と「超高層ビル時代」の幕開けとともに、巨大ヒーロー「ウルトラマン」(1966年)の時代も始まった。

「超高層ビル時代」の幕開け!日本最初の超高層ビル『霞が関ビルディング』は1965年3月18日に起工、1967年4月18日に上棟し、1968年4月12日にオープン

霞が関ビルディング(かすみがせきビルディング、略称:霞が関ビル)は、東京都千代田区霞が関三丁目にある地上36階、地下3階、地上高147mの超高層ビル(オフィス・商業複合施設)。所有者は三井不動産。

『霞が関ビルディング』(1965年起工)により「超高層ビル時代」の幕開け!

『霞が関ビルディング』(1968年オープン頃の写真)から「超高層ビル時代」が始まった。

「いざなぎ景気」 1965年(昭和40年)11月から1970年(昭和45年)7月までの57か月間続いた高度経済成長時代の好景気

「いざなぎ景気」 1965年(昭和40年)11月から1970年(昭和45年)7月までの57か月間続いた好景気

巨大ヒーロー「ウルトラマン」(1966年)は、「超高層ビル時代」の幕開け(1965年)、「所得倍増計画」「高度経済成長」(いざなぎ景気)とともに生まれた

歴史的巨大ヒーロー「ウルトラマン」(1966年)の誕生。

巨大ヒーロー「ウルトラマン」(1966年)は、「超高層ビル時代」の幕開け(1965年)、「高度経済成長」(いざなぎ景気)とともに生まれた

歴史的巨大ヒーロー「ウルトラマン」(1966年)の誕生。現在まで続くウルトラシリーズの原点。

オプチカル・プリンターを使うことで、現像済みの映写フィルムを再度、別のフィルムに光学的に焼き付けることが可能となる。映画や古いフィルムのコピー、修正、特殊効果に用いられる。

オックスベリー社で新たに開発されたフォーヘッド方式「オプチカル・プリンター」1200シリーズ

当時、世界中に2台しか存在しなかった1200シリーズの価格は11万ドルで、当時のレートで換算すると4000万円という高額な機材だったことから、円谷は手付け金の500万円を工面すべく、円谷特技プロダクションを東宝傘下の会社にすることで、資金面での安定を図ろうとした。

円谷は、フジテレビで企画中だった新番組『Woo』の制作予算で、一時的にしろ1200シリーズの購入代金を立て替えようと計画した。しかし、『Woo』が中止となりそれは不可能となった。

船で輸送途上の現物をキャンセルする訳にもいかず、TBSの敏腕ディレクターでもあった円谷の長男・一の仲介で、TBSが代わって1200シリーズを購入し、同局のために円谷特技プロダクションがオプチカル合成技術を用いた特撮番組を制作するという契約が結ばれ、後の「ウルトラシリーズ」で使用される事となった。

このプリンターはその後、TBS局内にあった「TBS現像所」(通称:TBSラボ)で長い間使用され、映画、CM等で活躍した。

TBSが「オプチカル・プリンター」1200シリーズを購入。「ウルトラシリーズ」で使用される。

どのような強い敵も倒すウルトラマンの活躍、「スペシウム光線」の威力と魅力に、国民は大いに勇気付けられた。

「オプチカル・プリンター」によって、世界が度肝を抜かれた、初代ウルトラマンの必殺技「スペシウム光線」が生まれた。

「ウルトラセブン」(1967年)の登場

「ウルトラセブン」(1967年)の登場

「ウルトラセブン」(1967年)の登場

ウルトラマン(1966年)とウルトラセブン(1967年)の戦いに勇気付けられた日本国民は猛烈に働いた。そして、とうとう1968年、世界第二位の経済大国になった。

1968年、日本は西ドイツを抜いて世界第二位の経済大国になった。日本のGNP(国民総生産)は、当時の西ドイツを抜いて世界2位となりました。

1968年、高度経済成長期の日本のGNP(国民総生産)は、当時の西ドイツを抜いて世界2位となりました。

所得水準の向上によって、エアコン(クーラー)の購入も増加し、車 (car)、エアコン (cooler)、カラーテレビ (color TV) が3C(新・三種の神器)と呼ばれ、消費の大幅な伸びも見られた。いざなぎ景気の間に日本経済は大きく拡大し、世界第二の経済大国となった。

日本万国博覧会(略称は開催地の名から大阪万博)(1970年)

日本万国博覧会(略称は開催地の名から大阪万博)

開催期間中の会場風景。中央に太陽の塔を望む。1970年4月撮影。

特撮ヒーローバブルが到来する(1971年から73年、72年がピ-ク)。巨大ヒーローがたくさん生まれる。

「仮面ライダー」(1971年)の誕生。現在まで続く、特撮レジェンドの「仮面ライダーシリーズ」の原点。

『帰ってきたウルトラマン』(1971年)から第2期ウルトラシリーズが開始!

『帰ってきたウルトラマン』(1971年)

『ウルトラマンA』(1972年)

ウルトラシリーズとの差別化を目指して生み出された巨大ヒーロー

宇宙猿人ゴリ・宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン(21話から)・スペクトルマン(40話から)(1971年)

「シルバー仮面」(1971年)

ミラーマン(1971年)

アイアンキング(1972年)

ジャンボーグA(1973年)

1973年、「第一次オイルショック」によって特撮番組は大ダメージを受ける・・・高度経済成長期が終了する・・・

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