特撮『スーパー戦隊シリーズ』と昭和の文化・世相・流行の変遷

特撮『スーパー戦隊シリーズ』と昭和の文化・世相・流行の変遷

スーパー戦隊シリーズは、ウルトラシリーズ・仮面ライダーシリーズとともに、およそ40年にわたって放映されている長寿な特撮テレビドラマシリーズです。スーパー戦隊シリーズの40年におよぶ歴史には、昭和の文化・世相・流行の変化が濃密に映し出されています。昭和の文化・世相・流行の変遷とスーパー戦隊シリーズのつながりをおさらいしてみましょう。


『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年) 集団変身ヒーロー・仮面ライダーの影響、カラーテレビの時代を反映させ色で個性を強調。

「五人のヒーロー集団」 5人の専門家・仮面ライダーという企画・集団変身ヒーローにチャンスがあると予測した

アメリカ政府が手を下せない極秘任務を遂行するスパイ組織・IMF(Impossible Mission Force、不可能作戦部隊)メンバーの活躍を描くアクションドラマ。原題Mission: Impossibleは実行不可能な指令の意。

『スパイ大作戦』(日本では、1967年4月8日からフジテレビ系列で放送)を参考にした複数の専門家が集まったヒーローチーム」という「五人ライダー」の企画案を検討

NETと東映が組むにあたり、原作者として石森章太郎が起用され、石森は「五人のヒーロー集団」という設定から複雑なデザインは避け、一目でわかるシンプルなヒーロー像を設定した。

『仮面ライダー』(1971年4月3日から1973年2月10日)をベースに「五人ライダー」の企画案を検討

『科学忍者隊ガッチャマン』(かがくにんじゃたいガッチャマン)は、タツノコプロが制作したSFアニメ。世界征服を企む秘密結社ギャラクターと戦う、5人の少年・少女で結成された科学忍者隊の活躍を描いた作品。

テレビアニメ版は1972年10月1日から1974年9月29日までフジテレビ系で毎週日曜日18時00分から18時30分に全105話が放送された。

2年間の平均視聴率は約21%(タツノコプロの保存資料によると平均視聴率17.9%、最高視聴率26.5%)。

本作品の成功により、『新造人間キャシャーン』『破裏拳ポリマー』『宇宙の騎士テッカマン』といったヒーローものが続き、タツノコプロの一つの路線を構築した代表作である。人気や知名度の高さからその後、映画版や続編、OVAも制作された。

テレビアニメでは1972年の『科学忍者隊ガッチャマン』にて集団変身ヒーローの成功事例があった。実写版の集団変身ヒーローの成功確率も高いかもしれない。

カラーテレビの時代を反映させ、『仮面の忍者 赤影』(関西テレビ放送)と同様、「色」で個性を強調するのが得策と考えられた。

白黒テレビに変わって、カラーテレビが普及してきており、1975年ごろでは、カラーテレビの時代を反映させた企画が必要。

特撮テレビドラマ『仮面の忍者 赤影』(全52話が1967年4月5日 - 1968年3月27日)は怪獣、UFOなど何でもありの世界観で人気を博した。

五人のヒーローを五色でシンプルに表現するアイデアに行き着く「5レンジャー=ゴレンジャー」 楽しくコミカルに。

当初のタイトル案は「レッド・1」というものであり、各メンバーの名もレッドマスクなどと仮称されていた。そしてその後考案されたのが「ファイブレンジャー」で、メンバーの名称もレッドレンジャーなどとするものだった。

しかしこの「ファイブレンジャー」は「理屈っぽい」として渡邊が却下。次に出た「ガッツレンジャー」も却下され、最終的に「5人レンジャー」の「人」を取って、「5レンジャー」の名前が考案され、これにOKを出した渡邊によって、片仮名の「ゴレンジャー」が決定名となった。

