『超人バロム・1』(1972年・日本テレビ放送)の「ドルゲ事件」 「このドラマはフィクションで・・・・・」というテロップの先駆けとなった
気持ち悪いにも程がある、現代では放送禁止レベルの「ドルゲ」魔人たち・・・
「超人バロム1」のラスボスの「大魔人ドルゲ」。ラスボスらしく、かっこいい方です。
グロテスクにも程があるドルゲ魔人たち・・・これでは、子供の名前が「ドルゲ」だったら・・・いじめられてしまう!
こんなグロテスクな「ドルゲ」魔人が出たら、現代なら、子供が泣き出し、親の苦情の電話が鳴りっぱなしな酷なレベル
気持ち悪くてホラーな「ドルゲ」魔人の世界だ。70年代のエロ・グロ・ナンセンスのなせる技すぎる。
気持ち悪くするのが目的なのか「ドルゲ」魔人の造形美
なんとドイツ人の「アルント・ドルゲ」君が学校でいじめられるという事件が起きて、番組にクレームが入った
なんと、ドルゲという名前の子供が存在した!「ドルゲ」という名前の子供「魔神ドルゲは僕じゃない!」(画像は当時の新聞)
ドルゲ魔人「えええっ!ドルゲなんて名前の子供が日本にいたんかい!」
「超人バロム1」の悪の組織のボスの名前が「ドルゲ」という名前だった。怖すぎるデザインのドルゲ魔人達。
それが原因で、その当時日本に在住していたドイツ人のアルント・ドルゲという名前の子が「学校でいじめられる」という事で、この子の親が放送局に抗議をした。
その結果、放送局は番組の最後に
「このばんぐみにでてくるドルゲというなまえはじっさいのなまえとはかんけいありません」というテロップを流す事にしました。
子供でも読めるように漢字は使いませんでした。
さらに、ミスター・ドルゲ役をしていた俳優の室田日出男(第2 - 11話)を番組から降板させるという対応を取りました。
放送局は対応策として番組の最後にテロップを入れた(画像のもの)。
バロム・1 - Wikipedia
ドルゲ魔人「うふふ・・・ドルゲ魔人は架空の存在です!実在の人とは関係がありません!」
このドルゲ事件は
他の番組でも最後に「このドラマはフィクションで・・・・・」
というテロップを流すきっかけにもなりました。
それにしても、ドルゲ魔人は変なのが多いですね・・・首の上に顔がなくて、両手に顔がついてる。
どうですか、ドルゲ魔人、妖怪より怖い。創意工夫に満ちています。
『超人バロム・1』は、ファンも多い、記録よりも記憶に残るヒーロー。