この頃、
WBC世界バンタム級チャンピオンは薬師寺保栄だった
そして初防衛戦でホセフィノ・スアレスをKOした
辰吉は
ハワイで
このスアレス相手に復帰戦を戦うことになった
そして3RでKOした
この勝利によって
辰吉はWBC世界バンタム級暫定チャンピオンに復帰し
その上、
薬師寺とのタイトル統一戦が決まった
そして特例で日本のリングに上がることも許された
ただし
・負けたら引退
・再び目を傷めても引退
という条件がついていた
vs 薬師寺保栄
ただでさえ日本人同士の世界タイトルマッチは注目度が高かった
その上、両者は試合前から激しい舌戦を繰り広げた
「辰吉は思い上がり君」
(薬師寺)
「辰吉って1発で相手倒したこと ないでしょ?」
(薬師寺)
「王座決定戦の当日は
辰吉くんもチャンピオンベルトを巻いてくるだろうが
そのベルトには『暫定』と書いてこい」
(薬師寺)
「薬師寺は勘違い君」
(辰吉)
「世紀の一戦って
相手がアレで
笑わしたらあきまへんで」
(辰吉)
「主役と勘違いの力の差を見せつけたるわ」
(辰吉)
「あの年齢になって
髪の毛を染めるようなっちゃあかんよ
そんなん社会人デビューしたらダメ
ああいうのは
もう中高生で終わるのが当たり前
きっと彼の場合、
その間に目立つ時がなかったんやろね
輝けるときが」
(辰吉)
死闘
そして名古屋市総合体育館レインボーホール(現・日本ガイシホール)で
2人はぶつかった
辰吉は
「圧倒的優位」といわれていたが
フルラウンドにわたる死闘の末
判定で負けた
最終ラウンド終了後
あれだけ憎み合っていた両者は健闘を称え合った
「ありがとう
今までのことはごめんな
ホンマ強かったわ」
(辰吉)
引退拒否
しかし
辰吉は
「負けたら引退」とされていたため
再度引退の危機に立たされた
しかしここでも引退を拒否した
vs ダニエル・サラゴザ1
辰吉はバンタム級から1階級上げ
WBC世界J・フェザー級(現・スーパーバンタム級)チャンピオン、
ダニエル・サラゴザに挑んだ
チャンピオンは37歳
辰吉の2階級制覇が期待された
しかし
1Rから打ち込まれ
11R、負傷によりTKO負け