馬名
ファビラスラフィンではなく、ファビラスラフインである。
ファビュラスではなく、ファビラス
ラフィンではなく、ラフイン
おしゃれな馬名だが、難しい馬名でもある。

テレビでは結構ラフィンラフィンと言っていた記憶あり
ファビラスラフイン編
デビュー3連勝
ファビラスラフインは3歳2月という遅いデビューであった。
しかし、3連勝で重賞のニュージーランドトロフィーまで制覇すると
第一回NHKマイルカップの最有力候補となる。

ハイペースに呑まれ
NHKマイルカップでは1番人気に支持されたファビラスラフイン
しかしながら、バンブーピノが作り出した56秒台のペースに呑み込まれ
惨敗を喫してしまう。初代王者の栄冠を手にすることはできなかった。

いまだ語り継がれるハイペース王、バンブーピノ
初代女王へ
NHKマイルカップの後、ファビラスラフインは休養に入る。
休み明け初戦は第一回秋華賞、休み明け、距離延長など不利な条件が重なったが
直線力強く抜け出し、見事勝利。NHKマイルカップで得ることができなかった
初代王者の栄冠をここで手にすることができたのであった。


怪我から復帰した松永幹夫騎手にとってもうれしい勝利だった。
松永幹夫 - Wikipedia
世界の強豪相手に激走
ファビラスラフインの
次走はエリザベス女王杯ではなく、世界の強豪相手にジャパンカップに挑む
7番人気と評価は低かったが、シングスピール相手に僅差の2着と好走をする。
3歳牝馬のジャパンカップ連対は初めての快挙だった。

シングスピールとのたたき合いの末、2着
引退へ
暮れの有馬記念に出走をするもジャパンカップ激走の反動があってか
見せ場なく惨敗。この後、故障を発生し、ファビラスラフインは引退をする。
競争生活はわずか1年という非常に短い現役時代だった。

繁殖牝馬として
その豊かなスピードとサンデーサイレンス系と幅広く交配できることから
ファビラスラフインの産駒には期待がかかったが
産駒は思うように走らなかった。ハーツクライとの間に産まれた
ギュスターヴクライが唯一の重賞勝ち馬である。

初年度産駒ファビラスキャット
C君応援日記part2 ファビラスキャットちゃん

唯一の重賞勝ち馬ギュスターヴクライ
八百長競馬‐Apocalypse‐ 京都大賞典◎ギュスターヴクライ~その他南部杯など予想
20歳の時に難産で死亡。ちなみに同期のエアグルーヴ、ビワハイジ
ロゼカラーが繁殖牝馬として活躍しているところを見ると
ファビラスラフインの繁殖成績はやはり見劣りしてしまうのであった。

エアグルーヴは繁殖牝馬としても大成した。
評価
繁殖牝馬としては大成しなくても、ハイレベルな牝馬の世代で
最優秀3歳牝馬のタイトルを得たことは賞賛に値する。
ジャパンカップの後のシングスピールの成績を見てもわかるとおり
ハイレベルなジャパンカップで3歳牝馬が2着に好走したことは
彼女のレベルの高さを表している。90年代後半を代表する牝馬であることには
間違いない。
