特撮『スーパー戦隊シリーズ』と昭和の文化・世相・流行の変遷

特撮『スーパー戦隊シリーズ』と昭和の文化・世相・流行の変遷

スーパー戦隊シリーズは、ウルトラシリーズ・仮面ライダーシリーズとともに、およそ40年にわたって放映されている長寿な特撮テレビドラマシリーズです。スーパー戦隊シリーズの40年におよぶ歴史には、昭和の文化・世相・流行の変化が濃密に映し出されています。昭和の文化・世相・流行の変遷とスーパー戦隊シリーズのつながりをおさらいしてみましょう。


『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年) 集団変身ヒーロー・仮面ライダーの影響、カラーテレビの時代を反映させ色で個性を強調。

「五人のヒーロー集団」 5人の専門家・仮面ライダーという企画・集団変身ヒーローにチャンスがあると予測した

アメリカ政府が手を下せない極秘任務を遂行するスパイ組織・IMF(Impossible Mission Force、不可能作戦部隊)メンバーの活躍を描くアクションドラマ。原題Mission: Impossibleは実行不可能な指令の意。

『スパイ大作戦』(日本では、1967年4月8日からフジテレビ系列で放送)を参考にした複数の専門家が集まったヒーローチーム」という「五人ライダー」の企画案を検討

NETと東映が組むにあたり、原作者として石森章太郎が起用され、石森は「五人のヒーロー集団」という設定から複雑なデザインは避け、一目でわかるシンプルなヒーロー像を設定した。

『仮面ライダー』(1971年4月3日から1973年2月10日)をベースに「五人ライダー」の企画案を検討

『科学忍者隊ガッチャマン』(かがくにんじゃたいガッチャマン)は、タツノコプロが制作したSFアニメ。世界征服を企む秘密結社ギャラクターと戦う、5人の少年・少女で結成された科学忍者隊の活躍を描いた作品。

テレビアニメ版は1972年10月1日から1974年9月29日までフジテレビ系で毎週日曜日18時00分から18時30分に全105話が放送された。

2年間の平均視聴率は約21%(タツノコプロの保存資料によると平均視聴率17.9%、最高視聴率26.5%)。

本作品の成功により、『新造人間キャシャーン』『破裏拳ポリマー』『宇宙の騎士テッカマン』といったヒーローものが続き、タツノコプロの一つの路線を構築した代表作である。人気や知名度の高さからその後、映画版や続編、OVAも制作された。

テレビアニメでは1972年の『科学忍者隊ガッチャマン』にて集団変身ヒーローの成功事例があった。実写版の集団変身ヒーローの成功確率も高いかもしれない。

カラーテレビの時代を反映させ、『仮面の忍者 赤影』(関西テレビ放送)と同様、「色」で個性を強調するのが得策と考えられた。

白黒テレビに変わって、カラーテレビが普及してきており、1975年ごろでは、カラーテレビの時代を反映させた企画が必要。

特撮テレビドラマ『仮面の忍者 赤影』(全52話が1967年4月5日 - 1968年3月27日)は怪獣、UFOなど何でもありの世界観で人気を博した。

五人のヒーローを五色でシンプルに表現するアイデアに行き着く「5レンジャー=ゴレンジャー」 楽しくコミカルに。

当初のタイトル案は「レッド・1」というものであり、各メンバーの名もレッドマスクなどと仮称されていた。そしてその後考案されたのが「ファイブレンジャー」で、メンバーの名称もレッドレンジャーなどとするものだった。

しかしこの「ファイブレンジャー」は「理屈っぽい」として渡邊が却下。次に出た「ガッツレンジャー」も却下され、最終的に「5人レンジャー」の「人」を取って、「5レンジャー」の名前が考案され、これにOKを出した渡邊によって、片仮名の「ゴレンジャー」が決定名となった。

五人のヒーローを五色でシンプルに表現するアイデアに行き着く「5レンジャー=ゴレンジャー」

ペギー松山 / モモレンジャー(声):小牧りさ

小牧リサの美しい「太もも」から「ももレンジャー」。
ももはももでも太もも。桃ではなかった。

平山亨「小牧リサの太ももから「モモレンジャー」を発想した」と証言している。

歌舞伎の『白浪五人男』が「五人揃ってゴレンジャー」の名乗りポーズの原典である

「作劇や敵怪人をコミカルに描く」というコンセプトは、本作品で美術全般を担当したエキス・プロダクションの前沢範が企画会議で石森に「舞台のショーで見られるような、コミカルで楽しいものにしましょう」と提案して導入された。

「五人揃ってゴレンジャー」 「作劇や敵怪人をコミカルに描く」というコンセプトも導入される。

海城剛 / アカレンジャー(声):誠直也
新命明 / アオレンジャー(声):宮内洋
大岩大太 / キレンジャー(声):畠山麦 (1 - 54, 67 - 84)
ペギー松山 / モモレンジャー(声):小牧りさ
明日香健二 / ミドレンジャー(声):伊藤幸雄

(この画像にはない)
熊野大五郎 / キレンジャー(声):だるま二郎 (55 - 67)

ゴレンジャーの面々

海城剛 / アカレンジャー(声):誠直也

『バトルフィーバーJ』(1979年) ディスコブームの影響を受ける。

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(日本での公開は1978年7月15日) ディスコブームが起こる。

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(日本での公開は1978年7月15日)

確立変動絵柄のセブンで大当たり!フィーバー!

