あの頃洋楽が熱かった~全米トップ40あの年、あの月のベスト10曲(1973年9月)

あの頃洋楽が熱かった~全米トップ40あの年、あの月のベスト10曲(1973年9月)

あの時代、テレビと共にラジオにも夢中だった。テレビでは毎日歌謡番組が放送され、知らないうちに歌が身体に沁みこんでいった頃、ラジオでは洋楽専門の番組が各局に増えていた。その中でひと際洋楽ファンを虜にした番組が「全米トップ40」だ。ここでは、70~80年代のランダムにピックアップした月のチャートのトップ10曲をまとめました。


全米トップ40 American Top40 とは?

1973年9月のある週のトップ10

刑事コロンボの「うちのカミさんがね・・・」が流行し、ドリフの「ちょっとだけヨ」に涙を流しながら笑い転げ、石油ショックでトイレット・ペーパーや洗剤の買占めに翻弄された1973年。ノストラダムスの大予言がベストセラーとなり、1999年には自分は何歳になってる?と遠い未来を見つめていたけど風の如くあっとゆー間に過ぎ去って今は21世紀。アメリカでは、米軍が南ヴェトナムから完全撤退したものの、戦闘はまだ続くといった状況。それでもヒットチャートは、絶大なる人気ジャンルであるカントリーやソウルミュージックが賑わせていた。そんな9月のトップ10をまとめました。

第10位 オールマン・ブラザーズ・バンド/ランブリン・マン

デュアン・オールマン亡き後、今までのブルース調とは違う明るいサザンロック、カントリー調のこの曲がチャートイン。最高位2位を記録しました。デュアンと共にリードギターであった、ディッキー・ベッツがサウンドに合ったヴォーカルを聞かせてくれます。

The Allman Brothers Band:Ramblin' Man

音楽ライター記事「ディッキー・ベッツ・インタビュー/ サザン・ロックの巨匠が語るギター人脈」 | 音楽ジャーナリスト&ライターの眼 ~今週の音楽記事から~ | ヤマハ株式会社

第9位 B.W.スティーブンソン/マイ・マリア

アメリカのカントリーシンガーで、同名アルバムからシングルカットされました。このアルバムには、ジム・ゴードン、ラリー・カールトン、ジョー・オズボーンなど有名スタジオミュージシャンが参加しております。この曲でもジム・ゴードンのドラムが冴え渡ります。最高位9位

B.W.Stevenson:My Maria

アイズレー・ブラザーズ/ソウル・レイディ・No.1

1950年代に結成され、’60年代には無名時代のジミ・ヘンドリックスがツアーメンバーとして参加していたというアイズレー・ブラザーズ。元々R&Bグループでしたが、6人編成になってソウルフルなファンクも取り上げるようになりました。この曲はアルバム「3+3」からのシングルカット、最高位6位。

The Isley Brothers:That Lady (Part1)

第7位 ドーン/嘆きのジプシー・ローズ

シングルヒット出すたんびに、本国アメリカでは名義が変わっていたんですが、日本ではしばらくずっと「ドーン」でありました。どー(ン)でもいいっちゃ、いいハナシですが。トニー・オーランドとバックコーラスのテルマ&ジョイスのトリオ編成でした。最高位3位。

Dawn Featuring Tony Orlando:Say Has Anybody Seen My Sweet Gypsy Rose

「幸せの黄色いハンカチ」のモチーフにもなった、ドーン最大のヒット曲

第6位 スティービー・ワンダー/ハイアー・グラウンド

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