セックス・ピストルズ(SEX PISTOLS)結成の背景
一般教養としてのロック史

イギリスの国旗とエリザベス女王に…!
確かに、プログレッシヴ・ロックで様々な生活の不満の解消…というのは、プログレ・ファンでもない限り、あまり聞いたことはないかもしれないですね…(私はその「プログレ」と呼ばれるバンド、キング・クリムゾンも好きですが…)。
「皮肉な歌詞」というのは、プログレッシヴ・ロックにもよく書かれたりもしますが、ストレートに「怒り爆発!」を表現するには物足りないかもしれないですね…。
スーパー・バンドの巧みな演奏を見て聴いて、「だから何? これで明日が生活が安定して明るくなるっていうわけ?!」…という感じでしょうか。
景気も悪く、職もなく、未来も見えない…なんでこんな状態なんだ?!
と若者の「怒り爆発!!」には、やっぱり、それほどの威力を持った音楽にバンドが必要とされた時代だったのでしょう。

「ピンク・フロイドなんて嫌いだ」Tシャツを着たポール・クック
セックス・ピストルズ(SEX PISTOLS)の誕生

マルコム・マクラーレン
セックス・ピストルズ メンバー
ジョニー・ロットン(ジョン・ライドン)

ジョニー・ロットン(ジョン・ライドン)
スティーヴ・ジョーンズ

スティーヴ・ジョーンズ
ポール・クック

ポール・クック
グレン・マトロック

グレン・マトロック
シド・ヴィシャス

シド・ヴィシャス
アナーキー・イン・ザ・U.K.(Anarchy in the U.K.)

アナーキー・イン・ザ・U.K.

BBC制作による音楽ドキュメンタリー
意外というかなんというか…社会に背を向けた過激な態度というのは、彼らの本心だったかもしれないけど、マルコム・マクラーレンの「調教」(なんという言葉!)のためでもあったのですね。
「嫌われろ!」と言われていたわけですが、結果的に、大人には嫌われたかもしれないのですが、若者は大いに、ピストルズを受け入れ、ほとんど崇拝していた…と言っていいほどでしょう。
(それもマルコムの計算の内だったのでしょうか?)
この曲、好きです! 曲調がポップというかパンクというか(なんと言えばいいのかな?)とにかく好きですね! 何故か動画(MV)では、ジョニー・ロットンがドラムの後ろで歌うというのも、おもしろいです。
この曲が聴きたいがためにアルバム買いました。つい口ずさみたくなるような曲ばかりですが、歌詞は過激なのですね。
ちなみに、テレビでは放送禁止用語だったようで、この曲を出した後にレコード会社(EMI)から契約を破棄されたようです。当時としては、あまりにも「突出していた」バンドだったのでしょう。
ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン(God Save the Queen)

「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」
イギリス国歌と同名異曲だが、グレン・マトロックによれば、この曲が1976年に作られた当時は「ノー・フューチャー」と呼ばれていたという。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%83%BB%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%B3_(%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%81%AE%E6%9B%B2)Wikipedia

今度は女王陛下に…!

シド・ヴィシャス
この当時、私は子供だったので後で思ったことですが、
「この時代のイギリスって、そんなに低迷、最悪の状態、ダメダメな状態だったんだな…」
とセックス・ピストルズの曲で知ったように思います。
メディアやレコード会社からは嫌われていたかもしれないけど(レコード・セールスはいいのにね)、歌詞は吐き捨てるような放送禁止用語だらけだったかもしれないけども、これが当時のイギリスで生活する若者たちの「本音」だったのかも…。

セックス・ピストルズ ライヴ
唯一のアルバム「勝手にしやがれ!!」
77年にこの初アルバムをリリースした後、セックス・ピストルズは、アメリカで初のツアーを行い、78年にボーカルのジョニーが脱退、事実上、解散ということになりました。
解散後
解散後のシド・ヴィシャス

シド・ヴィシャス

シド・ヴィシャスとナンシー・スパンゲン
映画化も

映画「シド・アンド・ナンシー」
シド・ヴィシャスの死については、かなり謎めいています…。
本当は繊細な方だったようなので、事故なのか自死なのか…。
なんとも言い難いように思います。
最後にちょっとだけインタビュー
その後、ピストルズ再結成などもありますが、今回は70年代に絞ってみました。
最後は、動画内のインタビュー(後半)も少しあります。
めちゃくちゃな言われようですが…もう少しインタビューを見て(聞いて)みたいな…と少し不満は残るかもしれないのですが、まとめを終えようと思います。読んでくださってありがとうございます。