五人のヒーローを五色でシンプルに表現するアイデアに行き着く「5レンジャー=ゴレンジャー」

ペギー松山 / モモレンジャー(声):小牧りさ

小牧リサの美しい「太もも」から「ももレンジャー」。
ももはももでも太もも。桃ではなかった。

平山亨「小牧リサの太ももから「モモレンジャー」を発想した」と証言している。

歌舞伎の『白浪五人男』が「五人揃ってゴレンジャー」の名乗りポーズの原典である

「作劇や敵怪人をコミカルに描く」というコンセプトは、本作品で美術全般を担当したエキス・プロダクションの前沢範が企画会議で石森に「舞台のショーで見られるような、コミカルで楽しいものにしましょう」と提案して導入された。

「五人揃ってゴレンジャー」 「作劇や敵怪人をコミカルに描く」というコンセプトも導入される。

海城剛 / アカレンジャー(声):誠直也
新命明 / アオレンジャー(声):宮内洋
大岩大太 / キレンジャー(声):畠山麦 (1 - 54, 67 - 84)
ペギー松山 / モモレンジャー(声):小牧りさ
明日香健二 / ミドレンジャー(声):伊藤幸雄

(この画像にはない)
熊野大五郎 / キレンジャー(声):だるま二郎 (55 - 67)

ゴレンジャーの面々

海城剛 / アカレンジャー(声):誠直也

『バトルフィーバーJ』(1979年) ディスコブームの影響を受ける。

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(日本での公開は1978年7月15日) ディスコブームが起こる。

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(日本での公開は1978年7月15日)

確立変動絵柄のセブンで大当たり!フィーバー!

『バトルフィーバーJ』(1979年) ヒーローが「ダンス」を取り入れたアクションをする。少し軟派なチーム。

前年に制作した日本版『スパイダーマン』における視聴率や商品化収入の成功を引き継ぐ意味でも、マーベル社所有のキャラクター使用契約も視野に入れて企画された作品である。

バトルフィーバー隊の面々は変身後はアメコミヒーロー風の外見をしており、ゴレンジャーやジャッカー電撃隊の変身後コスチュームのコンセプトであった明確な色分けがされた同系デザインの全身スーツや、単眼大型ゴーグル付きの卵型頭部マスクなどの特徴は備えていません。

『バトルフィーバーJ』はアメコミヒーロー風の外見をしている。

バトルフィーバー隊の面々

合体ロボットアニメの傑作「超電磁ロボ コン・バトラーV」や「超電磁マシーン ボルテスV」を実写化したような『バトルフィーバーJ』は子供受けが良かった。

1976年「超電磁ロボ コン・バトラーV」 超合金魂「コン・バトラーV」

バンダイ「超合金魂 GX-50 コン・バトラーV対応 南原コネクション」、これはほしい。

超合金魂「コン・バトラーV」を収納できる「南原コネクション」

コン・バトラーVの基地でお馴染みの南原コネクション。全高約300mm・ハッチ展開時全幅約440mmのビックサイズ。『超合金魂 GX-50 コン・バトラーV』(別売り)の超合金魂が入るだけあります。

1977年『超電磁マシーン ボルテスV』

1978年・東映版『スパイダーマン』に登場する特撮ロボ至上最強の「レオパルドン」の成功を引き継ぐ形で巨大ロボット(戦隊ロボ)「バトルフィーバーロボ」やロボを輸送する巨大母艦「バトルシャーク」が登場する。

巨大ロボットの導入はスポンサー側からの要請であった。

巨大ロボット(戦隊ロボ)「バトルフィーバーロボ」やロボを輸送する巨大母艦「バトルシャーク」の登場。これらのおもちゃが売れないといけない。

特撮とアニメは、おもちゃが売れなければダメなのです。

「超電磁ロボ コン・バトラーV」のヒロイン「南原ちずる」 ロボットアニメヒロインとして最高峰の人気を誇る。

「ボルテスV」のヒロイン「岡めぐみ」 見た目はお嬢様風だが、非常に戦闘能力が高い戦うヒロインだ(忍者)。

「ボルテスV」のヒロイン「岡めぐみ」を実写化したような美女がミスアメリカ役のダイアン・マーチンだ。

『バトルフィーバーJ』のミスアメリカ役のダイアン・マーチン

高視聴率のため、放送が延長となるが、ミスアメリカ役のダイアン・マーチンのスケジュール延長を押さえられなかった・・・

大人の事情や、視聴率の影響や、予算の都合だらけなのです。

番組の人気で放送の延長が決まり(半年から1年へ)、ミスアメリカ役のダイアン・マーチンのスケジュール延長を押さえることができなかった。そのためミスアメリカが汀マリア(演:萩奈穂美)に変更となる。

