あの頃洋楽が熱かった~全米トップ40あの年、あの月のベスト10曲(1976年6月)

あの頃洋楽が熱かった~全米トップ40あの年、あの月のベスト10曲(1976年6月)

あの時代、テレビと共にラジオにも夢中だった。テレビでは毎日歌謡番組が放送され、知らないうちに歌が身体に沁みこんでいった頃、ラジオでは洋楽専門の番組が各局に増えていた。その中でひと際洋楽ファンを虜にした番組が「全米トップ40」だ。ここでは、70~80年代のランダムにピックアップした月のチャートのトップ10曲をまとめました。


全米トップ40 American Top40 とは?

1976年6月のある週のトップ10

毎回、あの年、あの月のトップ10曲を振り返ったまとめです。今回は1976年6月ある週のチャートから。ソウル,ファンク、ブラコン強し、ディスコブームの前夜とも言える時代。日本ではベイ・シティ・ローラーズのタータンハリケーン吹きすさぶ中、アメリカではバラエティ豊かなナンバーがトップ10を飾っていました。

第10位 ブラザーズ・ジョンソン/アイル・ビー・グッド・トゥ・ユー

ジョージ(ギター)とレオン(ベース)兄弟のブラジョンです。’76年にクインシー・ジョーンズのプロデュースでアルバムデビュー。アメリカではゲット・ザ・ファンクとそれぞれシングルカットされましたが、日本ではゲット~のB面として発売されました。アメリカではこちらが最高位3位のミリオンセラーなのに。兄弟共にセッション・ミュージシャンとして数々の作品に参加していますが、弟のルイスは、より多くの有名ミュージシャンとのライヴやレコーディングに参加。特にマイケル・ジャクソンについては、Q・ジョーンズと共に彼無くしては語れないのではないでしょうか。残念ながら2015年5月に60歳で亡くなっています。

The Brothers Johnson:I'll Be Good To You

第9位 スターランド・ヴォーカルバンド/アフタヌーン・デライト

星の国からやってきて、一発屋で星に帰ってしまったのでしょうか?2組のカップルによる4人組、この年のグラミー賞最優秀新人賞に輝いています。同じ年にデビューした、ボストンや前出のブラザーズ・ジョンソンを抑えての受賞だったのですが、その後が続かず解散。2組のカップルも別れてしまったようで、まるでスウェーデンのグループみたいな結末でした。’97年の映画「グッド・ウィル・ハンティング」のエンディングにこの曲が使われて、妙に懐かしかったのを思い出します。そう言えばこの年はもう一つ“スター”の付く一発屋グループがいました、はいスターバックです。

Starland Vocal Band:Afternoon Delight

Amazon.co.jp | グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち [Blu-ray] DVD・ブルーレイ - ロビン・ウィリアムズ, マット・デイモン, ベン・アフレック, ガス・バン・サント

第8位 アンドレア・トゥルー・コネクション/モア・モア・モア

元ポルノ女優というプロフィールばかりが、前面に出てしまっていた印象があるアンドレア・トゥルー嬢ですが、この曲を発売したいきさつがこれまた痛快。ヒットして良かったね。残念ながら寂しい晩年だったらしく、2011年11月に心不全で68歳の生涯を閉じました。

Andrea True Connection:More More More

●アンドレア・トゥルー、68歳で死去~「モア・モア・モア」のディスコスター|吉岡正晴のソウル・サーチン

第7位 キャプテン&テニール/ショップ・アラウンド

ビーチボーイズが縁で’75年に結婚、新婚ホヤホヤのうちにデビュー、いきなりヒット。日本ではセカンドシングルの「愛ある限り」が初お目見えとなった、ダリル・ドラゴンとトニー・テニール(元)夫妻によるキャプテン&テニール。’76年に発表したセカンドアルバムからのシングルカットは、ザ・ミラクルズのカバーとなりました。最高位4位。しかし、どのジャケットも2人仲良さげに写っているのに39年目に離婚とはねぇ。

