【サタデー・ナイト・フィーバー】70年代にディスコ・ブームを呼び寄せた青春音楽映画

【サタデー・ナイト・フィーバー】70年代にディスコ・ブームを呼び寄せた青春音楽映画

 1977年に製作、78年に日本公開された途端にディスコ・ブーム旋風を巻き起こした伝説の青春映画。主演のジョン・トラボルタはこの映画で一躍、人気俳優に、そして音楽担当のビージーズの「ステイン・アライヴ」「恋のナイト・フィーバー」なども同じくヒットし、見どころ満載の映画でした。


はじめに、「ディスコ」とは

 映画をご紹介する前に、皆様は「ディスコ」をご存じですか? 中年高年以上の方はこの「サタデー・ナイト・フィーバー」で知った方も多かっただろうと思います。

 「ディスコ」とはどんな場所だったのか‥‥をまず少し調べてみました。

 Wikipediaにも書いてありますが、以前は「ディスコ」と呼ばれていたお店も、今では「クラブ」と呼ばれている場合が多いようです。

 音楽にお酒、お喋りに、そしてダンスが欠かせない場所ですね。
 

 そうですよ、ものすごいブームだったと覚えていますよ。
 私はまだ小学生でしたが、懐かしの番組「ヤング・おー!おー!」か何かで、この「サタデー・ナイト・フィーバー」が紹介されたのですよ。子供ながらに「かっこいい‥‥!」と思い、「大人になったら、絶対、ディスコ行く!」と羨望のまなざしで見ていたことも思いだれます。

 では、そんな子供までも魅了した映画とは、どんなだったのか‥‥をこれから振り返ってみます。

映画「サタデー・ナイト・フィバー」とは?

 ジョン・バデム監督により、1977年に作製された映画です。日本公開は翌年78年でした。
 バデム監督の出世作、代表作。

ストーリー

 この映画は青春音楽映画と言ってもいいと思いますが、同時に、主人公のトニーの葛藤や焦り‥‥と言った若い頃には誰でも味わうような感情も随所に描かれている作品でした。

 映画の冒頭で、トニーが職場のペンキ缶を持ちながらリズムにあわせて街中を歩いていく姿は、すごく印象的で、そのバックに流れているのがビージーズの「ステイン・アライヴ」 (Stayin' Alive) ‥‥「生き続けていけよ」と言う曲というのは、何故かとても象徴的な気がしました。

 音楽やダンスがきらびやかなので、そちらに目を奪われてしまいがちでしたが、もう一度、ストーリーももっと重視して見てみたいと思う映画です。

 これも言い忘れてはいけません。
 「フィーバー」という言葉を流行らせたのもこの映画でした。今ではパチンコ店で聞こえてきそうな言葉ですが‥‥。
 懐かしのテレビドラマ「熱中時代」の主題歌でも「フィーバー♪」というコーラスが入っていましたね!

キャスト

 出演者は、ジョン・トラボルタ、カレン・リン・ゴーニイ、バリー・ミラー、ジョセフ・カリ、ポール・ベイブ、ドナ・ペスコウ‥‥といった面々です。

 その中でも、ピカ一に輝いていたというべきか、「はまり役」だったというべきか‥‥なんといっても、主役のこの方でしょう。

ジョン・トラボルタ

「people」誌の表紙にも!

ジョン・トラボルタ

 この映画の主演をしてから、一気にスターになりました。おしくも受賞は逃しましたが、アカデミー賞では主演男優賞にノミネートされています。

 天を指差すポーズは、この時代の流行でしたよ。

 その後に出演した「グリース」では、ダンスだけでなく歌まで披露! 演技にダンスに歌‥‥マルチな才能の持ち主です。

音楽、サウンドトラックも豪華

 この映画とともに、音楽の方も大ヒット、大流行しました。
 当時はCDもまだない時代、レコード盤でしかもこの映画はLP盤の二枚組でした。
 私もチビッコでしたが、誕生日かクリスマスのプレゼントに買ってもらいましたよ。二枚組だから5千円かそれ以上だったのです。だから、買ってくれた父の顔がちょっと青ざめていたことも記憶に残っております。

ビージーズ

ビージーズ

 「サタデー・ナイト・フィーバー」の音楽はデヴィッド・シャイアとそして、ビージーズでした。
 ビージーズで映画と言えば「小さな恋のメロディ」の音楽も担当しています。今回はその時分とはまた雰囲気が変わり、サントラ盤だけで一夜が「ディスコ」に変わってしまいそうなほど、ファンクな曲が多数です。