『電子戦隊デンジマン』(1980年2月2日から1981年1月31日まで) デンジマンは超科学・電子技術で戦う。

1977年から1979年に国内メーカーがパソコン(当時は「マイコン」と呼んだ)を続々と発売する。電子技術・コンピュータ社会の予兆。

1977年に米アップル社がApple IIを発売。世界初のベストセラーとなる。

●1977年
 精工舎(現:セイコー株式会社)が国産初のマイコンを発売。
 (パーソナルコンピュータの原型と言える型のコンピュータ)
 米アップル社がApple IIを発売。世界初のベストセラーとなる。

●1978年
 東芝が日本語ワープロ「JW-01」を発売。
 パーソナル用途向けのより安価なコンピューター(いわゆるパソコン)が各社から発売される。
 (シャープMZ-80K、日立ベーシックマスターMB-6880、NECPC-8001)

●1979年
 NECが「PC-8001」発売。8色のカラーと最大80文字×25行のテキストを表示できる。

NECが「PC-8001」発売。

『電子戦隊デンジマン』(1980年2月2日から1981年1月31日まで) スーパー戦隊シリ-ズの基本フォーマットが出来上がった。

スーパー戦隊シリーズが掲げる「明るさ」「にぎやかさ」といった統一コンセプトが、この作品で明瞭になっていると思います。

昭和の仮面ライダーやジャッカー電撃隊のような改造手術・サイボーグ的「負の要素」を背負ったヒーローは、スーパー戦隊枠では上手くいかない印象。

デンジマンと言えば、デンジ走り。

デンジマンの面々

この画像が、小泉あきらさんがカットしてほしかったシーンです。ホットパンツから下着がはみ出しています。

桃井あきら / デンジピンク(声):小泉あきら「あぁ~っ!ホットパンツから下着が見えてる回ですよね~。あれもDVDになってるんですか?カットしてほしかったなぁ(笑)。」

スーパー戦隊シリーズにて、女性キャラクターのスーツアクターとして活躍していた竹田道弘さん(男)がデンジピンクのスーツアクターを演じていた。

グラマラスなプロポーションが特徴の小泉あきらさんより、スーツアクターの竹田道弘さんの方が細身だった。竹田さんはゴーグルピンクなども演じている。

デンジピンクに変身すると痩せる。デンジピンクのスーツアクターの方が痩せていたからである。

この努力の成果が、宇宙刑事ギャバンの主演へとつながるのである。

『電子戦隊デンジマン』では他の俳優たちが撮影後皆で飲みに出かけていた中、大葉だけはスーツアクターとしての撮影もあったため、一度も一緒に行けなかったという。

特撮冬の時代の1980年代に「宇宙刑事ギャバン」(1982年)で新しい市場を創造した男「大葉健二」

30年目の再会。二人とも、すばらしい年の取り方。

映画製作の際、監督の「バーホーベン」からバンダイの村上克司へ『宇宙刑事ギャバン』からのデザイン引用の許諾を求める手紙が送られ、村上が快諾していた。

映画「ロボコップ」(1987年)は「ギャバン」のデザインを引用したもの。

デンジマンは、パソコン・家庭用コンピューター(当時はマイコンと呼ばれた)など電子機器の影響、インベーダーゲームの影響を受けている。

デンジマンの額のデンジメカのピコピコした点滅は、電子機器的イメージやインベーダーゲームを髣髴させる。

当時、タイトー新入社員のボーナスが100万円だったという都市伝説がある。
テーブルの代わりにテーブル筐体を設置した喫茶店「インベーダー喫茶」なども出現した。
駄菓子屋の店先、待合室などでも、10円から50円と格安なアップライト筐体による稼動があった。

