『ガメラシリーズ』(怪獣映画12作品)に登場する怪獣(1965年から2006年):バルゴン・ギャオス・ギロン・レギオン・イリスほか

『ガメラシリーズ』(怪獣映画12作品)に登場する怪獣(1965年から2006年):バルゴン・ギャオス・ギロン・レギオン・イリスほか

『大怪獣ガメラ』(1965年)以降も続編、及びガメラの登場する映画作品が継続的に製作されてガメラシリーズ。東宝のゴジラシリーズと共に日本の怪獣映画を代表する作品群です。このガメラシリーズの映画12作品に登場する怪獣をおさらいしてみましょう。


1965年 第1作『大怪獣ガメラ』(監督:湯浅憲明)大映(現:角川映画)

『大怪獣ガメラ』(だいかいじゅうガメラ)は、大映東京撮影所が製作し、1965年(昭和40年)11月27日に封切り公開された日本の特撮怪獣映画。白黒、ワイドスクリーン、78分。
同時上映は大映京都撮影所作品『新・鞍馬天狗 五條坂の決闘』。ガメラシリーズの第1作である。

日本の日高教授らは砕氷調査船「ちどり丸」で北極のエスキモー集落を訪れ、そこでアトランティス大陸にいたという謎の亀の調査中に、上空を飛行する国籍不明機を目撃する。ちどり丸からの通報によりこの国籍不明機をアメリカ空軍が追跡したが、反撃されたために撃墜する。だが、この国籍不明機は核爆弾を搭載しており、その爆発により、氷の下に8000年以上も眠り続けていたアトランティスの伝説の怪獣「ガメラ」が突然目を覚まし、ちどり丸を撃沈して姿を消す。その後、世界各地で未確認飛行物体が目撃されるが、それとガメラを結びつける者はいなかった。

ガメラは灯台の光に誘われて突如、北海道襟裳岬に上陸する。人々を恐怖のどん底に落とし入れる一方、崩れかける灯台に取り残された俊夫を救うという一面も見せるガメラは、さらに熱エネルギーを求めて羊蹄山の地熱発電所を襲撃するが、自衛隊による冷凍爆弾と発破でひっくり返ってしまう。後は餓死するだけと喜ぶ人々をよそに、ガメラは手足を引き込んでジェット噴流を噴射し始め、まもなく回転しながら空の彼方へ飛び立っていく。

そして、ガメラは羽田空港から東京に上陸して都内を蹂躙し、コンビナートで動きを止める。全国各地から集められる石油の熱エネルギーを次々と吸収するガメラに、人類はついに最終手段として「Zプラン」の転用を決定。Zプランとは、伊豆大島に設けられた火星調査ロケットの前線基地のことであり、ガメラをこの巨大なロケットの先端カプセルに封じ込めて火星に追放しよう、というものである。ガメラが悪者扱いされることを俊夫が嫌がる中、東京湾から大島まで石油が流されて着火され、大島へのガメラ誘導作戦が始まる。

出典 大怪獣ガメラ - Wikipedia

1965年 第1作『大怪獣ガメラ』(監督:湯浅憲明)

北極の氷の下で眠っていた、古代アトランティスの伝説に登場する巨大な亀。炎など熱エネルギーを吸収し、口から火炎を放射する。手足を引っ込めて炎を噴き出し、「回転ジェット」によって大空を飛行する。凶暴であるが、子供に対しては親愛の情を見せる。
身長:60メートル
体重:80トン
飛行速度:マッハ3

外見のモデルについては諸説あり、
・大映社長の永田雅一が飛行機に乗っていて見つけた亀形の島、または空飛ぶ亀の幻影。
・大映東京撮影所近くの神社にいた、女性が参拝すると姿を見せる「スケベガメ」という愛称の亀。
・ピー・プロダクション社長のうしおそうじが、1962年(昭和37年)に企画した特撮テレビ番組『STOPシリーズ』のデモフィルムに登場する巨大な亀。

大怪獣ガメラのスチール

旧大映時代の『ガメラ』は、東宝製作のゴジラシリーズの大人気を見た当時の各映画会社がこぞって誕生させた怪獣映画作品群の流れを受け、誕生した。

巨大な亀の姿をした怪獣。甲羅の表面が「鱗のような重なり合った形状」になっており、下顎の左右両端から大きな牙が1本ずつ、上に向かって生えている。血液は緑色である。

本物の亀のように、頭や手足、さらには尾までも甲羅内へ引き込める。引き込んだ後はくぼんだ部分から火炎を噴射し、その推進力を利用して大気圏内はもちろん宇宙空間でも飛行できる(四方から火炎を噴射しつつ回転して飛ぶ場合と、後脚の部分のみ火炎を噴射して前を向いたまま飛ぶ場合がある)。平成作品では、膝や肘からのジェット噴出で飛行している。最高飛行速度はマッハ3以上。

