『ブレードランナー』(1982年)SF映画の金字塔

『ブレードランナー』(1982年)SF映画の金字塔
『ブレードランナー』はサイバーパンクSFの傑作:退廃的な近未来世界のイメージと遺伝子工学の進化によるレプリカント(人造人間)の登場

『ブレードランナー』はサイバーパンクSF作品の傑作:退廃的な近未来世界のイメージと遺伝子工学の進化によるレプリカント(人造人間)を通じて、生命についての哲学的な命題を扱った

レプリカント(人造人間)のヒロイン「レイチェル」と人間の主人公「デッカード」の恋愛も描かれる
『ブレードランナー』のストーリー

2019年、地球環境の悪化により人類の大半は宇宙に移住し、地球に残った人々は人口過密の高層ビル群が立ち並ぶ都市部での生活を強いられていた。
ブレードランナー〜続編決定! あらゆるカルチャーを圧倒した「奇跡的な作品」|TAP the SCENE|TAP the POP

リドリー・スコットが来日した際に訪れた新宿歌舞伎町の様子などは作品作りのヒントになっている

超高層ビルの間を飛び交うエア・タクシー
一方、遺伝子工学の進化により、人間にきわめて酷似したレプリカント(人造人間)が次々に製造され、人間の代替として宇宙開拓の最前線に投入され、過酷な労働を強いられていた。
それに反発した6匹のレプリカントが脱走し、スペースシャトルを奪って地球に逃亡してきた。そのうち2匹が事故で死に、残る4人が人間に紛れてどこかに棲息しているという。
ハリソン・フォード演じる主人公、リック・デッカード

人間そっくりなレプリカントを処刑するという自らの職に疑問を抱き、ブレードランナーをリタイアしていたデッカード

リック・デッカード 本作の主人公 ブレードランナー(演:ハリソン・フォード)

近未来的な高層ビルが立ち並ぶ景観の中に猥雑でアジア的な日常風景が溶け込んでいる

リック・デッカード(演:ハリソン・フォード)

デッカードは優秀な能力ゆえに元上司ブライアントから現場復帰を強要される。
デッカードはまずネクサス6型を開発したタイレル社まで足を運んだ

タイレル博士(ジョー・ターケル)にレプリカントを判別するテストを見せてほしいと言われ、博士の秘書であるレイチェル(ショーン・ヤング)にテストを実施することに。
レプリカントを判別するテストの結果、レイチェルはレプリカントであることが分かる。
だがレイチェル自身は今まで自分は人間であると思っていたので、この結果に衝撃を受けた。

エルドン・タイレル博士(タイレル社の社長) レプリカントを生んだ科学者
デッカードはタイレル博士の秘書「レイチェル」の謎めいた魅力に惹かれていく。

レイチェル(実はレプリカント)本作のヒロイン タイレル社秘書

レイチェルは最新型のレプリカント

デッカードはタイレルの秘書「レイチェル」の謎めいた魅力に惹かれていく。

二人は恋に落ちる
「デッカードブラスター」(通称)で「レプリカント」を狩ってゆく「デッカード」(演:ハリソン・フォード)

「デッカードブラスター」(通称)で「レプリカント」を狩ってゆく「デッカード」(演:ハリソン・フォード)
レプリカントの処刑を命じられた専任捜査官(ブレードランナー)のデッカードは、ヘビのウロコを手掛かりにまず女レプリカントを射殺。

ゾーラ(女性レプリカント)

「デッカードブラスター」(通称)をバンバン撃つ

「デッカード」(演:ハリソン・フォード)は「デッカードブラスター」でゾーラ(女性レプリカント)を射殺した。

「デッカード」(演:ハリソン・フォード)は「デッカードブラスター」でゾーラ(女性レプリカント)を射殺した。
偶然にもこの現場を別のレプリカントであるリオン(ブライオン・ジェームズ)という男が目撃していた。リオンは仲間を殺された怒りでデッカードに襲い掛かってくる。
殺されそうになるデッカードだったが、ここでお酒を飲もうと誘っていたレイチェルがやってきてリオンの頭を拳銃で撃ち抜いた。
レプリカントのリーダー、ロイ・バッティと女レプリカントのプリスの目的:寿命を延ばしたい

ロイ・バッティ(戦闘用男形レプリカント)反逆レプリカントのリーダー

プリス(女性レプリカント) セバスチャンと出会う

ロイとブリス

JF・セバスチャン(タイレル社技師) タイレル社長のチェス仲間
ロイ達レプリカントの目的は寿命を延ばしたいというものだった。
レプリカントは製造から4年で細胞の働きが停止してしまうことが分かっていたからである。

レプリカントの父とも言うべき博士に「与えられた生命エンコーディングは変えられない。寿命を延ばすことは不可能だ。お前はもう十分、輝かしい命を生きたじゃないか」と突き放され、ロイ・バッティは博士を惨殺。
デッカードとロイとブリスの最後の死闘

ブリスの居場所を見つけ出したデッカード

デッカードとブリスの対決。プリスは射殺する。
ロイが博士の元から帰ってくる。
ロイはレプリカントの中でも最高性能を誇っており、デッカードでは太刀打ちできなかった。
逃げ回るデッカードは途中ビルの屋上から落下しそうになる。

デッカードとロイは最後の死闘を繰り広げるが、デッカードではロイには太刀打ちできなかった。
最後に人間の心を見せるロイ:ロボットが心を持った時、それでもまだ“人間”とは呼べないのか?では、“人間”の定義とは一体?

デッカードはロイに指を折られ、高層ビルの鉄筋から墜落しそうになる・・・

デッカードは最後の最後にロイに命を助けられる。

デッカードを助けた「ロイ」はそのままエネルギーの寿命が尽きて息絶える。
ロイの死後、デッカードが胸の内を語る

ロイの死後、デッカードが胸の内を語る

生き延びたデッカードは、今や追われる身となったレプリカントのレイチェルを伴って、町を後にする──。