タイトーのアーケードゲーム『スペースインベーダー』(1978年)の流行により「インベーダーハウス」と呼ばれるゲームセンターが各地に乱立した。

若い孫正義さん。目の付け所が鋭すぎる。

当時アメリカ合衆国のカリフォルニア大学バークレー校の学生だった孫正義さんもインベーダで儲けます。

当時のSF映画ブームを受けて、デンジマンは超科学で戦う。ストーリーはSF色が強く打ち出されており、後の宇宙刑事シリーズに影響を与えたとされる。

ベーダー一族

オカルトブームの影響を受けている怪奇・シュールな怪人たち。4Kテレビなど高画質大画面では気持ち悪すぎて放送禁止レベル。

UFO、UMA(ネッシーなど未確認生物)、超能力、心霊写真、ピラミッド・パワー、ムー大陸などの70年代オカルト・超常現象。

オカルトがサブカルチャーではなく、メインストリームだった1970年代。

1979年「口裂け女」が全国に流布。デマ走る。

低画質小さい画面のブラウン管のテレビの時代とは違い、40インチ以上の大画面が普及しフルスペックハイビジョンの高画質だと、鮮明かつリアルな画質なので、もはや気持ち悪い怪奇な怪人や怪獣の類は子供に見せられないレベルになってくる。

70年代の怪人や怪獣は、現代の民放放送では難しいものが多い。70年代のホラーなども現代の放送では難しい。

ベーダー一族の怪人「ベーダー怪物」

1977年『スター・ウォーズ』(STAR WARS)以降のSF映画ブーム

1977年『スター・ウォーズ』(STAR WARS)
1977年『未知との遭遇』(CLOSE ENCOUNTERS OF THE THIRD KIND)、スティーヴン・スピルバーグ監督
1979年『スター・トレック』(STAR TREK:THE MOTION PICTURE)
1979年『エイリアン』(ALIEN)、リドリー・スコット監督

1980年『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』

偽チューバッカや偽ジェダイ、偽レイア姫のようなキャラクターが登場しており、偽R2D2のようなドロイドまで登場。

「宇宙からのメッセージ」は「スターウォーズ」をパクっている作品だが、出来がよいため、「スター・ウォーズ/ジェダイの帰還」も「宇宙からのメッセージ」の一部演出をパクるという逆パクリ現象(パクリ返し)も起きた。

和製スターウォーズの東映「宇宙からのメッセージ」(1978年)

『大戦隊ゴーグルファイブ』(1982年2月6日から1983年1月29日) アクションのモチーフは新体操。ロス五輪を先取り。

ロサンゼルスオリンピック (1984年)で「新体操」が正式種目に採用される

新体操は、本大会から新たに採用された(女子競技の一種目扱い)。

空調の風で帯状布(リボン)演技にミスが相次いだ。初代女王は東洋系カナダ人のローリ・ファンだった。日本勢は山崎浩子が8位入賞。

ロサンゼルスオリンピックは、アメリカ合衆国のロサンゼルスで行われた第23回夏季オリンピックである。期間は1984年7月28日から8月12日まで。

ロサンゼルスオリンピック (1984年)の「新体操」では日本のエース「山崎浩子」が8位入賞。

もう一人の日本の新体操エース「秋山エリカ」

『大戦隊ゴーグルファイブ』(1982年)のアクションのモチーフは新体操であり、ボールやリング、クラブ、リボンといった新体操の手具が武器として用いられた。

ロサンゼルスオリンピック (1984年)で「新体操」が正式種目に採用されるのを先取りしています。

『大戦隊ゴーグルファイブ』のアクションのモチーフは新体操であり、ボールやリング、クラブ、リボンといった新体操の手具が武器として用いられた。

スーパー戦隊シリーズは時代の先取り感覚の差が、ほかの特撮作品との違いであり、ロングセラーとして現在も続く理由なのです。

伝統を守りながら、革新も続ける。これがロングセラーの秘訣。

ゴーグルファイブの面々はボールやリング、クラブ、リボンといった新体操の手具を武器に戦います。

桃園 ミキ(ももぞの ミキ) / ゴーグルピンク
笑顔を絶やさない優しさと強い精神力を兼ね備えた紅一点で新体操の選手。普段は遊園地の園内アナウンスを担当。

清らかな心の持ち主で、敵味方問わず困った人を放置出来ない優しさを見せる。ゴーグルブラックとは逆に水中戦は苦手としている。変身後の額のダイヤとレリーフは、マヤ・インカ文明を象徴している。

