「特撮巨大ヒーロー」の登場と「高度経済成長期」(1954年から1973年)の関係を探る

「特撮巨大ヒーロー」の登場と「高度経済成長期」(1954年から1973年)の関係を探る

特撮巨大ヒーローの歴史と高度経済成長期の関係を見てみると、いろいろな面白いことが見えてきます。特撮番組は日本経済や世相と連動しているのですね。


「いざなぎ景気」 1965年(昭和40年)11月から1970年(昭和45年)7月までの57か月間続いた好景気

巨大ヒーロー「ウルトラマン」(1966年)は、「超高層ビル時代」の幕開け(1965年)、「所得倍増計画」「高度経済成長」(いざなぎ景気)とともに生まれた

歴史的巨大ヒーロー「ウルトラマン」(1966年)の誕生。

巨大ヒーロー「ウルトラマン」(1966年)は、「超高層ビル時代」の幕開け(1965年)、「高度経済成長」(いざなぎ景気)とともに生まれた

歴史的巨大ヒーロー「ウルトラマン」(1966年)の誕生。現在まで続くウルトラシリーズの原点。

オプチカル・プリンターを使うことで、現像済みの映写フィルムを再度、別のフィルムに光学的に焼き付けることが可能となる。映画や古いフィルムのコピー、修正、特殊効果に用いられる。

オックスベリー社で新たに開発されたフォーヘッド方式「オプチカル・プリンター」1200シリーズ

当時、世界中に2台しか存在しなかった1200シリーズの価格は11万ドルで、当時のレートで換算すると4000万円という高額な機材だったことから、円谷は手付け金の500万円を工面すべく、円谷特技プロダクションを東宝傘下の会社にすることで、資金面での安定を図ろうとした。

円谷は、フジテレビで企画中だった新番組『Woo』の制作予算で、一時的にしろ1200シリーズの購入代金を立て替えようと計画した。しかし、『Woo』が中止となりそれは不可能となった。

船で輸送途上の現物をキャンセルする訳にもいかず、TBSの敏腕ディレクターでもあった円谷の長男・一の仲介で、TBSが代わって1200シリーズを購入し、同局のために円谷特技プロダクションがオプチカル合成技術を用いた特撮番組を制作するという契約が結ばれ、後の「ウルトラシリーズ」で使用される事となった。

このプリンターはその後、TBS局内にあった「TBS現像所」(通称:TBSラボ)で長い間使用され、映画、CM等で活躍した。

TBSが「オプチカル・プリンター」1200シリーズを購入。「ウルトラシリーズ」で使用される。

どのような強い敵も倒すウルトラマンの活躍、「スペシウム光線」の威力と魅力に、国民は大いに勇気付けられた。

「オプチカル・プリンター」によって、世界が度肝を抜かれた、初代ウルトラマンの必殺技「スペシウム光線」が生まれた。

「ウルトラセブン」(1967年)の登場

「ウルトラセブン」(1967年)の登場

「ウルトラセブン」(1967年)の登場

ウルトラマン(1966年)とウルトラセブン(1967年)の戦いに勇気付けられた日本国民は猛烈に働いた。そして、とうとう1968年、世界第二位の経済大国になった。

1968年、日本は西ドイツを抜いて世界第二位の経済大国になった。日本のGNP(国民総生産)は、当時の西ドイツを抜いて世界2位となりました。

1968年、高度経済成長期の日本のGNP(国民総生産)は、当時の西ドイツを抜いて世界2位となりました。

所得水準の向上によって、エアコン(クーラー)の購入も増加し、車 (car)、エアコン (cooler)、カラーテレビ (color TV) が3C(新・三種の神器)と呼ばれ、消費の大幅な伸びも見られた。いざなぎ景気の間に日本経済は大きく拡大し、世界第二の経済大国となった。

日本万国博覧会(略称は開催地の名から大阪万博)(1970年)

日本万国博覧会(略称は開催地の名から大阪万博)

開催期間中の会場風景。中央に太陽の塔を望む。1970年4月撮影。

特撮ヒーローバブルが到来する(1971年から73年、72年がピ-ク)。巨大ヒーローがたくさん生まれる。

「仮面ライダー」(1971年)の誕生。現在まで続く、特撮レジェンドの「仮面ライダーシリーズ」の原点。

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