 映画にはもちろん出演はしていませんが、ビージーズも「サタデー・ナイト・フィーバー」の中の重要パートを担っていたように思います。

A面[編集] ステイン・アライヴ - "Stayin' Alive"(ビージーズ) - 4:45 愛はきらめきの中に - "How Deep Is Your Love"(ビージーズ) - 4:05 恋のナイト・フィーバー - "Night Fever"(ビージーズ) - 3:33 モア・ザン・ア・ウーマン - "More Than a Woman"(ビージーズ) - 3:17 アイ・キャント・ハヴ・ユー - "If I Can't Have You"(イヴォンヌ・エリマン)- 2:57 B面[編集] 運命’76 - "A Fifth of Beethoven"(ウォルター・マーフィー) - 3:03 モア・ザン・ア・ウーマン - "More Than a Woman"(タヴァレス) - 3:17 マンハッタン・スカイライン - "Manhattan Skyline"(デヴィッド・シャイアー) - 4:44 カリプソ・ブレイクダウン - "Calypso Breakdown"(ラルフ・マクドナルド) - 7:50 C面[編集] 禿山の一夜 - - "Night on Bald Mountain"(デヴィッド・シャイアー)- 5:12 開けゴマ - "Open Sesame"(クール・アンド・ザ・ギャング) - 4:01 ジャイヴ・トーキン - "Jive Talkin'"(ビージーズ) - 3:43 ユー・シュッド・ビー・ダンシング - "You Should Be Dancing" (ビージーズ) - 4:14 ブギー・シューズ - "Boogie Shoes"(KC&ザ・サンシャイン・バンド) - 2:17 D面[編集] サルセイション - "Salsation"(デヴィッド・シャイアー) - 3:50 ケイジー - "K-Jee"(MFSB) - 4:13 ディスコ・インフェルノ - "Disco Inferno"(トランプス) - 10:51 「ジャイヴ・トーキン」は映画本編で使用されていない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%BF%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC_(%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF)

Wikipedia

 この曲もヒットしました!
 確か漫才師のB&Bが「ないと・ふぃば~、ないと・ふぃば~」をギャクにしていたこともあったかと思います。

 全体的にファンク調の曲が多い中、この曲はバラードです。
 ビージーズの美しいコーラスが生えますね。
 ロマンティックに踊るトニーとステファニーの姿がよみがえってくるようです。

 ビージーズではなく、クール&ザ・ギャングの曲です。
 ジョン・トラボルタとクール&ザ・ギャング‥‥という組み合わせは、その後のタランティーノ監督作品「パルプ・フィクション」でもありました。相性が良いのでしょうか。
 

 トランプスの「ディスコ・インフェルノ」の場面です。
 「ディスコ地獄」とはなんというタイトルなのでしょう‥‥それに、この曲、10分もあるのですよ。地獄とは、そういう意味なのかしら‥‥? 音楽は終わるまで踊るのはやめるなよ! って感じなのでしょうか?(10分以上、強制的に踊らせる曲?)

聴き比べてみて、どちらがお好み?

同じ曲を違うアーティストが演奏・歌っている曲もあるのですよ。
どちらがお好みですか?

 

 映画のシーンがあるからビージーズの方がいいという方が多いでしょうか?
 

 私はどちらかといえば、タヴァレス・ヴァージョンの方が好きです。

続編「ステイン・アライブ」

 1983年には続編「ステイン・アライブ」も作製・公開され、話題になりました。
 主演は同じくジョン・トラボルタ、そして、監督は「ロッキー」「ランボー」などの俳優・監督のシルヴェスター・スタローンということも、また大きく取り上げられました。

映画「ステイン・アライブ」

 実は私は、この続編の方は見ていないのですが、トニーの6年後というのは、気になりますね‥‥。
 
 ただ、この曲がヒットしたことは覚えていますよ!

 シルヴェスター・スタローンの弟さんフランク・スタローンによる「ファー・フロム・オーバー」です。
 「サタデー・ナイト・フィーバー」の頃より曲調がロック風になっていますね。この曲も当時はよく、いろんな場所で流れていましたね!

ミュージカルにもなった!

 「サタデー・ナイト・フィーバー」のミュージカル・ヴァージョンがあったことも初めて知りました!
 どんなだったのでしょう?

番外編 トラボルタ90年代にも復活?!

 続・続編ではなくて、タランティーノ監督作品「パルプ・フィクション」のワン・シーン、ユマ・サーマンとのダンス・シーンです。
 この映画も大好きでしたし、このシーンも印象的でした。ユマ・サーマン‥‥美しい。
 
 70年代、80年代、90年代と、踊り続けたジョン・トラボルタを見ながら、この記事の終わりにしたいと思います。

 読んでくださってありがとうございます。

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