桃園 ミキ(ももぞの ミキ) / ゴーグルピンク(演:大川めぐみ) 新体操の選手。

1980年から83年当時の小学生は、皆がナイキ、アディダス、アシックス、ミズノ、プーマのスニーカーを履いていました。

私もジャージはアディダス、スーパースター(ミズノ)を愛用していました。

アディダスのジャージを着る桃園 ミキ(ももぞの ミキ) / ゴーグルピンク(演:大川めぐみ) この当時は、スポーツブランドのスニーカーやジャージが子供に大ブレイクしていたのです。

ジャージとホットパンツ(短パン)を着用している桃園 ミキ(ももぞの ミキ) / ゴーグルピンク(演:大川めぐみ)

1970年代の小学生は、スポーツブランドのジャージとスニーカーと短パン。これが基本。

横チンは、死語中の死語なのか・・・

1970年代の基本は短パン。現在のようなハーフパンツではない。お調子者はパンツが緩くて、「横チン」が見えたものである。

加えて、小学生の低学年なら、ドッチボール、高学年ならバスケかサッカーをやってれば、バッチリだ!

アシックスのシューズ、ジャストサイズの短パンにアシックスのロングソックスをソックタッチで留めるのが最高にクールだったのだ。横チンが見えれば、もう言うことなしの人気者だ。

昭和天皇崩御(1989年1月7日)を境に、お色気シーンやお色気番組は、一気に粛清されていく・・・お色気番組・お色気シーンの大粛清時代の始まり。

以後は、倒産したAVメーカーの流出作品が裏ビデオと呼ばれる。

裏ビデオの製作業者が壊滅させられる。粛清の嵐。

昭和天皇崩御のタイミングで、裏ビデオ業者などは、一気に粛清され絶滅させられた。
またテレビ番組のお色気シーンやお色気番組も徐々に姿を消していく。90年代までは残るが、2000年以降は劇的になくなっていく。

お色気番組・お色気シーンの大粛清の始まり。そして平成になり、テレビの視聴率は、徐々に下がり続ける結果となった。テレビの視聴率の下落傾向は、もちろん、それだけの理由ではありません。

1970年代に比べて、1980年代以降は特撮番組自体が劇的に減るが、ヒロインのお色気サービスは武器になっていた。

【仮面ライダードライブ】ヒロイン 霧子(内田理央)

平成は、ミニスカに関しては、一瞬見えたかもレベル。HDDレコーダーに録画して、コマ送りで分かるくらい。

『鳥人戦隊ジェットマン』(1991年) 戦うトレンディードラマ。恋愛ドラマの要素が盛り込まれた。

バブル経済末期(1992年前後まで)にはトレンディドラマが量産された

1992年前後のバブル末期・崩壊までトレンディドラマがたくさん作られた

今は、もう無くなってしまったトレンディドラマ

「戦うトレンディードラマ」という異名を持つ『鳥人戦隊ジェットマン』(1991年)

恋愛ドラマの要素が盛り込まれた。

子供向けのスーパー戦隊枠の恋愛ドラマ要素は、アニメと違い、生身の人間が演じる実写作品では生々しい映像になり過ぎ、保護者層からの反感を買う恐れもあったことから、手が出せなかった。

まさに上手くやった作品。スーパー戦隊枠における恋愛ドラマ要素の処理方法の見本となった。

傑作ではあるけど、かなりの異色作と言える。

「戦うトレンディードラマ」という異名を持つ『鳥人戦隊ジェットマン』(1991年)

