『永谷園』の「お茶づけ海苔・ふりかけ・おみそ汁」。北島三郎・柳家小さん・ドリフターズ・スーパーマリオ!懐かしいCM覚えてますか?

『永谷園』の「お茶づけ海苔・ふりかけ・おみそ汁」。北島三郎・柳家小さん・ドリフターズ・スーパーマリオ!懐かしいCM覚えてますか?

小さい頃から身近にあった『永谷園』の「お茶づけ海苔」や「おみそ汁」。そのロングセラー商品の数々は、「昭和」という時代に沿うように生み出されていきました。「ああ、あったあった」と思うような懐かしいCMと共に振り返ります。


日本のソウルフード『お茶漬け』

「お茶漬け」お好きですか?
昔からある日本の「ファストフード」あるいは「ソウルフード」お茶漬け。

どんな時、召し上がりますか?
時間がない時、食欲がない時、お金がない時。
大いに助かりますね。
お酒を飲んだ後の〆に。小腹がすいた時に。
疲れて何も作りたくない時に。
なんかほっとします。

多々ある「お茶漬け」商品の中でも、私たちは特に『永谷園』のものに馴染んでいるように思いませんか?

これを見ただけで、「あっ、永谷園!」って、わかりますよね。
永谷園の「お茶づけ海苔」の発売開始は1952年。
懐かしいCMと一緒に振り返ってみたいと思います。

もともと『永谷園』は歴史のある『お茶』屋さん

御祭神は
天照大神:皇祖神のひとつ、太陽の神
豊受媛神:食物・穀物を司る女神
永谷宗円(茶宗明神):「青製煎茶法」を開発・普及させた煎茶の始祖・永谷園で有名な永谷家の先祖
が祀られています。(京都府綴喜郡宇治田原町)

茶宗明神社(ちゃそうみょうじんしゃ)・大神宮社

神社人 - 茶宗明神社・大神宮社

永谷園の起源は、江戸時代中期、山城國宇治田原郷字湯屋谷で製茶業を営んでいた永谷宗七郎(後に入道して永谷宗円と名乗る)にさかのぼる。宗七郎は煎茶の製法を発明し、日本茶の歴史に大きな功績を残した人物である。

「もっとおいしいお茶を一般の方にも飲んでもらいたい。そうだ、つくればいいのだ。」

宗七郎は15年もの歳月をかけ、さまざまな研究を重ねた後に今でいう「煎茶」の製法を完成させた。
宗七郎は自ら開発した新製法を独占せず、惜しみなく多くの人に伝授し、青製煎茶は次第に全国の生産地に広がっていった。地元の宇治湯屋谷では「茶宗明神」として祀られている。現在でも茶宗明神には毎年多くの茶業関係者が参拝に訪れている。

(https://www.nagatanien.co.jp/enjoy/backstage/『永谷園の舞台裏』より引用)

煎茶の製法を発明した永谷宗七郎

永谷園の舞台裏より引用

(当時)飲まれていた煎じ茶は、若葉・古葉を残らず摘み取り、灰汁で煮た後、よく絞って粗く揉み、日乾や風乾で仕上げる方法をとっていた。
宗七郎の完成させた製法は、まずその年の新しい葉だけを摘み取り、それを蒸し、その後に指で揉みながらホイロ(乾燥炉)の上で乾燥させ、加熱して酵素の働きを殺すことにより、褐色化が抑えられ、緑色のままの茶葉になったのだ。こうしてできたお茶は、美しい薄緑色をした、芳しい香りとわずかな甘みのあるおいしいお茶だった。特にその色合いがそれまでの煎じ茶に対して印象的であったことから、「青製煎茶」と呼ばれた。(https://www.nagatanien.co.jp/enjoy/backstage/『永谷園の舞台裏』より引用)

青製煎茶

永谷園のルーツは緑茶にあり。
永谷宗七郎(宗円)さんのおかげで、私たちはおいしいお茶をいただいているのですね。
なるほど。
おいしいヒット商品を生み出す土壌に、「おいしさ」を大切にする由緒ある家系があるのだと納得がいきました。

「お茶づけ海苔」を作ったきっかけ

それでは話を、『お茶づけ海苔』が誕生する昭和に進めてみましょう。

永谷園10代目当主・永谷嘉男。

これは永谷園のお吸い物です。
こんな感じだったのでしょうか?

あられ、大好きな人多いと思います!
それにしてもアイデアを居酒屋で思いつくなんて、とても親近感を覚えますね。
永谷さん、思いついてくれて感謝です!

パッケージは歌舞伎の定式幕から

『お茶づけ海苔』のパッケージは、歌舞伎好きだった両親のために、永谷さん自身がデザインされました。また、高札に書かれた「お茶づけ海苔」の江戸文字も、ご自分で書いたそうです。
この鮮やかなパッケージは、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを消費者に与え、長年のヒットの要因のひとつとなりました。

歌舞伎の定式幕とは、いつも使われている幕という意味で、三色の幕です。
黒・萌葱(もえぎ)色・柿の三色を使っています。
 

歌舞伎の定式幕のパターン

味だけじゃダメ!苦い思いをさせられた類似品

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