回転飛行形態の際、昭和作品では比較的ゆっくり回転しているが、平成作品では格段に回転速度が上がっており、超高速で回転をする(VFXの技術力の向上によるものもあるだろうが)。

キャラクターとしてのガメラ

1966年 第2作『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(監督:田中重雄、特撮監督:湯浅憲明)

『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(だいかいじゅうけっとう ガメラたいバルゴン)は、大映東京撮影所が製作し、1966年(昭和41年)4月17日に公開された日本の特撮映画作品。「ガメラシリーズ」の第2作。同時上映は『大魔神』。総天然色、大映スコープ、101分。

『大怪獣ガメラ』の半年後に公開された作品で、再び現れたガメラと新怪獣バルゴンとの闘争を描く、ガメラシリーズ初の総天然色による第2作。「古都対決」が打ち出され、日本の怪獣映画としては初めて、「大怪獣決闘」と副題がつけられた作品である。大映東京撮影所作品。

前年公開された『大怪獣ガメラ』が大ヒットとなったため、第2弾として急遽企画された作品だが、大映専務であった永田秀雅によると、大映本社は『大怪獣ガメラ』について、「東宝のゴジラの二番煎じで、よくこんなものをやれるな」と営業部でも危険性を感じていたという。

ところが『大怪獣ガメラ』は予告編が劇場で流れてから前売りが急激に売れ、大ヒット。本社側もこれを受け、社長の永田雅一が直々に製作者名として自らの名をクレジットさせ、破格の予算を投入して製作に乗り出す意気込みとなった。

出典 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン - Wikipedia

1966年 第2作『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(監督:田中重雄、特撮監督:湯浅憲明)

体長:80メートル
体重:70トン
ニューギニアの孤島にある魔境“虹の谷”に隠されていたオパールに似た卵から誕生した、現地で「千年に一度誕生する」と言い伝えられている伝説の怪獣。鼻先から前方へ伸びる大きな角を持つワニとオオトカゲを合わせたような外見の四足歩行生物である。

本来は孵化から10年近い年月を経て成長するところを、卵の状態で医療用の赤外線を浴びたため、孵化後わずか数時間で巨大化した、特異体質の変異個体である。ダイヤモンドの放つ光に引き寄せられる習性があるため、ニューギニアの部族に伝わるバルゴン誘導のための特別なダイヤが自衛隊の誘導作戦に使われるものの、こういった事情で、赤外線を当てて増幅されたダイヤの光でなければ認識できなくなっている。

冷凍怪獣 バルゴン

バルゴンの背筋に並ぶ光り輝くトゲからは「悪魔の虹」と恐れられる虹色の殺人光線を放つ。

冷凍怪獣 バルゴン

冷凍怪獣 バルゴン

バルゴンは噛み付きや舌による直接攻撃などで応戦するも次第に劣勢となり、最後はガメラに湖に引きずり込まれたために皮膚が溶解し、そのまま絶命する。

1967年 第3作『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(監督:湯浅憲明)

『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(だいかいじゅうくうちゅうせん ガメラたいギャオス)は、大映が製作し、1967年(昭和42年)3月15日に公開された日本の特撮映画作品。ガメラシリーズの第3作。同時上映は『小さい逃亡者』。総天然色、大映スコープ、87分。

1967年 第3作『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(監督:湯浅憲明)

超音波怪獣 ギャオス
身長:65メートル
翼長:172メートル
体重:25トン
出身地:日本列島、中部大断層地帯(フォッサマグナ)

コウモリをモチーフにした飛行怪獣。劇中では英一少年の「鳴き声がギャオーって聞こえるから」との言から「ギャオス」と名付けられたが、この「ギャオーって鳴くからギャオス」という思いつきは、実際は大映専務の永田秀雅によるものだった。

首の骨が音叉のように二股になっており、このため鳴き声が超音波振動を起こしレーザーメスとなるという設定。青木博士は過去にも現在にも類似した動物が存在しないため、ギャオスを「怪獣類」に属する生物と分類している。ポスターや各種宣材では「人喰いギャオス」とうたわれ、「人を食う」というキャラクターが強調された。

超音波怪獣 ギャオス

空腹となったギャオスは「AGIL」照明弾を潜り抜け、夜間名古屋市上空へ侵入。

ギャオスは蹂躙の限りを尽くす。

鳴き声が超音波振動を起こしレーザーメスとなる

ギャオスは甲高く叫ぶとともに、その口から黄色い怪光線が放たれ、光線はガメラの腕を鋭く斬り裂く。

ギャオスが腹から出す霧状の黄色い消火液によってジェット噴射を止められたガメラは伊勢湾に落ちる。

名古屋上空に、激しい大怪獣空中戦が展開される。

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