「ジェットマン」を「ジェントルマン」だと勘違いしていたほど、マイペースで天然なお嬢様。

この性格設定がハマッタ。こういう性格でなかったら、話が生々しくなってしまっただろう。

「鹿鳴館 香(ろくめいかん かおり) / ホワイトスワン」

敵のロボットのグレイが一番まともな人間に思える。ギャグセンスも非常に高いレベルでまとまっている。

『鳥人戦隊ジェットマン』の登場人物の相関図

バイラムの女幹部にマリアはリエと瓜二つ。
マリアの正体はバイラムの幹部ラディゲによって洗脳されてしまった竜の恋人「リエ」だったのです。

こちら側は悲劇のヒロインとなった。このバランスも良かった。

バイラムの女幹部「マリア」(バイラムの幹部ラディゲによって洗脳された竜の恋人「リエ」)

「リエ」に刺される「ラディゲ」。この傷が最後に致命傷となりジェットマンが逆転勝利する。

竜はあんなにリエが忘れられなかったのに死んだらもういいのか・・・

最終回で「天堂 竜(てんどう りゅう) / レッドホーク」と「鹿鳴館 香(ろくめいかん かおり) / ホワイトスワン」が結婚する。

結城凱の殉職は無駄死にすぎる・・・太陽にほえろの見すぎじゃないのか・・・

この『鳥人戦隊ジェットマン』以降、ヒーローチームと悪玉チームの人間ドラマや恋愛ドラマが重視されていく。いかにも特撮な時間の割合が減る。

『電磁戦隊メガレンジャー』(1997年) 高校のデジタル研究会所属の5人が戦う。スーパー戦隊もデジタルソリューションな時代へ。

Windows95(1995年)が発売され家庭にパソコンが普及していき、インターネット利用が加速していく

Windows95(1995年)が発売され家庭にパソコンが普及していき、インターネット利用が加速していく

私が初めて買ったパソコンはコンパックのプレサリオでした。

世界一の大富豪になったマイクロソフトのビルゲイツ会長

使用人が1000人以上いるのではないでしょうか。

ビルゲイツ会長の自宅の一部。なんと4000万坪もあります。フランスのパリの1.5倍の広さになります。

高校のデジタル研究会所属の5人がデジタルパワーで戦う『電磁戦隊メガレンジャー』(1997年)

高校生に地球の平和を託して大丈夫なのか?というヤボな話はなしで。

高校のデジタル研究会所属の5人が戦う『電磁戦隊メガレンジャー』(1997年)

本作品の大きな特徴として、1995年頃から急速に普及が進んだインターネットや携帯電話、パーソナルコンピュータ、衛星放送など、いわゆる「デジタル」な要素が多く取り入れられたという点が挙げられ、メガレンジャーが持つ特殊能力「デジタルパワー」を始め、各種演出などにこうした要素が反映されている。

また、物語初期には格闘ゲームの影響を受けた演出も見られる。

地球の平和を守る5人の戦士・・・メガレンジャーが持つ特殊能力「デジタルパワー」で敵を倒せ!

城ヶ崎千里 / メガイエロー(声):田中恵理
今村みく / メガピンク(声):東山麻美

女子高生二人も戦います。敵の弱点を情報分析するデジタルスキルが高い。

地球の平和を守る5人の高校生戦士・・・電磁戦隊メガレンジャー。デジタル・IT時代の到来だ。

小学5年生が「超人バロム・1」(1972年)に合体変身して地球を守ったことがあるので、高校生なら大丈夫!

江南第一小学校5年生の「白鳥健太郎(しらとり けんたろう)」と江南第一小学校一のガキ大将「木戸猛(きど たけし)」が「超人バロム・1」に合体変身して地球を守ったことがあるので、高校生なら大丈夫!

小学5年生の二人が「超人バロム・1」に合体変身!

