昭和の怪獣映画(ゴジラシリーズとガメラシリーズは除く)

昭和の怪獣映画(ゴジラシリーズとガメラシリーズは除く)

ゴジラシリーズとガメラシリーズは除く、『獣人雪男』(1955年・東宝)から『恐竜・怪鳥の伝説』(1977年4月29日・東映)までの昭和の怪獣映画をおさらいしてみましょう。


ガッパ親子3人の再会

ガッパ親子3人は夜明けの空を飛び去っていく。

『宇宙大怪獣ギララ』(1967年・松竹)

『宇宙大怪獣ギララ』(うちゅうだいかいじゅうギララ)は、松竹が製作し、1967年(昭和42年)3月25日に公開されたカラー怪獣映画作品。または、この作品に登場した架空の怪獣。
同時上映は『科学の驚異 ミサイル大空を飛ぶ』。

松竹が制作した唯一の怪獣映画。本作以前の日本映画界では、円谷英二のもと、東宝で「ゴジラシリーズ」を含めた「怪獣映画」が年二本のペースで公開されていたが、予算と特撮を駆使した怪獣映画の参入は、各社及び腰であった。このなか、1965年(昭和40年)に大映が『大怪獣ガメラ』を制作して怪獣映画市場に参入、大ヒットとしていた。

1966年(昭和41年)初頭に、円谷監督の興した円谷特技プロダクションによって制作されたテレビ番組『ウルトラQ』(TBS)が放映されると、これをきっかけに子供たちの間で、空前の「怪獣ブーム」が起こった。同年3月には大映が前年の『大怪獣ガメラ』の続編として『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』を『大魔神』と二本立て公開。前作を上回る大ヒットとした。

1967年(昭和42年)に入って、怪獣ブームはますます過熱。テレビでは怪獣の登場する特撮番組が目白押しとなり、映画界では東宝の「ゴジラシリーズ」、大映の「ガメラシリーズ」が両社のドル箱となっていた。この一大社会現象を背景に、当時斜陽化しつつあった邦画界の中、日活・松竹もこれを好機ととらえ、競い合って特撮怪獣映画を製作する事態となった。

こうして日活が『大巨獣ガッパ』を製作し、これに対抗して松竹が製作し、大映の『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』に続き、日活の『大巨獣ガッパ』に先駆けて春休み興行に打って出たのがこの『宇宙大怪獣ギララ』である。

出典 宇宙大怪獣ギララ - Wikipedia

『宇宙大怪獣ギララ』(1967年・松竹)

ギララ
身長60m
体重15,000t(松竹宣伝課資料より)
謎の発光体がアストロボートに噴霧した胞子状の発光物質が、地球のFAFCに持ち帰られ、怪獣に変化した。当初は小型であったが、地球上の電気や電子エネルギーを吸収して巨大化した。

長い爪で建物を破壊し、口から白色の火球を吐いて暴れる。身長と同じ大きさの赤い火球になって飛行することも可能。噴霧した物質に含まれるギララニウムが弱点で、これによってエネルギーを吸収されると体が縮んでしまう。

宇宙大怪獣ギララ

宇宙大怪獣ギララ

宇宙大怪獣ギララ

宇宙大怪獣ギララ

宇宙大怪獣ギララ

『緯度0大作戦』(1969年・東宝)

『緯度0大作戦』(いどゼロだいさくせん)は1969年(昭和44年)7月26日に公開された日本とアメリカ合衆国の特撮映画。カラー、シネマスコープ。上映時間は89分。1974年(昭和49年)12月14日には「東宝チャンピオンまつり」で『海底大戦争 緯度0大作戦』(かいていだいせんそう いどゼロだいさくせん)と短縮・改題してリバイバル公開された。

「ストーリー」
海底火山の噴火によって浮上できなくなった潜水調査員は、謎の潜水艦アルファ号に救助され、海底2万メートルの地底世界に存在する緯度0基地に迎えられた。地底世界には地上から消えたと思われていた高名な科学者がおり、人工太陽を初めとする高度な技術文明を誇っていた。

だが、その別天地にも争いはあり、マッドサイエンティストのマリク博士は、アルファ号および艦長のマッケンジーを排除しようと、虎視眈々と狙っていた。別の地上の調査隊である岡田博士親子がマリク博士に捕らえられたことを知ったマッケンジーは、マリク博士の本拠地に急行する。そこには、敵艦黒鮫号に加え、マリク博士の手で改造された半獣半人の怪物たちが待ち構えていた。

出典 緯度0大作戦 - Wikipedia

『緯度0大作戦』(1969年・東宝)