Captain & Tennille:Shop Around

オフィシャルHPより。2014年に離婚が明らかになってからも、「愛ある限り」は永遠に残るって感じでしょうか。

最近のキャプテン&テニール。やっぱり船長帽子被っています。

第6位 ヘンリー・グロス/シャノン

シャ・ナ・ナの初代ギタリストである、ヘンリー・グロスの唯一の全米ヒット曲。サビのファルセットが印象的なナンバー。あの伝説のフェス、「ウッドストック」にも出演。同名記録映画でも、僅かではあるがライヴ映像を観ることができる。ヘンリーは当時18歳、参加した中で最年少アーティストとして記録されております。「シャノン」は、ビーチ・ボーイズのカール・ウィルソンの愛犬が亡くなってしまったことに対しての悲しみを歌っているのですが、残念ながら日本ではシングル未発売。

Henry Gross:Shannon

第5位 ダリル・ホールとジョン・オーツ/微笑んでよサラ

最強ブルーアイド・ソウルデュオ。この曲から始まった、初の全米チャートイン曲。

Daryl Hall & John Oates:Sara Smile

日本で初めて紹介された時は、何故か「ジョン・オーツとダリル・ホール」と逆になっておりました。蛇足ですが、ジョン・オーツが書き下ろした、’75年のピーター・フォンダ主演の映画「アウトロー・ブルース」の劇中歌を、フォンダ自身が歌っております。

初めてとは思えないほど、味があって上手いです!この映画、ロードショーで観たなあ。日本のCMにも沢山出ていましたね。

意外なことに、ピーター・フォンダ初レコーディング。

第4位 ダイアナ・ロス/ラブ・ハングオーバー

’76年のダイアナ・ロスは、この曲の前に「マホガニーのテーマ」で2曲No.1ヒットを出しています。初めはスローで段々とアップテンポなディスコ調になるこの曲は、ちょうど時代にマッチしていたんでしょうね。勢いがあります。

Diana Ross:Love Hangover

この曲には、全米チャートであるエピソードがあるのですが、それは後述しますね。

第3位 ドロシー・ムーア/ミスティ・ブルー

おほほほ、時代を物語る、通称エマニエル椅子に座るジャケットのドロシー・ムーア嬢。グラミー賞を4回受賞している実績を持っています。

Dorothy Moore:Misty Blue

ドロシー·ムーア(Dorothy Moore,1946年10月13日ミシシッピ州ジャクソン生まれ)はアメリカのポップ・R&B・ソウル歌手。ムーアの両親はメアリー·ムーアとメルビン・ヘンドリクス・シニアだった。彼女の父は芸名メルビン・ヘンダーソンで「ミシシッピ・ファイブ・ブラインド・ボーイズ」のメンバーだった。曽祖母に育てられた彼女は、幼い時から教会の聖歌隊で歌い始めた。 ペッツィー・マッキューンとローズマリー・テイラーとともにジャクソン州立大学で「ポッピーズ」というバンドをやっていた。グループでエピック・レコードに1966年『愛の子守歌』を録音し、ビルボードホット100 チャート56位になった。アブコ、GSFとChimneyvilleレーベルでのソロ・シングルが続いた。彼女のキャリアは、マラコ・レコードでの数曲のバラードで、離陸した。 「ミスティ·ブルー」(1976年。ボブ・モンゴメリー作詞作曲)はR&Bチャート1位、ビルボードホット100で3位。 「おかしい、どのように時間がスリップするか」(1976年)はR&B7位、ポップ58位。 「私はあなたを信じる」(1977年)はR&B5位、ポップ27位。 長時間の中断の後、ムーアはゴスペル·アルバム『Givin' It Straight To You』 (1986)を録音。ナッシュヴィルのリジョイス・レコードに。このアルバムには『ワット・イズ・イット』のカバーを収録。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%82%A2_(%E6%AD%8C%E6%89%8B)

ドロシー・ムーア (歌手) - Wikipedia

第2位 シルバー・コンベンション/恋のブギー

シルバー・コンベンションは、ドイツ、ミュンヘンで結成されたディスコグループ。え?ドイツ出身?と驚かれる方も多いのではないでしょうか?前年に「フライ・ロビン・フライ」を大ヒットさせていますが、チャートインはこの2曲のみ。「ゲラップンブギー」と「ザッツライッ」としか言っていないよーな・・・