特撮至上最もグロテスクな部類に入るドルゲ魔人と戦った「超人バロム・1」(小学5年生の二人)

神戸連続児童殺傷事件(1997年)以降、猟奇的な演出やバイオレンスな残酷シーンは自粛・粛清されていく。

真っ二つはダメ。ウルトラマンAの切断系の技は好ましくない時代。

中身や具が噴出すようなのはダメ。リアルな生々しい演出がダメ。

首チョンパはダメ。これが特にダメ。

血が流れるのは全然ダメ。

バードンのクチバシで刺されまくるウルトラマンタロウ。これはもうダメ。虐待行為に見えるところもダメ。

惨殺死体に見えるのでアウト。

1997年以降、特撮番組やアニメ、刑事ドラマにおいて、このようなシーンや演出は控えめにせざるをえなくなった。

絶望的な気分にさせられるが、セーフな演出見本

二人がかりでもまったく歯が立たない・・・エンペラー星人の絶望的な強さを、このように示す。

殺すシーンはCGを駆使して、なんとかごまかす。死体を残すより消滅させたほうがきれいに見える。

リアルな物理的に切る・刺すでなく、CG処理でできる方法。

エンペラー星人のレゾリューム光線によってウルトラマンメビウスが消滅するビジュアル。CGを駆使する。

表面が凍ったガオレッド。凍ってるならたぶん大丈夫。

ヒーローが串刺しは厳しい描写と思いますが、この場合は同時に瞬間で凍ったので、これはギリギリの表現だと思います。

ウルトラマンメビウスが串刺しは残酷だが凍っているのでギリギリセーフか

クローズアップしすぎてなく、絵的に美しい面もある。

ヒーローの磔シーンは絶望的な気分にさせられる・・・

敗北感・屈辱感・やられた感がまったくないのは面白くないので、猟奇的に見えすぎない、シリアス過ぎない、残酷さがリアルすぎない・・・バランスを追求する感じでしょうか。

目黒に最近出現した新マン(ジャック)の磔は、逆さまなので、拷問イメージが強いので、あまり良くないかもしれませんね。

『救急戦隊ゴ-ゴーファイブ』(1999年) レスキュー部隊。1991年の救急救命士法制定や1995年の阪神・淡路大震災などの影響を受ける。

江戸時代以来の火消しの家系に生まれ、市民の安全を守る職業に就いていた5兄妹。災魔一族対応のため、物語開始時点から10年前に父親が出奔、その2年後に母親も彼を探しに出たまま行方不明になり、それ以来兄弟支えあって暮らしていたが、いつの間にか帰ってきた父親によって半ば強制的に救急戦隊に任命された。

変身前には私服の上から共通のオレンジ色のジャケットを羽織っていることが多い。
最終決戦後は全員、元の職業に戻り、母親も無事に戻ってきたことにより、家族揃って平和に暮らしている。

救急戦隊ゴーゴーファイブ「人の命は地球の未来!燃えるレスキュー魂!救急戦隊ゴーゴーファイブ、出場!」

巽 ナガレ / ゴーブルー(声):谷口賢志

巽 マツリ(タツミ マツリ) / ゴーピンク
巽兄妹の長女(五子)。国立臨海病院所属の救急救命士。漢字表記は祭。1979年12月21日生まれ、O型。変身後のジャンプ力は30m、走力は6.2秒/100m。

職業柄命の重みを誰よりも強く知っており、弱者を踏みにじる行いを何より嫌う。末っ子ながらしっかり者で、私生活では兄たちのまとめ役である。また『救急戦隊ゴーゴーファイブ 激突!新たなる超戦士』ではビキニ姿を披露した事もある。
災魔一族壊滅後は本職の国立臨海病院に復帰した。

巽 マツリ(タツミ マツリ) / ゴーピンク::坂口望二香(現、柴田かよこ) 国立臨海病院所属の救急救命士。

『百獣戦隊ガオレンジャー』(2001年) 金子昇と玉山鉄二は本作品への出演によって注目され、後のメジャー路線での活躍の足掛りとなった。

「玉山 鉄二」の出世作。ガオシルバー/大神月麿(おおがみつくまろ)役で知名度を広げた。

「金子昇」の出世作。「獅子走 / ガオレッド」役(主演)で知名度を広げた。

2003年12月1日11時より、3大都市圏である東京・大阪および名古屋のNHK3局、民放16社から地上デジタル放送が開始された。

さようならブラウン管テレビ。

あまりの画質の違いに唖然としました。二度とブラウン管テレビには戻れない。

「ブラウン管テレビ」から「フルスペックハイビジョンテレビ」へ買い換えましたね。

液晶とプラズマ、どちらのフルスペックハイビジョンテレビを買いましたか?

