映画『O嬢の物語』
映画『O嬢の物語』は、1975年ポーリーヌ・レアージュ原作のSM文学小説『O嬢の物語』映画化した作品です。
監督のジュスト・ジャカンは1940年8月8日ナチス・ドイツの占領下のフランス、ヴィシーで生まれ、父はオランダ人、母はイギリス人です。パリにてファッションカメラマンとして「ELLE」、「ヴォーグ」誌の写真担当を経て、1974年『エマニエル夫人』で監督デビューします。
若く、美しいO嬢

O嬢は恋人ルネへの愛を証明するためにロワシー城へ向かい、全裸で鞭打たれます。
O嬢とジャクリーヌ嬢の関係

O嬢は自分が撮影したジャクリーヌの写真の見て、愛おしそうに触ります。そして恋人ルネがくる気配を感じたO嬢は、ジャクリーヌの写真を隠します。


ロワシー城


「アンヌ・マリー」の館で陰部へ鉄輪を付けられ、愛の証しのためカラダに焼き印を押されるO嬢

O嬢の恋人ルネ(ウド・キア)

O嬢は、パンティとガターベルトを脱いでもストッキングは履いたままなんです。

映画『O嬢の物語』のエピローグとも言える車の中で恥辱を受けるO嬢、恋人ルネの命令に従い乳房を露出している時も車のドライバーがバックミラーでチラッと見たりします。ドライバーの視線に緊張しながらO嬢はその視線を楽しんでいるのかもしれません。
イギリス人スティーブン卿
ステファン卿はイギリス人の貴族で、高位の身分の男性です。

イギリス人のステファン卿がフランス語でO嬢を調教します。頭の中はイングリッシュと思うんですけど、エロはフランス語OKなんですね。
映画『O嬢の物語』未発表場面ノラに鞭打たれるO嬢

なぜO嬢に鞭撃つのが、ノラなんでしょうか。ステファン卿がノラを止めています。

フィナーレの「ふくろう」の夜会
ステファン卿は友人の船長の性の楽しみのためにO嬢を譲り渡します。船長により夜会が開かれ、「ふくろう」の仮面をかぶったO嬢が全裸で登場します。

映画『O嬢の物語』O嬢の「O」の焼き印

SMはM(マゾヒスト)がS(サディスト)を支配する。Mを喜ばすためにSがサービスをする。男たちは若く美しいO嬢の支配されていたとも考えられます。

恋人ルネからステファン卿、そして船長に譲り渡された、O嬢は男たちに捨てられたのでしょうか。
美しいO嬢を男たちがシェアし、O嬢が自ら有能なサディストを選んだのかもしれません。
映画『O嬢の物語』について
映画『O嬢の物語』ヘアが解禁された無修正作品です。女性同士の同性愛を思わせるレズシーンや男女のセックスシーンもあります。AVと違い局部が映ることは無く、O嬢が鞭で打たれるシーンはOの苦痛を示す声と鞭が宙を舞う「ヒューッ」という音は聞こえます。しかし、鞭打つ音はしません。痛さや暴力を感じないのです。