"セリオスたち"との冒険の記憶が甦る「ファジー家電」のようなRPG。それが『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』

"セリオスたち"との冒険の記憶が甦る「ファジー家電」のようなRPG。それが『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』は"国産PC系ゲーム"の雄だった『日本ファルコム』が1989年12月10日に『日本電気株式会社(NEC)』のパソコン「PC-8801」向けのゲームとして発売しました。その"ゲーム性"や"ビジュアル"が評価され、コンシューマ機を含む、数々のハードに移植された人気作品。今回紹介するのは「セガ」と「日本ファルコム」が共同出資して設立した会社『セガ・ファルコム』が開発(移植)した"純血統"たるメガドライブ版です。当時(少年期)は感じなかった視点で『一章』を振り返ってみましょう。


養育係"ライアスじい"の隙(フラグ)をつくる説教

朝っぱらから、ガミガミと説教を言い出すライアスじい、話の途中で、必ず本を取りに行くという"隙"っぷりを披露する。

ライアスじい「ちょっと、本を取って参ります。しばらくお待ちくださいませ。」

(※結局その隙に、屋敷を抜け出すセリオス王子)

王子にとっては、説教すらも生活の一部

誰からも"愛される"セリオス王子

物語の始まり「エルアスタの町」の住人は、誰に話しても、セリオス王子、セリオス王子、と愛情をもって迎えてくれます。
短いテキストながら"グッとくる"セリフ回しに心が温かくなってきます。

それだけで、王子の人柄と、周りの人々の思いが伝わってきます。

島勤めだろうと"キッチリお勤めは果たす"兵士たち

町の外に抜け出そうとしても、ライアスじいの監視の目は行き届いてます。

兵士「お待ち下さい、王子さま。ライアスじいから、王子を外に出すなと言われておるのです。」

兵士「おい、今日は妙に素直に引き下がったな。」

(※あっさり身を引く王子・・・怪しむ兵士)

セリオス「そうか・・・しょうがないな。」

"大好き"な王子の頼みなら、断れねぇのが[島人]の心意気

でも、ちゃんと手は打ってある、抜け目のない王子さま。町の人に頼んでこっそり抜け道を作ってました。そういうところがやっぱり王子様?

大胆にもライアスじいがいる部屋のすぐ前に抜け道とか…。他にいい所なかったんですかね?

(※しかし、ライアスじい…いつまで本を探しているのか?、寝てる疑惑が浮上!ピコーン!!)

王子さまの為だったら、おら・・・

「ありがとう」が言える"心優しい"王子に育ちました。

ファーガソン「なんの、おら王子さまの為だったら何でもしますだ。」

セリオス「ありがとう、ファーガソン。」

(※おそらく、ライアスじいには、この一部始終が見えてるんじゃないですか?、まっすぐ成長しているセリオス王子の姿が…覗き穴疑惑が浮上!ピコピコーン!!)

感謝の気持ち「ありがとう」

やはり男の子"わんぱく盛り"のセリオス王子!

ゲームは『シンボルエンカウント』になっています。

シンボルは多種多様で、視覚的にもプレイヤーを楽しませてくれます。

フィールド画面

王子の楽しみ"スラッグいじめ"

スラッグには絶対にダメージを受けないようになっています。

いじめに負けず湧いてくる"スラッグ"

話は変わりますが、みなさん『ファジー家電』というのを覚えていますか?

今も、昔も変わらず『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』に、ピッタリと当てはまるのが『ファジー』という言葉です(※あくまで個人的意見です)

ただ『ファジィ』本来の意味「曖昧(あいまい)」ではなく、『ファジー家電』からイメージする言葉「便利なおまかせ」として使ってます(あくまで個人的な意見ですので)

『ファジー』と思うポイント①

戦闘でモンスターに倒されたときは「GAME OVER」ではなく"気絶"したことになり『最後に出た町に戻る』『戦いの直前に戻る』『冒険の続きをする』といった選択ができます。

戦闘で受けた「毒」も自動で治りますし、「レベルアップ」するとキャラクターのステータス(HP等)が回復します。

ペナルティーなし

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