特撮『スーパー戦隊シリーズ』と昭和の文化・世相・流行の変遷

特撮『スーパー戦隊シリーズ』と昭和の文化・世相・流行の変遷

スーパー戦隊シリーズは、ウルトラシリーズ・仮面ライダーシリーズとともに、およそ40年にわたって放映されている長寿な特撮テレビドラマシリーズです。スーパー戦隊シリーズの40年におよぶ歴史には、昭和の文化・世相・流行の変化が濃密に映し出されています。昭和の文化・世相・流行の変遷とスーパー戦隊シリーズのつながりをおさらいしてみましょう。


『バトルフィーバーJ』(1979年) ヒーローが「ダンス」を取り入れたアクションをする。少し軟派なチーム。

前年に制作した日本版『スパイダーマン』における視聴率や商品化収入の成功を引き継ぐ意味でも、マーベル社所有のキャラクター使用契約も視野に入れて企画された作品である。

バトルフィーバー隊の面々は変身後はアメコミヒーロー風の外見をしており、ゴレンジャーやジャッカー電撃隊の変身後コスチュームのコンセプトであった明確な色分けがされた同系デザインの全身スーツや、単眼大型ゴーグル付きの卵型頭部マスクなどの特徴は備えていません。

『バトルフィーバーJ』はアメコミヒーロー風の外見をしている。

バトルフィーバー隊の面々

合体ロボットアニメの傑作「超電磁ロボ コン・バトラーV」や「超電磁マシーン ボルテスV」を実写化したような『バトルフィーバーJ』は子供受けが良かった。

1976年「超電磁ロボ コン・バトラーV」 超合金魂「コン・バトラーV」

バンダイ「超合金魂 GX-50 コン・バトラーV対応 南原コネクション」、これはほしい。

超合金魂「コン・バトラーV」を収納できる「南原コネクション」

コン・バトラーVの基地でお馴染みの南原コネクション。全高約300mm・ハッチ展開時全幅約440mmのビックサイズ。『超合金魂 GX-50 コン・バトラーV』(別売り)の超合金魂が入るだけあります。

1977年『超電磁マシーン ボルテスV』

1978年・東映版『スパイダーマン』に登場する特撮ロボ至上最強の「レオパルドン」の成功を引き継ぐ形で巨大ロボット(戦隊ロボ)「バトルフィーバーロボ」やロボを輸送する巨大母艦「バトルシャーク」が登場する。

巨大ロボットの導入はスポンサー側からの要請であった。

巨大ロボット(戦隊ロボ)「バトルフィーバーロボ」やロボを輸送する巨大母艦「バトルシャーク」の登場。これらのおもちゃが売れないといけない。

特撮とアニメは、おもちゃが売れなければダメなのです。

「超電磁ロボ コン・バトラーV」のヒロイン「南原ちずる」 ロボットアニメヒロインとして最高峰の人気を誇る。

「ボルテスV」のヒロイン「岡めぐみ」 見た目はお嬢様風だが、非常に戦闘能力が高い戦うヒロインだ(忍者)。

「ボルテスV」のヒロイン「岡めぐみ」を実写化したような美女がミスアメリカ役のダイアン・マーチンだ。

『バトルフィーバーJ』のミスアメリカ役のダイアン・マーチン

高視聴率のため、放送が延長となるが、ミスアメリカ役のダイアン・マーチンのスケジュール延長を押さえられなかった・・・

大人の事情や、視聴率の影響や、予算の都合だらけなのです。

番組の人気で放送の延長が決まり(半年から1年へ)、ミスアメリカ役のダイアン・マーチンのスケジュール延長を押さえることができなかった。そのためミスアメリカが汀マリア(演:萩奈穂美)に変更となる。

『電子戦隊デンジマン』(1980年2月2日から1981年1月31日まで) デンジマンは超科学・電子技術で戦う。

1977年から1979年に国内メーカーがパソコン(当時は「マイコン」と呼んだ)を続々と発売する。電子技術・コンピュータ社会の予兆。

1977年に米アップル社がApple IIを発売。世界初のベストセラーとなる。

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