歴史に残る駄作として名高いファミコンソフト「ゴーストバスターズ」をあらためて振り返ってみる

歴史に残る駄作として名高いファミコンソフト「ゴーストバスターズ」をあらためて振り返ってみる

ファミコンソフト「ゴーストバスターズ」は同タイトルの映画をベースにしたゲームソフトです。映画をベースにしているため世界観もしっかりしており楽しめるゲーム・・・になるはずでしたが、何をどうすればこんな遊びがいのないゲームになるのかと酷評された歴史があります。そこで今あらためてこのゲームのどういったところが酷評されるポイントだったのか振り返ってみましょう。


名作映画をベースに開発された駄作との評判

ゴーストバスターズといえば、1984年に公開された大ヒット映画を思い浮かべる人が多いでしょう。このファミコンゲーム「ゴーストバスターズ」は、その名作映画をベースに開発されたアクションゲームです。
発売は1986年9月。ゲーム会社ではなく徳間書店から発売されており、やはり名作映画がベースになっているんだなあと実感します。
しかし、このゲーム、発売当初から散々の評価だった様です。

原作の世界観はどこへ・・・?

真ん中のゴーストバスターズのロゴを動かして、複数あるビルのうちどれか一つに向かいゴーストを退治しながら進めていくようです。

シンプルな初期画面

何はともあれ、まずはゲームをスタートさせてみましょう。マス目状に造られた街が現れ、真ん中におなじみのゴーストバスターズのロゴがあります。
どうやらこのロゴを動かす様ですが・・・

まずはゴースト退治の道具を買うことから

どうやらこの世界ではゴーストを退治する道具がショップで売られている様です。
原作映画だと博士が開発していたように記憶しているのですが、まあいいとしましょう。
画面右上にある「SHOP」に向かいます。
SHOPの中に入ると・・・・

ショップの入り口を入ったはずなのに、なぜかカーレースが始まります。
他の車が幅寄せしてきたり追突してきたりするのですが、その度に所持金が減りアイテムを買うお金がなくなっていく様です。

え? いきなりカーレース?

この時点で開発者に文句を言いたいことは山ほどあるのですが、とりあえずショップで道具を買って近くのビルにゴースト退治に向かいましょう。
♪ゴーストバスターズ!♪

ビルに到着すると待ち受けるゴーストたち。このゴーストを退治して所持金を増やし、道具を買い、退治し、条件を満たしたらいよいよボスのいるZULL寺院へ向かうことになるのです。

色が変わっているビルが目的地の様です

ゴーストバスターズ : ファミコン名作の杜

と、ここで問題発生

どうやら最終ステージへの突入条件は取扱説明書にも書かれていない様です。
この点については多くの攻略サイトが指摘しており、あくまでも推測ですが$15,000以上稼ぐことが条件と言われています。
しかし、ゴーストを退治して小銭を稼いでも、カーレースで所持金が減り、アイテム購入で減り、なかなか$15,000を稼ぐことができません。

これを裏技と言っていいのだろうか・・・?

しかし、簡単に$15,000を稼ぎ出す裏技が存在するのです。
その方法ですが、とっても簡単です。
ショップに行き、ゴーストアラームを買い、その場で売ることを繰り返すだけです。

はあ? と思うでしょうが、このショップ、ゴーストアラームの販売価格が$2,000であり、買取価格が$3,000なのです。従って、買って売ることで$1,000の利益が出る仕組みになっています。
これを15回繰り返せは、あら不思議、ゴーストを1体も退治していないのに所持金が$15,000になっています。

ていうか、裏技というよりバグではないでしょうか・・・?

何はともあれ、ボスの待ち受けるZUUL寺院へ

関連する投稿


レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム関連の復刻・配信ビジネスなどを行うD4エンタープライズが運営するレトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」にて、新規コンテンツ『トラぶるCHASER 第1話 トラブルは空から未来から(PC-9801版)』『3Dテニス(MSX版)』の配信がスタートしました。


『オホーツクに消ゆ』と北海道紋別市がコラボ!ゲームに登場するシーンを使用したアクリルジオラマが「ふるさと納税返礼品」に!

『オホーツクに消ゆ』と北海道紋別市がコラボ!ゲームに登場するシーンを使用したアクリルジオラマが「ふるさと納税返礼品」に!

ジー・モードより、推理アドベンチャーゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~』の世界観を再現したオリジナルグッズが、北海道紋別市のふるさと納税返礼品として提供されます。


創刊20周年特集は過去20年間の国内ソフト売上ランキング!ゲーム業界のデータ年鑑「ファミ通ゲーム白書 2025」が発売!

創刊20周年特集は過去20年間の国内ソフト売上ランキング!ゲーム業界のデータ年鑑「ファミ通ゲーム白書 2025」が発売!

角川アスキー総合研究所より、国内外ゲーム業界のデータ年鑑『ファミ通ゲーム白書2025』が発売されます。発売予定日は8月7日。


伝説のレトロゲームに有野課長が果敢に挑む!『ゲームセンターCX DVD-BOX22』が発売決定!初回限定版も要チェック!

伝説のレトロゲームに有野課長が果敢に挑む!『ゲームセンターCX DVD-BOX22』が発売決定!初回限定版も要チェック!

伝説のレトロゲームに有野課長が果敢に挑む、超人気ゲームバラエティ番組「ゲームセンターCX」(CS放送フジテレビONE スポーツ・バラエティで放送中)のDVDシリーズ第22弾、『ゲームセンターCX DVD-BOX22』が発売されます。


X68000 Z専用ソフト『ソル・フィース・夢幻戦士ヴァリスⅡPACK』が好評発売中!!

X68000 Z専用ソフト『ソル・フィース・夢幻戦士ヴァリスⅡPACK』が好評発売中!!

株式会社エディアより、1989年から1990年にかけて発売されたX68000用ゲーム「ソル・フィース」「夢幻戦士ヴァリスⅡ」を収録したX68000 Z専用ソフト『ソル・フィース・夢幻戦士ヴァリスⅡPACK』が現在好評発売中となっています。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。