『ドラマのTBS』ホームドラマ全盛期の1970年代を代表するドラマ 6選:岸辺のアルバム・肝っ玉かあさん・ありがとう・時間ですよ・ケンちゃんシリーズ・ムー一族

『ドラマのTBS』ホームドラマ全盛期の1970年代を代表するドラマ 6選:岸辺のアルバム・肝っ玉かあさん・ありがとう・時間ですよ・ケンちゃんシリーズ・ムー一族

ホームドラマ全盛期の1970年代を代表するテレビドラマ「岸辺のアルバム」「肝っ玉かあさん」「ありがとう」「時間ですよ」「ケンちゃんシリーズ」『ムー一族』の6作品は“ドラマのTBS”の象徴的作品でもあります。「ありがとう」のシリーズ最高視聴率は、民放ドラマ史上最高の視聴率56.3%を記録しました。


『岸辺のアルバム』(1977年6月24日から9月30日・TBS系)テレビドラマ史に残る名作

『岸辺のアルバム』(きしべのアルバム)は1977年6月24日から9月30日まで放送されたTBS系のテレビドラマ。

原作・脚本は山田太一、プロデューサーは堀川敦厚。第15回ギャラクシー賞、ギャラクシー賞30周年記念賞受賞作品。

元々は1976年から1977年まで東京新聞と中日新聞・北海道新聞・西日本新聞に連載したものである。
倦怠期を迎えた夫婦の危機と子供たちが大人になる過程での苦悩、家族が崩壊していく様が描かれ、最後に水害により家が崩壊する。全15話。
(出典:wikipedia/岸辺のアルバム)

『岸辺のアルバム』(1977年6月24日から9月30日・TBS系)

息子・繁(国広富之)は大学受験を控えた高校生。決して勉強のできる方ではないが、心の優しい性格の青年だ。だが、両親や姉の異変に気付き、思い悩むことに…。

母・田島則子(八千草薫)は良妻賢母型の専業主婦。だが、見知らぬ男から電話がかかってくるようになる。

初めはまともに取り合わなかった則子だがいつしか男の電話を心待ちするようになる。その男・北川(竹脇無我)と最初は喫茶店、次は美術展などで会ううちについに旅館に入って一線を越えてしまう。

はじめは知らん顔をするも、やがてその男(北川徹:竹脇無我(特別出演))と会うようになり…。

父・謙作は会社の業績悪化のため、武器の密売や外国人女性の売春に手を染めている

父・謙作(杉浦直樹)は、有名大学出の商社マン。しかし、実のところ会社は倒産寸前の状態だった。

大学生の娘・律子(中田喜子)は母とは違う生き方をしたいと英語の勉強に力を入れる。

紹介されたアメリカ人に夢中になった律子だったが、その友人に暴行されて妊娠してしまう。

長女・律子(中田喜子)は大学生。秀才で大学も簡単に合格したはずだったが、ここ一年は家族に対して心を閉ざしている。やがて、アメリカ人男性と交際するようになるのだが…。

それぞれに秘密を抱える主人公の家族が、偽りの笑顔をつくって多摩川の岸辺で家族写真を撮るシーン

アメリカに幻想を失った律子は繁の高校時代の恩師(津川雅彦)と婚約する

1974年の多摩川水害で多摩川の堤防が決壊し、19棟の家屋が崩壊・流出したが、家を失ったことのほかに家族のアルバムを失ったことが大変ショックであったという被災者の話を山田が聞き、そこからドラマの構想が生まれた。ラストの水害で家が流されるシーンは、実際の報道映像が使用されている。

ラストの水害で家が流されるシーン(1974年の多摩川水害)

繁が「いいじゃないか。皆で働けばまたすぐに買えるよ。さっぱりしていいじゃないか」と言い、

謙作が「そうだ。さっぱりしていい。やり直せという事だ」というセリフでドラマは終わる。

平凡な主婦の不倫を軸に家庭崩壊が始まり、最後に水害により家までもが崩壊する。そこから新たに始まる家族の関係。

『ありがとう』(1970年から1975年・TBS) 最高視聴率は、民放ドラマ史上最高の視聴率56.3%

『ありがとう』は1970年から1975年までTBSで放送されたテレビドラマ。制作はテレパック。

ホームドラマ全盛期の1970年代を代表するテレビドラマで、同年代に放送された『時間ですよ』や『肝っ玉かあさん』と共に“ドラマのTBS”の象徴的作品のひとつである。脚本の平岩弓枝とプロデューサーの石井ふく子の組み合わせは、ドラマ『肝っ玉かあさん』を手掛けたゴールデンコンビで、『肝っ玉かあさん』と並んでホームドラマの金字塔を打ち立てた。なおシリーズ最高視聴率は、民放ドラマ史上最高の視聴率56.3%を記録した。

第1シリーズから第3シリーズまでは、水前寺清子と山岡久乃の母と娘の日常生活、石坂浩二との恋、その家族や近所の人々を描いた。石井はこのドラマを構想以来、水前寺がTBSに歌の仕事に来るたびに局内の女子トイレで待ち構えて口説き、歌手しかやらないという水前寺をついに出演させた。

しかし水前寺が歌手活動に専念したいとの意向で第3シリーズをもって降板したため、第4シリーズは大幅に配役が変更され、京塚昌子と佐良直美が母娘を演じた。しかし、その結果、視聴率が大幅に下がったことや、TBS系列の準キー局が、朝日放送から毎日放送へとネットチェンジしたことなどもあって、結局、第4シリーズで終了した。

1975年には姉妹編ともいえる『明日がござる』が制作され、水前寺清子(相手役は荻島眞一)と山岡久乃は、嫁と姑の配役であった。
(出典:wikipedia/ありがとう_(テレビドラマ))

『ありがとう』(1970年から1975年・TBS)

下町の保育園に母親の勝と居宿している光は、殉職した警察官の父を尊敬していた。周囲の心配をよそに、婦人警官を志し、親友の香子、次代と共に警察学校の試験に合格する。やがて、配属先の上野署の刑事であり幼馴染の進矢と光は廻りの人達に支えられつつ2人の愛を育んでいく。

四方光(よも ひかる)
演:水前寺清子  主人公。新米婦人警官。高校を卒業後、裁縫と料理の専門学校に通っていたが、母親に内緒で専門学校をやめて警察学校に入学する。警察学校卒業後に上野署へ配属された。

『ありがとう』第1シリーズ(婦人警官編)(全30話)|四方光(よも ひかる) 演:水前寺清子

四方勝(よも かつ)
演:山岡久乃
保育園で母子住み込みで働いている。鬼のお勝と呼ばれている。夫は刑事だったが過労が元で殉職しており、光が婦人警官となることをなかなか許せずにいた。静香とは子供の頃からの親友。

四方勝(よも かつ) 演:山岡久乃

段進矢(だん しんや)
演:石坂浩二
幼い頃に九夫婦に引き取られて育った。現在は上野署の刑事。

段進矢(だん しんや) 演:石坂浩二

松平雪乃(まつだいら ゆきの)
演:佐良直美
進矢に好意を持つようになる。本庁捜査一課の女刑事。

松平雪乃(まつだいら ゆきの) 演:佐良直美

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