Silver Convention:Get Up and Boogie(That's Right)

第1位 ポール・マッカートニー&ウイングス/心のラヴ・ソング

見事No.1になったのは、古希を過ぎてもまだまだ元気なポール・マッカートニー率いるウイングスの「心のラヴ・ソング」でした。前作「ヴィーナス&マース」から一番、勢いの良かった時代ですね。この曲は、続く「スピード・オブ・サウンド」(Wings At The Speed Of Sound)からのシングル・カット。

Paul McCartney & Wings:Silly Love Songs

このシングル盤の上部に“来日公演の実現を夢見ながら聞きましょう”とありますが、’75年に1度来日が決まりかけていたんですが直前にご破算に。この時代に来日が実現していたら、本当に後にまで語り継がれるコンサートになったと思います。次の来日決定までに5年の月日を費やし、漸く日本の地を踏んだのに成田で御用。日本のファンはことごとく辛酸をなめたのでした。結局、ウイングスとしての来日は夢となってしまったのでした。

「心のラヴ・ソング」は、5月にNo.1に輝いたのですが、翌週には前出のダイアナ・ロス「ラブ・ハングオーバー」にトップの座を奪われてしまいます。2週間2位のままで、その後再び1位に返り咲き4週連続1位となったのでした。その位、この頃のウイングスには勢いがありました。

Amazon.co.jp: ポール・マッカートニー : スピード・オブ・サウンド (スーパー・デラックス・エディション)(DVD付) - ミュージック

[スピード・オブ・サウンド (スーパー・デラックス・エディション)(DVD付)] ポール・マッカートニー - CD・レコードの購入はオンライン通販アマゾン公式サイトで。お急ぎ便ご利用で当日・翌日にお届け。 デラックスの前にスーパーが付いています。お値段もスーパーですが、マニアにはどんなモノでも揃えたいんでしょうね。

続いて、1976年6月の日本の歌謡曲ベスト10を振り返ってみましょう

デビュー曲「ボーイフレンド」から2年後、何と垢抜けたんでしょう。本当にカワイイです。しかし、わざと間違えるなんて、あざといんじゃないっすか?

元祖バスボン・ガールのチーコ。

ビューティフル・サンデー/田中星児:オリジナルのダニエル・ブーンの大ヒット(日本のみ)を受けての日本語カバー、「せいじおにいさん」は、グッチ裕三の従兄でもあります。

夏にご用心/桜田淳子:中三トリオもこの年には既に、高三トリオとなりました。

赤いハイヒール/太田裕美:「木綿のハンカチーフ」の最強タッグ、松本隆・筒美京平作品。

ジャガー/西城秀樹:どんどん突拍子もなさがエスカレートしていくし、ロックしてます、衣装もジャガーしてます。

わかって下さい/因幡晃:サングラスをとった顔は、どうなっているんでしょうか。わかりません。

きらめき/野口五郎:しばらく兄の佐藤博の曲が続きましたが、これは筒美京平作品

未来/岩崎宏美:デビューして2曲目「ロマンス」で大ヒットを飛ばし、実力派アイドルへ。第5弾。

北の宿から/都はるみ:アンコ椿に代わる、彼女の代名詞的名曲

夏が来た!/キャンディーズ:春一番の次は夏が来た!秋分とか冬至の歌は作れなかったようで。

恋人試験/松本ちえこ:バスボンのCMで流れていた曲と、ちょっと出だしが似ていますね。

関連する投稿


大滝詠一ナイアガラ50周年!幻のスタジオライブ映像が池袋で初公開

大滝詠一ナイアガラ50周年!幻のスタジオライブ映像が池袋で初公開

大滝詠一率いる「ナイアガラ・レーベル」の50周年を記念し、2026年3月27日(金)に池袋HUMAXシネマズで一夜限りのスペシャルイベントが開催されます。長年行方不明とされていた1976年のスタジオライブ映像『Fussa 45 Studio Live 1976』が奇跡の発掘を経て劇場初公開。YMO結成前の坂本龍一ら豪華メンバーが参加した伝説のセッションが、5.1chサラウンドで蘇ります。音楽評論家によるトークショーも行われる本イベントの詳細をお届けします。