『バトルフィーバーJ』(1979年) ヒーローが「ダンス」を取り入れたアクションをする。少し軟派なチーム。

前年に制作した日本版『スパイダーマン』における視聴率や商品化収入の成功を引き継ぐ意味でも、マーベル社所有のキャラクター使用契約も視野に入れて企画された作品である。

バトルフィーバー隊の面々は変身後はアメコミヒーロー風の外見をしており、ゴレンジャーやジャッカー電撃隊の変身後コスチュームのコンセプトであった明確な色分けがされた同系デザインの全身スーツや、単眼大型ゴーグル付きの卵型頭部マスクなどの特徴は備えていません。

『バトルフィーバーJ』はアメコミヒーロー風の外見をしている。

バトルフィーバー隊の面々

合体ロボットアニメの傑作「超電磁ロボ コン・バトラーV」や「超電磁マシーン ボルテスV」を実写化したような『バトルフィーバーJ』は子供受けが良かった。

1976年「超電磁ロボ コン・バトラーV」 超合金魂「コン・バトラーV」

バンダイ「超合金魂 GX-50 コン・バトラーV対応 南原コネクション」、これはほしい。

超合金魂「コン・バトラーV」を収納できる「南原コネクション」

コン・バトラーVの基地でお馴染みの南原コネクション。全高約300mm・ハッチ展開時全幅約440mmのビックサイズ。『超合金魂 GX-50 コン・バトラーV』(別売り)の超合金魂が入るだけあります。

1977年『超電磁マシーン ボルテスV』

1978年・東映版『スパイダーマン』に登場する特撮ロボ至上最強の「レオパルドン」の成功を引き継ぐ形で巨大ロボット(戦隊ロボ)「バトルフィーバーロボ」やロボを輸送する巨大母艦「バトルシャーク」が登場する。

巨大ロボットの導入はスポンサー側からの要請であった。

巨大ロボット(戦隊ロボ)「バトルフィーバーロボ」やロボを輸送する巨大母艦「バトルシャーク」の登場。これらのおもちゃが売れないといけない。

特撮とアニメは、おもちゃが売れなければダメなのです。

「超電磁ロボ コン・バトラーV」のヒロイン「南原ちずる」 ロボットアニメヒロインとして最高峰の人気を誇る。

「ボルテスV」のヒロイン「岡めぐみ」 見た目はお嬢様風だが、非常に戦闘能力が高い戦うヒロインだ(忍者)。

「ボルテスV」のヒロイン「岡めぐみ」を実写化したような美女がミスアメリカ役のダイアン・マーチンだ。

『バトルフィーバーJ』のミスアメリカ役のダイアン・マーチン

高視聴率のため、放送が延長となるが、ミスアメリカ役のダイアン・マーチンのスケジュール延長を押さえられなかった・・・

大人の事情や、視聴率の影響や、予算の都合だらけなのです。

番組の人気で放送の延長が決まり(半年から1年へ)、ミスアメリカ役のダイアン・マーチンのスケジュール延長を押さえることができなかった。そのためミスアメリカが汀マリア(演:萩奈穂美)に変更となる。

『電子戦隊デンジマン』(1980年2月2日から1981年1月31日まで) デンジマンは超科学・電子技術で戦う。

1977年から1979年に国内メーカーがパソコン(当時は「マイコン」と呼んだ)を続々と発売する。電子技術・コンピュータ社会の予兆。

1977年に米アップル社がApple IIを発売。世界初のベストセラーとなる。

●1977年
 精工舎(現:セイコー株式会社)が国産初のマイコンを発売。
 (パーソナルコンピュータの原型と言える型のコンピュータ)
 米アップル社がApple IIを発売。世界初のベストセラーとなる。

●1978年
 東芝が日本語ワープロ「JW-01」を発売。
 パーソナル用途向けのより安価なコンピューター(いわゆるパソコン)が各社から発売される。
 (シャープMZ-80K、日立ベーシックマスターMB-6880、NECPC-8001)

●1979年
 NECが「PC-8001」発売。8色のカラーと最大80文字×25行のテキストを表示できる。

NECが「PC-8001」発売。

『電子戦隊デンジマン』(1980年2月2日から1981年1月31日まで) スーパー戦隊シリ-ズの基本フォーマットが出来上がった。

スーパー戦隊シリーズが掲げる「明るさ」「にぎやかさ」といった統一コンセプトが、この作品で明瞭になっていると思います。

昭和の仮面ライダーやジャッカー電撃隊のような改造手術・サイボーグ的「負の要素」を背負ったヒーローは、スーパー戦隊枠では上手くいかない印象。

デンジマンと言えば、デンジ走り。

デンジマンの面々

この画像が、小泉あきらさんがカットしてほしかったシーンです。ホットパンツから下着がはみ出しています。

桃井あきら / デンジピンク(声):小泉あきら「あぁ~っ!ホットパンツから下着が見えてる回ですよね~。あれもDVDになってるんですか?カットしてほしかったなぁ(笑)。」

スーパー戦隊シリーズにて、女性キャラクターのスーツアクターとして活躍していた竹田道弘さん(男)がデンジピンクのスーツアクターを演じていた。

グラマラスなプロポーションが特徴の小泉あきらさんより、スーツアクターの竹田道弘さんの方が細身だった。竹田さんはゴーグルピンクなども演じている。

デンジピンクに変身すると痩せる。デンジピンクのスーツアクターの方が痩せていたからである。

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