グリホン
体長:4 - 30メートル
翼長:7 - 50メートル
体重:300キログラム - 2,000トン
マリクがライオンのボディにハゲタカの翼と黒い蛾の脳を移植して作り上げ、脚の先に鉄の爪をつけた合成怪獣のグリフォン。巨大化血清によりあっという間に30メートルに成長した。しかし、黒い蛾の脳を移植したためにマリクの命令を無視し、一貫して休憩し続けていた。その後、マリクらが乗る黒鮫号が島の磁力で逃げられないままアルファ号を撃ち落とそうとしている最中に突如、黒鮫号を襲撃。マリクが誤って崖にレーザー砲を撃ったことで起きた崖崩れに黒鮫号ごと巻き込まれ、黒鮫号の爆発に巻き込まれる。

頭部造形は利光貞三、胴体は八木康栄による。演技者は中島春雄。演技者の出入り口は、腹側につけられている。2尺(60センチメートル)ほどのミニチュアが作られ、飛行シーンのほとんどに使われた。

グリホン

グリホン

『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦! 南海の大怪獣』(1970年・東宝)

『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦! 南海の大怪獣』(ゲゾラ ガニメ カメーバ けっせんなんかいのだいかいじゅう)は、1970年8月1日に夏休み東宝チャンピオンまつりの1本として公開された東宝製作の特撮映画作品。カラー、シネマスコープ。上映時間は84分。

無人ロケット・ヘリオス7号を襲った宇宙生物は、それに取り付いて南洋の孤島セルジオ島に飛来し、地球の生物に寄生して怪獣化させた。そこに訪れた日本のカメラマン、生物学者達は島民達と共にそれらの怪獣達と戦うのだった。

出典 ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣 - Wikipedia

『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦! 南海の大怪獣』(1970年・東宝)

大いか怪獣 ゲゾラ・大蟹怪獣 ガニメ・大亀怪獣 カメーバ

大いか怪獣 ゲゾラ
宇宙生物がカミナリイカ(モンゴウイカ)に憑依して誕生した怪獣。名前だけはセルジオ島民に海の怪物の伝承として伝わっており、それが名前の由来となっている。体温は0度であり、触れた物を凍らせるが、その反面、超音波だけでなく熱にも極端に弱い。太郎たちが島に乗り込んでから幾度に渡って人間に襲いかかるが、島民たちの村を襲撃した際に松明を嫌ったことから熱に弱いことが発覚する。そして進路上に撒かれたガソリンによる火柱で致命傷を負い、海に逃げ込んだところで死亡する。
スチル写真やオープニング画面等ではガニメやカメーバと戦っているが、劇中ではこの2匹とは交戦せずに死んでいる。
体長:30メートル
体重:2万5千トン

大いか怪獣 ゲゾラ

大蟹怪獣 ガニメ
ゲゾラから分離した宇宙生物がカルイシガニに憑依して誕生した怪獣。ゲゾラと違って全身を固い甲殻で覆われており、銃火器類の攻撃が一切通用しない。工藤とアヤ子を執拗に追撃した末に誤って崖から転落して動けなくなり、最後は太郎の機転で近くにあった弾薬庫の爆破に巻き込まれて倒される。しかし、宇宙生物が別のカルイシガニに取りついた2体目が登場、小畑に取り付いた群体の指示で太郎らを襲おうと再度上陸した所を小畑が開放したコウモリの超音波を浴びて凶暴化、仲間であるはずのカメーバと戦う。
体長:20メートル
体重:1万2千トン
特技監督の有川貞昌は、このガニメの口の部分の気持ち悪さや泡のギミックに特にこだわったとコメントしている。「ガニメ」のネーミングは、谷精次によると「ガニ(食用にならないカニ)」+「ニャロメ」から。
造形は安丸信行、八木康栄による。スーツアクターはゲゾラ同様、中島春雄。口から泡を吹く仕掛けが組み込まれ、左右の顎、眼球がリモコンで動く。全身の毛は麻を使用した。実物大のハサミも制作され、効果的に使われた。
ゲーム『ゴジラトレーディングバトル』ではゴジラと共演し、本作の怪獣で唯一オープニングにも出演している。

大蟹怪獣 ガニメ

大亀怪獣 カメーバ
体長:20メートル
体重:2万8千トン
無人宇宙船ヘリオス7号に付着して南太平洋のセルジオ島に飛来したアメーバ状の宇宙生物がマタマタガメに付着して生まれた怪獣。マタマタガメの姿のまま巨大化しており、いわゆる怪獣というよりは「巨大生物」といった趣がある。宇宙生物の弱点である超音波を放つコウモリを探す太郎とアヤ子の前に現れて二人を追跡するが、二人が逃げ込んだ先の鍾乳洞にもコウモリがいたことで退けられる。その後は宇宙生物の支配を脱した小畑が解き放ったコウモリの群れに思考自体を乱され、同種の宇宙生物により怪獣化した巨大蟹ガニメの2体目との同士討ちに陥り、最期はガニメともども火山の噴火口に飲み込まれる。

大亀怪獣 カメーバ

『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』(1972年・東宝)

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