鶴光師匠&お美和子さまと行く!昭和の熱気が蘇る北陸2泊3日「青春プレミアムツアー」開催

鶴光師匠&お美和子さまと行く!昭和の熱気が蘇る北陸2泊3日「青春プレミアムツアー」開催

株式会社サンケイ会館は、笑福亭鶴光師匠と田中美和子(お美和子さま)さんとの特別な時間を楽しむ「青春プレミアムツアー」を2026年3月に開催します。連夜の「密室トークショー」を楽しみながら、越前ガニや能登の海の幸を堪能。輪島の「出張朝市」応援など、復興支援も兼ねたプレミアムな北陸の旅を提案します。


吉田拓郎からVaundyまで!『日本ポップス史 1966-2023』発売

吉田拓郎からVaundyまで!『日本ポップス史 1966-2023』発売

NHK出版より、音楽評論家スージー鈴木氏による新刊『日本ポップス史 1966-2023 あの音楽家の何がすごかったのか』が11月10日に発売。1966年以降の日本の大衆音楽を「時代性」と「大衆性」の視点から通史として紐解く決定版です。吉田拓郎、荒井由実、桑田佳祐から米津玄師、Vaundyまで、レジェンドたちの功績と系譜を一本の軸でつなぎます。


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。


完璧・無量大数軍の一人「完肉」の称号を持つキン肉マン『ネメシス』が、SpiceSeedキン肉マンシリーズに登場!!

完璧・無量大数軍の一人「完肉」の称号を持つキン肉マン『ネメシス』が、SpiceSeedキン肉マンシリーズに登場!!

ハイクオリティフィギュアの製造・販売で好評を博している株式会社SpiceSeed フィギュア事業部より、キン肉マンシリーズのフィギュア『ネメシス』が発売されます。


最新の投稿


昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

2026年5月5日、グランドプリンスホテル広島にて「昭和100年」を記念したスペシャルイベントが開催される。広島発の4人組ボーカルグループ「TEPPAN」による昭和歌謡ライブに加え、夜空を彩る打ち上げ花火も予定。ライブ観覧は無料。さらにホテル上層階のレストランではCD付きの特別ディナープランも登場する。


樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

「ひや・きおーがん」のフレーズで親しまれる樋屋製薬の社内倉庫から、長らく歌唱者不明だった過去のCMソング音源が発見された。調査の結果、昭和を代表するコーラスグループ「デューク・エイセス」による歌唱と判明。当時のクリアな歌声を再現した「高音質版」が公開され、昭和歌謡ファンを中心に大きな話題を呼んでいる。


福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

1976年の創業から50周年を迎えた福岡県直方市の「直方がんだ びっくり市」にて、2026年4月17日から19日までアニバーサリーイベント「半世紀祭」が開催された。銘柄牛が50%OFFになる「肉袋」や名物セールの復活、地元ヒーローの参戦など、半世紀の感謝を込めた熱気あふれる3日間の模様を振り返る。


『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

アクションゲームの金字塔『メタルスラッグ』が2026年4月19日に誕生30周年を迎えた。株式会社SNKはこれを記念し、シリーズの再燃・リブートを掲げた記念プロジェクトを始動。新作ゲームの開発を含む多彩な企画の推進や、歴史を振り返る記念映像の公開、特設サイトの開設など、世界中のファンへ向けた展開が始まる。


山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

ソロ・デビュー50周年を迎えた音楽界のレジェンド・山下達郎とJOURNAL STANDARDが特別なコラボレーションを実現。1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録の名曲「WINDY LADY」をテーマにしたTEEがリリースされる。音楽史に刻まれた名盤の空気感を纏える、ファン垂涎の記念アイテムが登場だ。