知人は日立さんや松下さんのプラズマテレビの購入者は多かったですね。映画視聴に分があると。

フルスペックハイビジョン・プラズマテレビ

世界の亀山モデル。シャープはこの時が全盛期でしょうかね・・・私はこちらを買いました。

フルスペックハイビジョン・液晶テレビ

好きな番組を高画質で好きなだけ見れる時代になりました。

EPG(テレビ番組表)を活用したテレビ番組の録画。HDDレコーダーに録画する。タイムシフト・オンデマンド視聴時代の到来。

2006年:『轟轟戦隊ボウケンジャー』がスーパー戦隊シリーズ第30作記念作として放映され、同作品よりハイビジョン制作に移行。

『轟轟戦隊ボウケンジャー』よりハイビジョン制作に移行。

現在、フルスペックハイビジョンの4倍のきめ細かさで表現できる「4Kテレビ」の時代になりました。

値段は高くありません。今、買い換える場合、自然と「4Kテレビ」になるでしょう。

金銭的・スペース的に余裕がある方は、60インチから65インチがオススメです。

フルスペックハイビジョンの4倍のきめ細かさで表現できる「4Kテレビ」

「4Kテレビ」レベルまでに高画質・大画面になってくると、民放ではホラー系とか流せないでしょう。リアル感と臨場感がありすぎて、心臓が弱い方や高齢者は心臓が止まってしまう。

仮面ライダーXのラスボス「呪博士」 「4Kテレビ」時代の民放では、こういうグロテスクな絵は流せないです。

画質がきめ細かいので、なかなか女優さん泣かせかもしれません。

素肌がきれいな若いモデル出身のヒロインが増えていきそうでしょうか。

ヒーロー・ヒロインの低年齢化が進んでいくでしょうか。

『動物戦隊ジュウオウジャー』(2016年2月14日から現在放送中)

『特命戦隊ゴーバスターズ』(2012年) 2011年の東日本大震災と原発(エネルギー)問題の影響を受ける。

桜田ヒロム / レッドバスター(声):鈴木勝大
岩崎リュウジ / ブルーバスター(声):馬場良馬
宇佐見ヨーコ / イエローバスター(声):小宮有紗

『特命戦隊ゴーバスターズ』(2012年)

クリーンエネルギーを巡って亜空間からやって来た悪と特別な戦闘のプロフェッショナルが戦う内容で、随所にコンピューター関連の演出が取り入られている。ストーリーは第30話で一度区切りがつき、映画『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』とのコラボ回を2話挟んだ後、第33話から第2章となった。

『特命戦隊ゴーバスターズ』(2012年)

エネトロン
新西暦に発見された新なる超エネルギー。数量の単位は「トロン」。
微量でも爆発的なエネルギーを生み出す上に人体への悪影響も一切ないクリーンエネルギーで、電気・ガス・ガソリンなどのさまざまな資源にとって代わる新西暦の世界ではなくてはならないエネルギー源となっている。

新西暦の地底3000mには、エネトロンの原石が存在している。
街中のあらゆる地区に高層ビル大サイズの「エネトロンタンク」が設置されており、ヴァグラスはメサイア復活のために大量のエネトロンを狙っていた。応用次第では、電磁石としての働きも持つ。

エネトロンというクリーンエネルギーを巡る戦い

街中のあらゆる地区に高層ビル大サイズの「エネトロンタンク」が設置されている。

ビートバスターとスタッグバスターが操作する二匹の甲虫メガゾードが、エネトロンタンクに張り付きエネトロンを吸っている

『Gメン'75』のような演出。ゴーバスターズは外見・アクション共に「スパイ」をモチーフとしており、ヘルメットに備わったサングラスや初期メンバーの武器となる一眼レフカメラや双眼鏡から伺える。

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