少年ビックリマンクラブ

ストーリー
ビックリマンをこよなく愛する小学生・マン太をはじめとする4人の少年達が「ビックリマンクラブ」を結成し、学校の校庭に秘密基地を作ったり、ビックリマンシールを巡る騒動を通じて友情を深めていくなどの活動を行っていくお話です。
基本的には1話完結。ギャグ要素が強いが、ビックリマンシールにかける彼らの情熱は本物であり、シール投げなどの必殺技を使用して窮地を脱したりします。物語の中には様々なビックリマン的要素が散りばめられており、例えば小学校の生徒や学校の先生がとあるキャラクターに似ていたり、ビックリマン世界における仕掛けなどを再現してマン太達に挑戦してくるなど、なかなか凝っています。

天聖小ビックリマンクラブ

山田マン太(やまだ マンた)※スーパーゼウス

若井(わかい)※若神子

具留目食べ作(ぐるめたべさく)※シャーマンカーン
妖怪火車 逆モチ殺し!! - ナベキチの珍奇講座

七助(ななすけ)※七助(ななじょ)
少年ビックリマンクラブ顧問 吉岡平助(よしおか へいすけ)先生
吉岡先生は、天聖小学校5年2組、マン太と具留目のいるクラスの担任教師兼、自称ビックリマンクラブ部長として、マン太たちにまとわりつきます。初登場シーンでは、大人である自分がビックリマンファンであることを恥ずかしく思っていて隠そうとしますがすぐにばれます。
そしてその行動の一つ一つが徹底的にダメである。浅はかで思慮が足りず短絡的、単純な行動原理に下品なふるまい、どれをとっても救いの余地がない。

アローエンジェルのコスプレをする吉岡先生

アローエンジェルに夢中な吉岡先生

チンチンにシールを貼る若井
少年ビックリマンクラブに学ぶ!遊ぶだけじゃないシールの利用方法

火事のとき、防火服にしましょう。

凶暴な犬をこらしめる

まさかの神輿。
少年天魔クラブ

魔覇ドラゴット、ロー螺竜、バクトロ魔Ω
作中のエピソードは、当時実際におこっていた出来事でした
「ビックリマンクラブ」は当時のコロコロコミックで実際にロッテ公認のファンクラブとして企画された作品で、付録としてライセンスや会員証が作られました。 作中に登場する「偽物シール」「シールの金銭取引問題」「販売は一人三個まで」といった要素の数々は、当時のビックリマン事情の中で実際にあったことです。
ライセンス

ひとり3個まで
当時のビックリマンの人気は凄まじく、スーパーや駄菓子屋にビックリマンチョコ○○日に入荷!の張り紙が貼られれば、子供が1時間以上の行列をつくりチョコを買ったり、レジ前に置いてある箱の中からお一人様3個まで買える。という購入制限がありました。とにかく3個。泣いてもわめいても3個だけ。
親に頼んで家族でビックリマンチョコの行列に並ぶような光景もよくみられました。


『シールなんか金でいくらでも集まるぜ。すごいだろう。』
偽シール問題
お店では3個しか買えない…でももっと欲しい…
しかし製造元のロッテでも製造できる数に限りがある為、お店自体にも入荷制限がかかっており、行列に1~2時間並んでもビックリマンが買えない子供も当然出てきます。
そんな時にこどもが向かった先は、駄菓子屋やスーパーに置いてあった、ビックリマンのガチャガチャでした。しかし、こちらは実は偽者で、裏の表示が『ロッテ』ではなくて『ロッチ』でした。
そう、いわゆる偽者です。やっとお目当てのシールが出て大喜びしたこども。しかしお友達に見せたら『これは偽者だ!うそつき!』と責められてしまいます。

よくも子供相手に、ひどいパクリ商品をだしたものです。なんとこのロッチシールは、全盛期の1987年に発売されてからのたった半年で1,000万枚以上を売上げ、偽者のロッチシールでおよそ3億5,000万円を稼ぎだしたそうです。
その会社『コスモス』について語るととても長くなりますので、こちらをご覧ください。
いろんな意味で有名だったコスモスのガチャガチャ、そして有名なビックリマンのパクリ「ロッチ」騒動について。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
「ロッチ」のシールを売り出したコスモスはその後どうなったか : Timesteps

駄菓子屋裏の工場で偽物シールを作らせていた、ありがた屋
『ロッチ』のチの部分の真ん中の線をカッターの刃などで削って『ロッテ』に改造して、シールを現金で売買していた駄菓子屋兼プラモ屋に警察が出動してくるような事件もありました。
いかがでしたでしょうか?
まだお家にコミックスが残っている方は、ぜひ読み返してみてください。
中古はお高めのようです。ぜひ再販してもらいたい作品です。